手話通訳者のブログ

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国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科第22期卒業研究発表会要旨

2015-06-24 00:21:10 | 手話
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日本手話における形容詞的な口型について
─その評価性と図像性─
笹 尾 未 喜
手話言語の非手指標識のひとつである口型には、音声言語からの借用に用いられるマウジングと、手話言語特有の口型であるマウスジェスチャーがある(Sutton-Spence & Boyes Braem 2001)。後者は文法標識や副詞として手話言語の重要な部分を構成していることが指摘されてきた。
日本手話のマウスジェスチャーには、本来的に動詞的な意味をもつと考えられる「ぱぴぷぺぽ」系の口型と、本来的に形容詞的な意味をもつと考えられる「あいうえお」系の口型がある。前者には特定の意味領域の動詞と共起する用法から「完了」などの文法標識への発展がみられるのに対して、後者は、さまざまな動詞と共起して様態副詞として用いられるとともに、文末に現れてモダリティ副詞としても用いられることが指摘されてきた(市田2005、大野2008)。後者の本来的な形容詞的用法の研究としては、高橋ら(2012)が初めてのものである。
高橋ら(2012)は、「ee/relaxed-mm(r-mm)/th/oo」に「aa」を加えた5種を取り上げ、それらが形容詞と共起した場合を考察して、5種のうち「r-mm/th/oo」の3種に「評価」の用法があることを指摘した。



論文は面倒だねえ。
要するにだ、手話で話す時、口はどうやって使うか。
2種類である。
① パピプペポ
② 口話

① はろう者特有のもの。
もちろん、ろう者だけではなく、手話通訳者も使う。

② は日本語そのもの。
ろう者と話す時、手話ができなくても、ゆっくり話せば会話できる。
これは、相手のろう者が口の動きを読み取っているから。
これを口話という。