旧正月、おめでとうございます。いや~、明けてしまいましたね、今年も。光陰矢の如し。.
そう、ベトナムでは旧暦でお正月を祝います。今年は1月26日でした。上記写真は、観光地ダラット中心にある湖のほとりで、新年の始まりとともに盛大な花火が上がりました。世界の中でも祝日がとても少ないこの国で、お正月は一番のBigイベントです♪ 飲みねぇ食いねぇの日々が1週間~10日ほど続き、すっかりポッチャリ体型に。。これから頑張って鍛えます…。
さて、今日は前回の続き、住民調査とその後の活動についてお伝えしたいと思います。
↟↟↟ダラット市 森林公園公社(その2)~住民調査~↟↟↟
住民調査は、なぜ違法伐採が起こっている(する必要がある)と思うか、住民の生活はどういう状況なのか等について話を聞いてみることにしました。内容がデリケートなものであるため、堅苦しい形で行うのではなく、スタッフの知り合いの家を訪ねて行き、普段の会話の中で話を聞けるように努めました。
全体的に、おもな収入源はやはりコーヒー栽培。コーヒーの種類には主に、ロブスタ種(缶コーヒーやインスタントコーヒーに使用)やアラビカ種(レギュラーコーヒー)などがありますが、手間がかからない事や土地などの環境条件により、ベトナムでは単価の安いロブスタ種が主に栽培されています。また、生産から加工までの技術が安定していないため、安価で売買されています。(詳しくはhttp://www.maff.go.jp/kaigai/2006/ 20060110vietnam51a.htm)
調査の結果、住民が森林保護区にて違法伐採し、コーヒーの木を植えている理由として、
・豆が安価で取引き → 収穫量を増やすため土地を広めようとする → 森林保護区にて違法占拠
・子どもへの資産分配のため土地を増やしたい
・伐採した木を建築材料として売る
などが分かりました。もちろん、これらに対して法的処置は取られていますが、実行犯を見つけるのが難しい面もあり、このような行為が減ることはありません。といっても、これらの地域に住んでいる少数民族は、そこが森林保護区になる前から住んでいるのです。
ある家庭では、副収入源として少数民族の伝統工芸品(手織りの布、篭、ゴザなど)を作っているところもありました。しかし、その作り方を知っている人が現在は少なくなってきており、手間・暇がかかることから商売用としてではなくお家のみで使用する場合が多い、と。
手織り布を商売用として内職している女性に話を聞くと、
・布(大)150,000VND(約900円) 材料費は、約50,000VND/布(約300円)
・布(小)120,000VND(約720円)
・手織り布の服 300,000VND(約1800円)
で売買、1週間(8hx6日)に1つ織りあがる(ちなみに近隣の都市中心部での初任給は、1,500,000VNDくらい)。そのお家ではお母さんが織り方教室もやっており、3~5ヶ月で習得可能だそうです。
もしかしたら、この伝統工芸品を使ってフェアトレードなどに活用できるかもしれない、とベトナム国内・国外のフェアトレード店にあたってみました。ベトナム国内の店からは、反応なし(T_T)。日本からは連絡がありましたが、やはり簡単に事は運ばず、配属先の協力なし+短い活動期間後の継続体制に不安があり…。一時は、あれこれと悩んで何もできない時期もありました。。。
これまで、配属先からの主な要請である「住民・子どもたちへの啓発活動」に対して、「ただ自然保護の大切さをやみくもに訴えたところで、何の問題解決にもならないし何も変わっていかない!!」と主張し、自分なりに何か他のアプローチ方法を模索していました。ですが、やはり自分ひとりで動こうとしても帰国後のフォローのことなどを考えると、配属先スタッフとともに、じっくり一歩ずつでもいいからやってみようと思い改めました。
→次回、住民とのワークショップ内容(啓発活動)へとつづく♪
ちょこっとニュース ~ベトナムのお正月編
ベトナムのお正月(Tet“テト”という)は、中国と同じく旧暦で祝います。旧暦の大晦日に掃除やお正月料理の準備をし、Tetにはお寺(?)で参拝し、家族や友達とゆっくり過ごします。日本と同じようにお寺ではおみくじがあったり、小さい子供に渡すお年玉の習慣もあります。さすが同じアジア、馴染みがあります。
◆日本と少し違う、面白い点は、、
・元旦には職場に出て行き、同僚や上司にご挨拶
:そこで上司や職場からお年玉をもらったりする♪
・お年玉は、親族だけでなく正月期間中に出会った年下の人(子ども)みなが対象
:子どもや孫がいる同僚は、コレミヨガシに職場に小さい子を連れてきて、お年玉をもらう。
私もたくさんの赤いお年玉袋を準備していきました。
・正月2,3日目は、親族や友達、恩師の家を訪問、ご挨拶
:ただし、元旦には絶対行ってはいけない。年の初めに家に訪れる人は重要な人だからその人物によって1年の運気が決まる、と!!その年にもし何かあったら1年中言われ続けちゃいます。だから元旦は家でじっとしているのが無難です!!
大晦日に、友達の家でベトナムの正月料理“Banh Tet(Banh Chung)”を作りました♪
もち米の中に、緑豆と豚肉を入れ、それをバナナの葉で包んで、24時間茹でます。
日本の着物と一緒で、旧正月には3分の1くらいの女性がアオザイを着ています。
これはもう一つの職場であるNUIBA国立公園のディレクターから旧正月に、と
プレゼントしてもらったものです❤ となりは私のカウンターパート(同僚)です。
花火も綺麗だし、アオザイ姿の イケマリさんも似合っていて素敵ですよ
ふと、6月に来久した、ベトナムの中学生たちを思い出しました。
お正月の過ごし方も面白いですね。
さて、興味のある情報の数々、ありがとうございます。自然保護の大切さを伝える内容、伝え方などは容易でない取り組みなので、KOVCもカンボジアに今後どのようにアプローチするか模索中です。
お互い出来ることから一歩ずつ・・・ ですね。
ありがとうございます!
カンボジアでのスタディーツアー、
連続講座、ベトナムからも陰ながら
応援・協力させていただきます。