Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

関東大会さいたま会場1日目

2011-01-15 22:46:24 | 日記・エッセイ・コラム

劇場は立ち見が出ました

 与野本町で狭山清陵の宇田先生とご一緒して開場前の列に並ぶとすぐ前の人は、北海道からわざわざいらした方でした。先週の南関東大会で感動して今週も飛行機で来たと仰っていました。「北関東大会は南関東大会ほどレベル高くないです。」と言いたかったけど言えませんでした。

 開会式、劇場代表の挨拶は?です。私は勝つためではなく観客のために芝居をしてほしいです。イイ芝居が勝つことはあるけど、必ずしも勝つ芝居がイイ芝居ではないからです。お客さんを騙すのでなく伝えるために芝居してほしいです。

1校目、芸総「どうしようもないもの」。正直県大会の方が良かったです。県大会の方が凄味を感じました。私が3回目の観劇だからか、1校目のしかも朝9時台からの上演、初出場の関東大会、さらに朝の勝とうという挨拶などが影響したのか、全体に慌ててしまった感じでした。慌てたため高校生っぽさが見えてしまいました。上演時間もだいぶ短かったように思います。

2校目、宇都宮女子「林檎の唄」。10年前に「バナナな夜」を上演した学校ですよねたぶん。私は「バナナな夜」には凄く感動しました。で、今回はすべてネタバレの舞台でどこまで裏切られるか期待しましたが…。林檎を青く塗らなかったのがなぜ、どうしてテーマたり得ているのか説得されませんでした。大道具や野球のシーンなど随所に青木さんちの奥さんを連想しました。

3校目、岡谷南「マクベス」。午後1だったためもありますが、最初のシーンのセリフがほとんど聞き取れず途中で気を失いました。ご免なさい。他県の大劇場と違いさいたま芸術劇場は怒鳴ると声が通りません。古着の吊り物は、南河内万歳一座のパッチワークの幕を思い出しました。

4校目、前橋南「荒野のMarchen(アーウムラウトが出せませんでしたご免なさい)」。男チームは怒鳴りすぎ。女チームは間を大切にして面白かったです。方言に助けられていたけど、あれが群馬の方言?とは思いました。いろんなところの方言が混ざってた?1年生ばかりとは思えない役者でした。照明は?です。どうしたかったのか判りませんでした。

5校目、伊勢崎清明「くまむしくらぶ」。テーマが幼過ぎで、説明のためのセリフが多過ぎでした。大道具も不自由で広がりを生みませんでした。ダンサーズの必要性も判りませんでした。そもそも啓太とういう誤解だらけのイヤなガキが救われる必要があるのだろうか。それよりも啓太の人間的成長が必要なのではないかと思いました。

6校目、塩沢商工「麦に水を」。一昨年Koyo劇が「ヒトえもん」を上演したとき、難しい台本を理解できない高校生や審査員に驚きました。だからこの芝居も高校生がどれくらい理解できるのか?セブンは、レジスタンス(反体制の運動家)で矯正されて釈放されるか矯正を拒み死刑をされる身。そこにナインがやってくる。まったく描かれてないけどたぶんエイトが数日前にいたけどすでに処刑されている。たぶんナイン以上に激しく反抗してすぐに矯正の見込みがないからと処刑されたのだろう。どうやらセブンはそれが自分のせいだと感じ矯正は拒んでいるがナインのために矯正に従っている振りをする。そして7日目、矯正を受け入れていたかに見えていたセブンは矯正を拒否して処刑される。しかも指導者のゼロはセブンの妹でたぶんこの矯正施設に最初に入れられて更正したのだろう。だからこそセブンの反抗は強かったのかも知れない。そしてそのことがわかったうえで、残りの5日間でナインはどうするのか。この芝居を見ている観客は、自分の思想と生死とどちらを選ぶのか、セブンの行動をどう理解するのかを問いかける芝居でした。ナインの芝居にもう少し押さえる芝居がほしかったです。

7校目、浦和北「さよなら小宮くん」。大道具にトイレが増えたけど、お店の入り口はできず。ちょっと慣れちゃったのか、県大会の方がエッジが立っていたような気がします。最後の小宮くんとマナブのやりとりって今の高校生には熱過ぎないのかなあ。特にマナブがどうして小宮くんを必要とするのかよくわからないです。

で、帰りにモタモタ歩くしパスモもスイカもない部員が居たため一緒に電車に乗れず、でも連絡があったので武蔵浦和で待っていたけどやってきませんでした。与野本町で逆方向に乗ったから?

明日は8時30分に劇場に到着した生徒は係打合せで劇場内に入ります。明日の午後は入場制限になる可能性が高いので劇場外には出れないつもりで来てください。