NPO法人久留米地球市民ボランティアの会(KOVC) ・ こぶし

身近に出来る国際協力や環境問題に取り組んでいます。お問合せはkovc2004@hotmail.comまでどうぞ!

ザ・ヴェトナム、計画性の無さ!? ~生き物の本来の姿~

2009年10月24日 | Vietnamだより ~ダラット・ぶらっと~

              

今日は環境教育の授業をしに、森林保護地域内にある
少数民族の子ども達が多く通う学校へ行く予定♪

 13:30~ 小6年生 / 中2年生
 15:15~ 中1年生 / 中3年生  で4クラス行います。

 

・・・ところが、

朝から土砂降りの雨。。。!!
一先ずCP(カウンターパート:仕事を一緒にやる同僚)の待つ
職場に行ってみると、行くかどうか、まだ迷っている状況。
 う~ん、本当に実行できるのだろうか。。

結局、30分ほど迷った挙句、雨もなんとか止みそうになったので
とりあえず行ってみることにしました。
バイク2台x2人で、オッフロードもオフロード、
斜面の砂利道・雨でヌカるんだ道を行く事1時間半、、、   
やっと学校に辿り着きましたっ!!


・・・ところが2、

学校に着くなり先生が、「学生が雨のせいで来ていない。」

 !! ゥオ~ッツ !! 

話を聞いていると、生徒はずいぶん遠くから学校まで歩いて来ているそうです。
遠いところで8Km離れている家から歩いてくるので、ある学生は

朝4:00 起床
 5:00 家を出る
 6:30 学校に到着
 7:00 授業開始   

と、1時間半かけて学校へ来るのだそうです。
お昼は、基本的にベトナムでは昼食時、みんな家に帰ります(社会人も同様)が、
遠い学生は、おそらく近くの食堂か友達の家などで食べさせてもらっているのでしょう。
クラスや曜日によって、授業が午前中のみの場合や午後のみの場合もあるようです。


しばらく待っていると、学生がチラホラ学校へやってきました。

午後、学校へ来れなかった学生もいたようですが、結局
この日の環境教育授業は(13:30開始の予定でしたが)14:20に開始っ!
時間が限られていたため、どのクラスもごちゃ混ぜで一斉に行うことになりました。

日本の学校で環境教育の出張授業をしていた時には
何日も前から学校の先生と
・その日の人数  ・時間  ・机の配置  などを
事前に、こと細かに相談し、それに合わせて詳細な授業計画を立て、
そしてそれが、ほぼ90%予定通りになるものでした。

一方ベトナムは、職場の状況でさえも
「計画性がない。行き当たりばったりで思い通りに事が進まない」と
(外国人から)言われるような事が多くあります。
(“計画性について。追記”で補足)

今回も急遽、対象学年の変更、学生数の変更、時間の短縮
(っってほぼ全部じゃん!!)があったお陰で考えていた授業の全体の流れや
ワークショップを思うように行うことができませんでした。

 う~む、、、つらい。。。

 


でも、よくよく考えてみると、
実はそれは、もともと自然(天候)に合わせた生き方、
生物の本来の姿なのかもしれない、とも思いました。
ベトナムでは、天候や自然の変化に注目する機会が
日本にいたときよりも断然、増えたように思います。

 


ちょこっとひとこと

ベトナムでの停電。
ベトナムでは殆どが水力発電なので、雨の少なかった昨年、
停電がよく起こりました。
サイゴンでは月に1~2回の停電だったそうですが、ここダラット市では週に2回。
もちろん職場でも起こりますし、朝の勤務が始まって1時間ほどしたら
停電し、そのまま帰る直前まで電気がない(=PC使えない)こともしばしばです。
そうなると、業務もストップ。「あ~ぁ、」と言いつつも皆カフェに出ちゃいます。
(といってもPCを使ってない人も何故か一緒にカフェに行っちゃいます。

電気だって、ガソリンだって、水だって、資源は有限であるもの。
なくなれば止まることを教えられます。
ついつい普段は夜更かしをしてしまうのですが、
電気がなければ、日とともに寝て、日とともに起きる。

人間・生物は、気候や自然の現象に影響されるもので
今の日本での生活は、それをほとんど感じられない暮らしなんだなぁ。。と
つくづく思いました。

と同時に、自然に則して生きていくことが、
末永く自然と共存できる生活スタイルであることを、身をもって感じています。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。