持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

あいのうた #3

2005-10-26 23:30:06 | テレビドラマ
日本テレビ 『あいのうた』 今日で性格ブスやめます!?
脚本:岡田惠和
演出:猪股隆一
出演:菅野美穂,玉置浩二,成宮寛貴,小日向文世,和久井映見,岸田今日子 他


小さいころに、悲しいことが続くと。心の一部が、子どものまま止まってしまうことがあるよね。菅野氏演じる洋子は。性格が曲がっているというけれど。欠けている部分がどうしても埋められなくて、バランスが悪いだけなのに。もう誰にも、子どもだと言ってもらえない年齢になってしまって。自分で自分を必死に守らなければならなくて。一生懸命になるほどに、不器用になる。

自分を捨ててしまいたくて、自殺を図る。未遂に終わり。それでも捨ててしまいたくて、記憶喪失を演じる。慣れない装いは、すぐにほころびるけれども。出遭った人々は皆、優しい。
玉置氏演じる優二は。おそらく、欠ける部分なくしっかり築いて生きてこれた人のはずなのに。なんだか今は、突如として不足してしまったところがあって。歪(いびつ)に優しくなっているみたいだ。

人は。ある日突然、別の何者かになったりは出来はしない。だけども。洋子が。さりげない、優しい感情に包まれて。嫌な現実から、目をそらしてもらえて。甘えたり、安心できたり。そうやって、ちょっとづつ育ちなおしていければいいね。あと、呼び名って大事だねぇ。あたらしく彼女のために用意された「愛ちゃん」という名が呼ばれるたびに、すごくほっとする。

ちゃんと観るのは、今回がはじめて。菅ちゃんが好きだから、見たいとは思っていたんだよ。いままで。自分に愛想をつかしたり、他人に愛想をつかしたり。足りない、あれこれには有るふりなどもしつつ。曲がりなりにも大人として生きているけども。これから3ヶ月、いろいろにとても不器用な「愛ちゃん」が、ひとつ解(ほど)けるたびに。泣かされるんだろうなぁ。でも、このドラマで泣いたなら。埋まる何かが、ある気がするよ。
「ありがとう」という言葉が好きだと思う。自分自身にも、効き目のある言葉だから。相手に対しても、出し惜しみしないで言いたいと思ってる。照れくさいけどね。

<追記> ホテル暮らし(というより長い移動かな)にも、いい加減順応してきたみたい。

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