Ode:
Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood
William Wordsworth
VII [ll.109-118]
Thou, whose exterior semblance doth belie
Thy soul's immensity;
Thou best philosopher, who yet dost keep
Thy heritage, thou eye among the blind,
That, deaf and silent, read'st the eternal deep,
Haunted for ever by the eternal Mind,--
Mighty Prophet! Seer blest!
On whom those truths rest
Which we are toiling all our lives to find,
In darkness lost, the darkness of the grave;
頌歌 ―不死なる幼きころに
ウィリアム・ワーズワース
VII[109-118行目]
ああ汝よ 汝のうわべはおしかくす
きわまりしらぬたましいを
ならぶものなき哲人よ たまわるものを
まだたもち めしいのなかで目をひらき
耳はとざして語らずに 常の深みを読むものよ
とこしえに 常の心にとりつかれ――
力あふれるかんなぎよ ことほぎうけて視るものよ
汝がもとで 休むまことを
吾らみな 生をかぎりに追いもとむ
おくつきの 暗きのうちで迷いつつ
※109行目「汝」はどちらも「ナレ」、116行目の「汝がは「ナが」、111および112行目の「常」は「トワ」とお読ください。eternalは基本的に「非時/ときじく」と訳すつもりでしたが、ここは音数を優先。また、11行目「めしい」は差別用語かもしれませんが、文芸作品上の修辞ということで何卒お目こぼしください。
修辞といえば118行目の「暗き」を名詞として用いるのは、技量的に気づいていただけるか不安ですが、わりと意識的な本歌取りです。元ネタはこれ。↓
暗きより暗き道にぞ入りぬべき遥に照せ山の端の月〔和泉式部〕
Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood
William Wordsworth
VII [ll.109-118]
Thou, whose exterior semblance doth belie
Thy soul's immensity;
Thou best philosopher, who yet dost keep
Thy heritage, thou eye among the blind,
That, deaf and silent, read'st the eternal deep,
Haunted for ever by the eternal Mind,--
Mighty Prophet! Seer blest!
On whom those truths rest
Which we are toiling all our lives to find,
In darkness lost, the darkness of the grave;
頌歌 ―不死なる幼きころに
ウィリアム・ワーズワース
VII[109-118行目]
ああ汝よ 汝のうわべはおしかくす
きわまりしらぬたましいを
ならぶものなき哲人よ たまわるものを
まだたもち めしいのなかで目をひらき
耳はとざして語らずに 常の深みを読むものよ
とこしえに 常の心にとりつかれ――
力あふれるかんなぎよ ことほぎうけて視るものよ
汝がもとで 休むまことを
吾らみな 生をかぎりに追いもとむ
おくつきの 暗きのうちで迷いつつ
※109行目「汝」はどちらも「ナレ」、116行目の「汝がは「ナが」、111および112行目の「常」は「トワ」とお読ください。eternalは基本的に「非時/ときじく」と訳すつもりでしたが、ここは音数を優先。また、11行目「めしい」は差別用語かもしれませんが、文芸作品上の修辞ということで何卒お目こぼしください。
修辞といえば118行目の「暗き」を名詞として用いるのは、技量的に気づいていただけるか不安ですが、わりと意識的な本歌取りです。元ネタはこれ。↓
暗きより暗き道にぞ入りぬべき遥に照せ山の端の月〔和泉式部〕