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手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

丸山浩路さんのこと

2015-04-14 04:55:37 | 手話
かつて、丸山浩路さんという優れた手話通訳者がいた。
以後、マルさんと呼ばせていただく。
もう亡くなって5年になる。
http://www.kouji-maruyama.com/
強烈な個性の持ち主だった。

マルさんが生前、よくおっしゃっていた。
「聾者から、手話がお上手ですね、と言われたら、まだまだ未熟だと自覚してください」

わしらが誰かに、
「日本語が上手ですね」
と言う場面を思えばいい。
日本人に対して、「日本語がうまい」とは言わない。
金髪とか、瞳が青いとか、外国人と思われるような方が流暢な日本語を話された時、
「日本語が上手ですねえ」
と言うよね。

つまり、冒頭の褒め言葉を言われたということは、まだまだ、明らかに、
「聴者の手話」
だということ。

聾者が集まって話しているところに入っていって、楽しく話をしていて、聾者の一人から、
「あんた、もしかして聴者?」
と聞かれる。
そうです、と答えると、
「へー! 聾者だと思ってた」
これこそが、本当の褒め言葉。