昨日出席した第2回チェンジャー&バランサーセミナーでスナップオンのブランドイメージについての話し合いがあった。スナップオンのチェンジャーやバランサーを販売していくにあたり、まずはスナップオンを知ってもらおう、そして好きになってもらおう。それにはスナップオンを、スナップオンというブランドの魅力をお客さんに出来るだけ短いフレーズで伝えよう、伝えるとしたらどんな言葉があるだろうというものだ。スナップオンブランドの代名詞とも言えるハンドツールなどは既に全国のユーザーに浸透しており今日少なくともチェンジャーやバランサーを購入するであろう決定権者よりはスナップオンブランドは理解されている。逆に言えばチェンジャーやバランサーを購入する立場にある決定権者にまでスナップオンブランドが正しく伝わっているとは限らない。
スナップオンのイメージはやはりハンドツールだ。そこで主にスナップオンツールを選んでいる理由をスナップオンジャパン本部が実際にお客様からアンケートした生の声を列挙してみることにする。以下がそれだ。
・アメリカのイメージそのもの
・とにかくスナップオンはかっこいい
・初めてスナップオンを手にしたときは感動して、使うのがもったいなかった
・スナップオンのファンが販売しているから、それがユーザーの憧れや愛着につながる
・使ってみて初めて、スナップオンの値段の価値が理解できた(相応の価格だと納得できた)
・ひと言で言うと使いやすい
・プロ意識を持たせてくれるツール
・最初は高級なツールというイメージだったが、使い込むうちに手に馴染み、無理がきくツールというイメージに変った
実際に使用されている皆様の感想はいかがだろうか。
ここでスナップオンの歴史の一幕に触れてみたい。1990年代に入りスナップオン社はホフマン、ジョンビーン、バルコ、サン、ブラックホーク、バーコといった有名パーツブランドと手を組み、さらなる技術と品質の向上を行った。さらにその後は各ブランドを傘下に収め、高精度で信頼性の高い商品を開発していく。各ブランド製品の裏にあるパネルにスナップオンの名前が入っているのはそのためだ。スナップオンツールズが世に提供しているタイヤチェンジャーとホイールバランサーは、各ブランドの優れた技術力やノウハウを結集して、全て自社で製造されているのである。これを読んでいる諸氏は驚いたに違いない。おそらくは他社製品をOEM供給してもらいあのエンブレムを貼って出荷しているだけだろうと想像している諸兄も少なくないだろう。はっきり言おう、スナップオンのチェンジャーとバランサーは正真正銘完全無比のスナップオン製だ。余談だが、チェンジャーやバランサーの欧州BIG3メーカー、そのいずれにもスナップオンツールズが入っているのである。
スナップオンツールズが提供するタイヤチェンジャーとホイルバランサーはスナップオンの名に恥じない高性能と言うが、はたしてどれほど高性能なのだろうか。例えばタイヤチェンジャーだ。チェンジャーにとって一番大切なことは何か。それはお客様の大切なホイールを傷付けることなく安全に作業が出来ることではないだろうか。スナップオンの提供するチェンジャーのターンテーブル偏芯量は工場出荷時なんと1mm以下!各種パーツの加工精度や剛性、組立技術のレベルの高さがそれを実現させる。ホイールバランサーにとって一番大切なことは何か。それは組み付けたタイヤのバランスを正しく高精度に測定出来るかではないだろうか。バランサーがどの高精度かどうか確認するのは簡単だ。バランスを計測した後もう一度計測して測定結果のバラツキを見るだけだ。スナップオンが誇るVPM(バーチャル・プレーン・メジャーメント)という測定システムのバラツキは工場出荷時なんと1g以下!もはや他社を圧倒する精度である。これだけでも如何にスナップオンのチェンジャーやバランサーが高性能かお分かり頂けるだろう。
