NPO法人久留米地球市民ボランティアの会(KOVC) ・ こぶし

身近に出来る国際協力や環境問題に取り組んでいます。お問合せはkovc2004@hotmail.comまでどうぞ!

えこ・まり通信 第3号

2009年02月13日 | イケマリ☆ベトナム通信

                  

  旧正月、おめでとうございます。いや~、明けてしまいましたね、今年も。光陰矢の如し。.

 そう、ベトナムでは旧暦でお正月を祝います。今年は1月26日でした。上記写真は、観光地ダラット中心にある湖のほとりで、新年の始まりとともに盛大な花火が上がりました。世界の中でも祝日がとても少ないこの国で、お正月は一番のBigイベントです♪ 飲みねぇ食いねぇの日々が1週間~10日ほど続き、すっかりポッチャリ体型に。。これから頑張って鍛えます…。

 さて、今日は前回の続き、住民調査とその後の活動についてお伝えしたいと思います。

 

  ↟↟↟ダラット市 森林公園公社(その2)~住民調査~↟↟↟   

 

 住民調査は、なぜ違法伐採が起こっている(する必要がある)と思うか、住民の生活はどういう状況なのか等について話を聞いてみることにしました。内容がデリケートなものであるため、堅苦しい形で行うのではなく、スタッフの知り合いの家を訪ねて行き、普段の会話の中で話を聞けるように努めました。

 全体的に、おもな収入源はやはりコーヒー栽培。コーヒーの種類には主に、ロブスタ種(缶コーヒーやインスタントコーヒーに使用)やアラビカ種(レギュラーコーヒー)などがありますが、手間がかからない事や土地などの環境条件により、ベトナムでは単価の安いロブスタ種が主に栽培されています。また、生産から加工までの技術が安定していないため、安価で売買されています。(詳しくはhttp://www.maff.go.jp/kaigai/2006/ 20060110vietnam51a.htm

 

 調査の結果、住民が森林保護区にて違法伐採し、コーヒーの木を植えている理由として、

 ・豆が安価で取引き → 収穫量を増やすため土地を広めようとする → 森林保護区にて違法占拠

 ・子どもへの資産分配のため土地を増やしたい

 ・伐採した木を建築材料として売る

などが分かりました。もちろん、これらに対して法的処置は取られていますが、実行犯を見つけるのが難しい面もあり、このような行為が減ることはありません。といっても、これらの地域に住んでいる少数民族は、そこが森林保護区になる前から住んでいるのです。

 ある家庭では、副収入源として少数民族の伝統工芸品(手織りの布、篭、ゴザなど)を作っているところもありました。しかし、その作り方を知っている人が現在は少なくなってきており、手間・暇がかかることから商売用としてではなくお家のみで使用する場合が多い、と。

 手織り布を商売用として内職している女性に話を聞くと、

 ・布(大)150,000VND(約900円)      材料費は、約50,000VND/布(約300円)

 ・布(小)120,000VND(約720円)

 ・手織り布の服 300,000VND(約1800円)  

で売買、1週間(8hx6日)に1つ織りあがる(ちなみに近隣の都市中心部での初任給は、1,500,000VNDくらい)。そのお家ではお母さんが織り方教室もやっており、3~5ヶ月で習得可能だそうです。

 

  もしかしたら、この伝統工芸品を使ってフェアトレードなどに活用できるかもしれない、とベトナム国内・国外のフェアトレード店にあたってみました。ベトナム国内の店からは、反応なし(T_T)。日本からは連絡がありましたが、やはり簡単に事は運ばず、配属先の協力なし+短い活動期間後の継続体制に不安があり…。一時は、あれこれと悩んで何もできない時期もありました。。。

 

  これまで、配属先からの主な要請である「住民・子どもたちへの啓発活動」に対して、「ただ自然保護の大切さをやみくもに訴えたところで、何の問題解決にもならないし何も変わっていかない!!」と主張し、自分なりに何か他のアプローチ方法を模索していました。ですが、やはり自分ひとりで動こうとしても帰国後のフォローのことなどを考えると、配属先スタッフとともに、じっくり一歩ずつでもいいからやってみようと思い改めました。 

               →次回、住民とのワークショップ内容(啓発活動)へとつづく♪

 

 ちょこっとニュース ~ベトナムのお正月編 

 ベトナムのお正月(Tet“テト”という)は、中国と同じく旧暦で祝います。旧暦の大晦日に掃除やお正月料理の準備をし、Tetにはお寺(?)で参拝し、家族や友達とゆっくり過ごします。日本と同じようにお寺ではおみくじがあったり、小さい子供に渡すお年玉の習慣もあります。さすが同じアジア、馴染みがあります。

   ◆日本と少し違う、面白い点は、、

  ・元旦には職場に出て行き、同僚や上司にご挨拶

    :そこで上司や職場からお年玉をもらったりする♪

   ・お年玉は、親族だけでなく正月期間中に出会った年下の人(子ども)みなが対象  

    :子どもや孫がいる同僚は、コレミヨガシに職場に小さい子を連れてきて、お年玉をもらう。

     私もたくさんの赤いお年玉袋を準備していきました。

   ・正月2,3日目は、親族や友達、恩師の家を訪問、ご挨拶

     :ただし、元旦には絶対行ってはいけない。年の初めに家に訪れる人は重要な人だからその人物によって1年の運気が決まる、と!!その年にもし何かあったら1年中言われ続けちゃいます。だから元旦は家でじっとしているのが無難です!!

