手話通訳者のブログ

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わしらの地域の現状

2015-06-01 06:43:59 | 手話
手話通訳者派遣制度の登場人物は、
① 聴覚障害者
② 派遣者
③ 手話通訳者
の三者である。
地域によっては、派遣者=行政=役所、というケースもあるが、わしらの地域は、
「行政(役所)が手話通訳者派遣事業を委託している」
という形式をとっている。
委託先の外郭団体が派遣者である。

市ろう協が何度も役所に出向いて、
「市の手話通訳者派遣制度は問題が多いので、改善のための要望を出させていただきたい」
と申し入れしているが、その都度、
「市の手話通訳者派遣事業は外部委託しているので、委託先と話し合ってください」
と追い返してしまう。
仕方なく派遣者に連絡を取って上記のような申し入れをすると、
「日程調整させてください。後日、話し合いの日程について連絡いたします」
と返答が来るが、待てど暮らせど、連絡が来ない。
しびれを切らして直接訪問すると、
「あいにく責任者が外出しております」
と追い返されてしまう。

もう何十年もこんな状況が続いている。
市ろう協のみなさんは穏健派がそろっているが、我慢の限界が近いだろう。
聴覚障害者と行政が裁判で争った高松市の、裁判前の状況に似ている。
ある意味、高松市よりひどいかもしれない。