で、である。さても接触機会の少ない決定権者に端的で印象的なフレーズとは一体何か。果たしてセミナーで我々が出した最終のフレーズは「世界最高」。最高の品質に最高のサービス、そして最高の効率と使用感。どれもが世界最高のレベルであることは間違い無い。これらの世界最高たる要素があってこそのスナップオンブランドであり、だからこその相応の価格である。しかし価格の高さだけが先行しその他の世界最高品質だったり世界最高のサービスであったりという本当は一番伝えたい肝心要の部分が決定権者の印象にすっぽり抜け落ちているのではないだろうか。ましてや今回の題目であるチェンジャーやバランサー、高級ツールのスナップオンである。さぞや高いチェンジャーやバランサーを販売しているだろうと感じているに違いないはずだ。購入を検討している決定権者はまずスナップオンに声を掛けることはないということは容易に想像出来る。これほどまでに高性能な製品をただ値段だけで敬遠されてしまっては残念である。
気になるお値段。これほどまでに高性能で高精度な製品だ。さぞかしお高いと思われるだろうが、さにあらず。世の一流欧州メーカーと比べても決して高くは無いのだ。さらに現在スナップオン社ではチェンジャーとバランサーのセット購入での特別価格を設けている。思わずその気にさせてしまうその価格は是非担当のスナップオン加盟店に問い合わせてみて欲しい。きっと満足して頂けることと思う。それも全てはスナップオン自社生産が成せる業なのだ。そうだ分かったぞ!スナップオンブランドの魅力を伝えるフレーズ、それはスナップオンの「世界最高の総合力」ではないだろうか。
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私の勉強不足なんでしょうけど、自社製品だったとは恥ずかしながら販売する側の私は知らなかったのです!
しかも、2回目のセミナーなんですね。
他社製品と比べ価格も性能も充分お客様に納得していただけるものとは思っていましたが、こういったことはエクイップメントカタログを作る前に販売店に徹底して伝えるべきなんじゃないかと思いました!
コレを知ると知らないとではお客様に対するセールストークの説得力がまったく違うと感じました!
今日までに、チェンジャー、バランサーを薦めたお客様には明日以降順次、私の説明で間違っていたところを「改めてお話しなくてはイカン」と反省しています!
お陰さまでセミナーも2回開催して頂けました。内容も非常に充実しておりまして初耳な話もいっぱいありました。
ただ一方でセミナーが開催されていない地域もあると聞いておりましたのでセミナーの全てをお知らせするのは難しいにしても私が「これは琴線に触れたかな」と思うものをまとめてブログUPさせていただいた次第です。
さらに詳しい内容は答えられることは私に聞いて頂いてもいいですし、本部に質問していただいてもいいと思います。
専門メーカーではなく、必要なものを全て揃えようと言う意識が凄いですね。
OEMで供給されることはあっても供給することもあるとは驚きです。
カタログにはそんなことまで書いてなかったんで初めて知りました。
今では整備士を辞めたんで工具を買うことは無くなりましたけど、やっぱり好きです。
ところで
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1370614563
という記事を見たんですけど、こんな感覚の方がいることに驚きました。
私が頼りにさせていただいた方々は皆さん整備や道具に詳しかったので。
ここ数年でスナップオンジャパン本部の努力が実り、ここ日本でもようやくスナップオンの総合力を発揮出来るようになってきたように感じています。
日本でスナップオンディーラーをしている一人として本当に嬉しくそして誇りに思っております。
将来的にはアライメントテスターやリフトにも力をいれていくそうで本当に楽しみです。
スナップオンの凄さは整備にひつような設備や工具がほぼ全てスナップオンブランドで揃えることが出来ることです。これこそがまさにスナップオンの総合力なのです。
担当させて頂いている整備工場さん全てを格好良くすることが究極の夢である僕にとってこのスナップオンの総合力は夢の実現に向けて絶対不可欠なものだと認識しています。
それほど僕にとってスナップオンという存在は特別であり誇りでありプライドであり元気の素でもあります。
これからもスナップオンをよろしくお願いします。