NPO法人久留米地球市民ボランティアの会(KOVC) ・ こぶし

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えこ・まり通信 第2号

2008年11月08日 | イケマリ☆ベトナム通信

  青年海外協力隊(職種:環境教育)としてベトナムに来て、はや半年が経ちました。

私のベトナム語は日常会話の一定レベルには達しましたが、現在では平行線をたどっています。。。

そんな私でもどうにかCP(カウンターパート)とともに、一歩一歩活動を始められているところです。

私の任地は、ベトナム中南部ダラット市という高原地で、観光都市としても有名なところですが、今日はそんな私の職場と活動内容を紹介したいと思います。

ダラット市 森林公園公社↟   

私の職場は2つ。ダラット市森林公園公社とNuiBa国立公園です。主所属である森林公園公社へは週3回、国立公園の事務所には週2回通っています。市の役所である森林公園公社の主な役割は、ダラット市内の森林を管理・運営・保全していくこと。しかし森林保全地帯に昔から住んでいた住民(主には少数民族)による伐採が後を絶たず、その土地にはコーヒーの木などが植えられ、住民はそこから得られる収入を生活の糧にしている、という状況。それらの現状を改善すべく、環境教育が副業務的に取り入れられています。

昨年(協力隊前任者の活動)までは、学校での環境クラブが中心に行われていましたが、CPと今後の計画について相談した結果、

 ①CPの時間的制限

 ②職場の主業務との関連性を強める

 ③森林伐採の問題(実行者である大人)に直接アプローチする

との理由から、今年からは地域住民を主対象に活動することにしました。

まずは、そもそもなぜ住民は違法伐採をする必要があるのか、住民の生活はどういう状況なのか等を調べるべく、住民インタビュー調査を行うことを提案。その調査から、生活向上の為の(森林伐採という手段以外での)何かポテンシャルが見つかれば、という思いもあってのものでした。CPは私の拙いベトナム語でその活動の意味を理解してくれましたが、ディレクターへその承諾を得ようと話に行くと、、、「時間がかかりすぎる」、「インタビューの結果、貧困が森林伐採の原因と分かっても、うちの職場は何もタッチできない」といった理由を並べられ。。。 

その背景には、森林公園公社が市の組織であり、ダラット市人民委員会に予算を申請することで事業を展開し、森を管理するためだけに存在する組織であるため、森林破壊の根本原因である貧困等の問題にかかわることが難しいというDirectorの立場もありました。

それでもなんとか第1回の調査にまでこじつけることが出来ましたが、、、。 ふぅ~。                → 住民調査結果は次回へと続く!

ちょこっとニュース

 ・ベトナムでは、市場が多く、買い物すると必ずビニール袋。1週間分の食材を買い込む私は、いつもビニール袋の山になってしまいます。そこで、日本では当たり前になっているエコバックをベトナムでも使ってみることに!! すると、、、なかなかの好印象❤ 袋に入れようとするお店の人に「Em khong can bao nilon(袋は要りません)」というと、ニコッと笑顔! だからと言ってオマケまではまだしてくれませんが、今では小さく折りたたんだ袋をいつもバックにしのばせています。

   ベトナムでも国がゴミ収集事業を行っており、週に何度か収集車が近くのゴミ捨て場まで来ます。ハノイではリサイクルも含めた3R事業を大規模にPRしていますが、分別はまだうまく浸透していないようです。ですが、個人ベースでプラスチック系のものを集めて回る(あるいは買いにやってくる)人の姿をよく見かけます。ベトナムで“ピュー、ピュー”とリズミカルな可愛い音が聞こえたら、それに間違いありません。

  奥に見えるのはダラットの観光地LangBian

 プラスチックの他に鉄、電線、瓶、段ボール等も収集。

 



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3 コメント

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Unknown (いけまり)
2009-01-07 12:08:13
さちこ殿:
あんなにきれいな国シンガポールでも
ゴミは分別ないんだね。ほー。
国土に限りがあるから埋め立てはやってないだろうし、
全部を焼却って言っても、分別した方が焼却率は上がるだろうに。。
う~ん、うまく処理できているんだろうか。。?

かぼちゃさん:
コメントをありがとうございます!!
たしかに、その影響を調べてみることも大切ですね。
主には生態系を守るため、という風に言われていますが、
私自身ちゃんと理解していないので、今度もう一度調べる+聞いてみます。
現在、森林を利用しつつ保護しようという、アグロフォレストリー等を取り入れたプログラムも進んでいるようです。
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えこ・まり通信 (かぼちゃ)
2008-11-16 22:00:58
えこ・まり通信読ませていただきました。
そうですよね、生活と環境。相互に矛盾する面もありますよね。ですから何とかその両方を調和しなければならない。人の社会と自然ですよね。考える視点としては、少数民族が森林を伐採してコーヒーを栽培していることでどんな風に環境に悪影響をもたらしいるか考えてみる必要もあるかな。樹木を守るだけが環境保護ではない。コーヒーも自然のものです。日本みたいな人工物が氾濫した社会ではないから、自然事態その調和の方法を知っているのかもしれない。

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Unknown (さちこ)
2008-11-11 14:39:32
私もKLのスーパーで、
自分で袋を持って行ったら、「ここに入れるのか?」て驚いた顔されたよ。
シンガポールでは、ここ二ヶ月くらいの間、
自分で袋を持っていくと、買い物額から10~20セント引いてくれるようになりました。

シンガポールでもKLでも、ごみの分別はされません。
シンガポールでは、高温処理をするから必要ない、て理由らしいけど、何でもかんでも燃やしてたら、きっと有毒物質は出てるはず。
マレーシアは、まだ知りません。
環境意識に関しては、まだまだだね。

でも感じるのは、昔から「衣食住足りて、礼儀を知る」と言われるように、
生活環境が整って初めて、周りの事を思いやれるような気がする。

KLでは、ちょっと郊外に入るとスラムっぽくなって、ごみも汚物も垂れ流し、て感じです。
まず、生活の基礎からだよね…
地球規模で価値観を語るのは、難しいです…

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