   

大晦日に、友達の家でベトナムの正月料理“Banh Tet(Banh Chung)”を作りました♪

もち米の中に、緑豆と豚肉を入れ、それをバナナの葉で包んで、24時間茹でます。

  

日本の着物と一緒で、旧正月には3分の1くらいの女性がアオザイを着ています。

これはもう一つの職場であるNUIBA国立公園のディレクターから旧正月に、と

プレゼントしてもらったものです❤ となりは私のカウンターパート(同僚)です。

      

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グアテマラ共和国で・・・

2009年02月02日 | 国際協力あれこれ掲示板
とても腹立たしく残念でならない事が起こりました。

昨年10月に中米のグアテマラより来久し、講演されました「コナビクア」のロサさんが所属してあります若者組織「モホマヤス」のメンバーの二人が今月23日に殺害されたとの連絡がありました。

これについて日本の市民グループ連名でグアテマラ大統領他関係機関宛に緊急コミュニケを出すことになり、KOVCも団体として賛同することにしました。


事件について、その背景・・・「レコム」さんより抜粋

グァテマラ共和国ウエウエテナンゴ県サン・イデルフォンソ・イシュタワカンで、モホマヤス(コナビグア<連れあいを奪われた女性たちの会>青年組織)のリーダー2名が殺害され、1月23日朝、遺体で発見されました。

レコムではモホマヤス代表のロサ・アマンダ・ペレスさんを昨年10月に招聘し、スピーキング・ツアーを行い、モホマヤスの活動を応援していましたが、最悪のことが起こってしまいました。ロサさんを始め、モホマヤス、コナビグアのメンバーは大きな衝撃を受けています。

【殺害されたモホマヤスのメンバー】

1.サンティアゴ・ペレス・ドミンゴさん(男性・26歳)

かなり以前からコナビグアとモホマヤスの活動に積極的に参加。モホマヤスのマム地域コーディネーターや、先住民族の集団の権利尊重を求める運動の地域プロモーターを務めていた。

2.マリア・デ・ラス・メルセデス・オルドニェス・メンデスさん(女性・19歳)

モホマヤスの地域リーダーとして、研修や地域での活動に積極的に参加。


2人とも特に最近では、イシュタワカンの鉱山開発問題調査において地域の中心となって活動してきており、その報告書発表の準備を行っているところでした。
彼らがこれまで直接脅迫を受けていたかなど、まだ詳細は把握されていませんが、2人とも上記のような活動を進めてきた地域リーダーであり、先住民族の権利・人権尊重を求める活動家・組織への脅迫やあけすけな嫌がらせ等が続いていることから、コナビグアではこれは一般犯罪ではなく、活動家を狙った計画的な犯罪であると見ています。



<声明文>

日本の市民社会、市民組織からの声明

 私たちは、1月23日にウエウエテナンゴ県サン・イデルフォンソ・イシュウ

タウアカンにおいて、グアテマラの先住民族組織であるモホマヤスの若者2名

が暗殺された事件を強く非難します。また人権や先住民族の権利のための活動

家の安全と生命が脅かされていることに対し深い憂慮の念を示すものです。

グアテマラ政府に対して次のことを要請します。

1. 人権や先住民族の権利のための活動家の安全と生命を保証すること

2. 事件の厳正な調査を行い、責任者を法的に処罰すること

 またグアテマラの先住民族組織に対して

国連総会で採択された先住民族の権利宣言に集約されている先住民族の権利の

完全なる尊重のために行っている活動に対して連帯の意を表明します。



団体名一覧



<声明文 スペイン語>

Comunicado de los ciudadanos japoneses y organizaciones civiles

  Por medio de la presente, condenamos fuertemente los asesinatos de dos companeros jovenes del MOJOMAYAS(Movimiento de Jovenes Mayas), la organizacion indigena de Guatemala, ocurrido el dia 23 de enero de

2009 en San Idelfonso Ixtahuacan, Huehuetenango. Y expresamos nuestra profunda preocupaci0n ante la amenaza de la vida e integridad fisica de los activistas para derechos humanos y derechos indigenas.

Solicitamos al gobierno de Guatemala;

1) Asegurar la seguridad e integridad fisica de los activistas para derechos humanos y derechos indigenas

2) Realizar inmediatamente una investigacin exhaustiva para esclarecer el hecho y aplicar la ley a los responsables.



A las organizaciones indigenas de Guatemala Expresamos nuestra solidaridad a las actividades que estan desarrollando para el pleno respeto de los derechos indigenas plasmado en la declaracion de los derechos indigenas adoptado en la asamblea de ONU.



Atentamente




なお、個人にて葉書やメールメールによる抗議キャンペーンも行っています。
詳細は「日本ラテンアメリカ協力ネットワーク」(レコム)さんのHPをごらんください。

皆様のご協力お願い申し上げます。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする