持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

お水取り

2006-03-13 22:37:31 | なんでもないこと
風雅だとかでなく。いわゆる、京阪奈(けいはんな)と呼ばれる地域で、長く暮らしていると。なんとなく、暦(こよみ)というものが身近になっていたりする。

久しぶりとなってしまった、外出日。あちこちからの、電話ごしの見舞いの声に(←仕事の催促?)。外は、暖かいのかと思いつつ。それでも、厚手のコートを着て出かけることに。
なんや、やっぱ冬やんかぁ。雪まで降ってるしぃ(←積もってないからねっ)。

お水取りの日の、「籠松明(かごたいまつ)」が圧巻なので。ニュースだけを見知る遠方の方には、一日限りの行事だと思われていることもあるが。もともと「お松明」は、童子(どうじ)さんたちが持つ道明かりで。2週間にもわたる法会(ほうえ)だから、その気になれば、連日見ることができる(←たしかに写真映えはしないかな)。冷たく澄む空気のなかで燃えさかる炎には。一緒に浄化していただけるのじゃないかと、本気で信じられる。

こうして、燃え落ちた杉の葉を。持ち帰ると一年息災で過ごせるという、ありがたいお話は。年々有名になり。最近では少々出遅れると、カケラも残されていないという羽目に陥ったりするのだけど。←スーパーの袋にてんこもりで持ち帰るのってどうなん? この季節は、なんだかんだでパタパタしていて。今年も残念ながら、炎を見ることも葉を頂くことも叶いそうにない(←出席率は3割くらいなのかな)。

話を戻して。。不思議と。手前の日々に、どれだけ春めく陽気を感じても。修二会(しゅにえ)の入りの日は、寒くなる。明けの日にも、寒くなる。誰かが「ぁ、(寒いと思ったら)お水取りやんか」と、ふと呟いて。誰かが「あぁ、ほんまやな」と、小さく頷くことになる。

暑さ寒さも彼岸まで。コートをしまう日が、近い。