窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ヒシクイが今日、20日、次々にやってきた

2020-03-23 15:30:09 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

ヒシクイが大挙やってきました。東北や関東で冬の間過ごしていたヒシクイたち

が小移動をしながら根室地方にやってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

      ★ ヒシクイが今日、20日、次々にやってきた ★

列島を挟み日本海と太平洋を二つの低気圧が北上してくると同じくしてヒシクイ

たちが飛んできた感じです。

午前中は雨と風がひどく、昼になってようやく上がりました。オオハクチョウが

すでに来ているかなと中標津町内のデントコーン畑あとに出かけてみました。

畑の中に立ち、双眼鏡で牧草地を探していると雪解けが始まり地面が見えだした

大地にヒシクイ30羽ほどが降り立っているのを発見。さらに周囲を注意深く

探しているとケルツケルルという声が聞こえます。丘陵の陰に隠れ見えませんが

あちらこちらに降りている群れがいるようです。

数を正確に数えるのは難しいので、飛び立って移動するときを待ちました。その

間に西の方から群れが飛んできだしました。7羽、16羽、21羽・・・小さな

群れですが次々に飛んできます。

向かう方向は標津方面。野付湾の河口ヨシ帯はまだ氷で覆われています。向かう

おそらく標津大湿原でしょうか。

でも、声を聞きつけ仲間が降りている牧草地にできた水たまりにやってくる群れ

多い。降り立ったヒシクイたちはしきりに水を飲んでいます。遠くからやって

きて喉が渇いているのでしょうか。とにかく一服。落ちつくと飛び立って行き

ます。

雨上がりで雲が下の方にかかっている上を群れが飛んでいきます。

数えた数、2243羽。おそらくもっと多くのヒシクイたちが到着です。

4月の中旬まで根室地域で滞在し、牧草の新芽で栄養を付け、出発するはずです。


オオモズ

2020-03-21 22:12:41 | 山野の鳥

雪解けが急速に進み、牧草地の地肌が見えだしました。北上してくる低気圧が来る

前に雁の仲間のヒシクイが一挙に姿を見せました。雪解けが鳥を引き寄せている

みたいです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

                ★ オオモズ ★

小鳥が移動してきています。牧草地の中を通る道沿いの灌木にオオモズが止ま

っていました。

しきりに顔を出した牧草地に降りてはまた灌木の先に戻っていました。

うろちょろ顔を出すヤチネズミを狙っているようです。

動かなければ分かりませんでしたが、白っぽく見える背中の色に気づきました。

枝先に止まり、前傾して下を凝視しています。カラスやワシタカが獲物を探す

のに高い枝に止まり獲物が出てくるのを待つ雰囲気です。

くちばしの先が鈎状に曲がり鋭い。くちばしの黒色が目を通る太い帯状になり

後頭部まで伸びています。精悍な顔つきが猛きん。

毎年3月から4月に見かけます。野付半島でも見かけますが、当たり外れがあ

ります。同じ場所でキタキツネがしっかりネズミのハンティングをしていました。


ヨシガモ(Falcated duck)・ぽつぽつ・

2020-03-19 18:08:08 | カモ類

オナガガモやヒドリガモに気を取られてしまい、ヨシガモの存在に気づくのが

遅れます。じっくり見ると派手なのに野外ではとても地味な色合いのカモです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

      ★ ヨシガモ(Falcated duck)・ぽつぽつ・ ★

ヨシガモが北上してきています。オナガガモたちと混じってアマモを食べて

いると光りのあたり具合で黒っぽく見えるヨシガモ。光りが当たると頭が緑色

に輝きます。逆光で見るときは黒なのに、順光では見事に緑輝く頭になります。

ナポレオンハットを被ったカモとやばれていますが、私には競輪の人が被る

ヘルメットに見えます。頭の幅が細く、後頭部に伸びた飾り羽、冠羽が張り出

していてスピードに対応した形態をしています。

ヘルメットの中央部に前から後ろに亜茶色の線が走ります。頭を水に入れると

冠羽の後ろがぴんと立ってきています。これがなかなかおしゃれで精悍さが

出ます。

頭を上げたとき、喉の白い部分に黒い(光が足ると緑に見える)首輪に見える

バンドが入ります。白黒の首が際立ちます。

さらに背中を覆う飾り羽が素敵です。水が流れ落ちるような模様がヨシガモの

美しさを際立ったせます。なんと優雅なカモでしょうか。

これは三列風切り羽が長く伸びたもの。タンチョウの黒い三列風切りと同じ。

優雅さを出しています。「みのがも」と呼んだ人がいますが、もっと情緒が

あるでしょう。

首っからお腹の羽模様の小紋がさざ波を想像させる細かな波紋になり、これが

ヨシガモに気品を漂よわせています。なんと素敵なカモでしょう。

メスはとっても地味です。羽模様が大柄でしっかりしたウロコ模様。首筋から

前胸部のウロコ模様は一つ一つがはっきりして見事です。が、黒っぽく見える

要因になってます。こんなにはっきりした模様は他のカモのメスには見られま

せんよ。

干潟でアマモをひたすら食べていて、なかなか頭を上げません。これがいるか

いないか分からない。あたしがいつも見落とす原因になっています。

綺麗な鳥ほど地味である。そんな思い尾させるヨシガモです。これからカムチ

ャッカ半島へ向かうのでしょうか。しばらく滞在します。

 


カモ類が北上・中継地野付湾がにぎやかに。

2020-03-18 16:58:58 | カモ類

3月の半ば、お彼岸が近くなりました。太陽の高さが増し、日射しが急激に強く

なってきました。日中に気温が上がり、夜中にマイナスになる気候を繰り返し

ます。季節の変わり目、いよいよ渡りが本格的になりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

       ★ カモ類が北上・中継地野付湾がにぎやかに ★

カモの仲間で急速に数が増えだしたのがオナガガモ、次にヒドリガモです。

どちらも草食をするカモたち。日本に渡ってくるカモ仲間で数が多い種です。

野付湾は繁殖地に向かう途中に寄る中継地になります。早く移動してきたカモが

早く繁殖地に渡って行くかどうか、確かな資料がないので何とも言えませんが、

4月下旬から6月にかけそれぞれに渡って行きます。

氷が割れ、少しずつ干潟が顔を出してくると干潟に増えてきたアマモをしきりに

引き抜いて食べます。草地の雪や氷が融けるまで、アマモが主食になります。

ですから、今時期は食べ物が競合するオオハクチョウやコクガンと一緒になって

アマモを食べている光景に出会えます。

氷が融けて、干潟だけになるともうばらばらに行動し、みんなが集まって食べる

こともなくなります。

オナガガモとヒドリガモに加え、ヨシガモやハシビロガモ、マガモ、コガモなど

集まってきます。10年前くらいからヨシガモやハシビロガモの数が増えて

きています。

気候の変化がカモたちの渡りにも影響して、野付湾でもその兆候が垣間見えて

きています。


氷が似合うオオハクチョウ。続々、到着気配。

2020-03-17 12:53:46 | オオハクチョウのいる風景

オオハクチョウが編隊で我が家の上を飛んでいきます。いよいよ本州から引っ越して

来るオオハクチョウが集まってきている雰囲気、満々。

おばんです。小太郎でごじゃります。

      ★ 氷が似合うオオハクチョウ。続々、到着気配。 ★

オオハクチョウは年により牧草地帯に集まったり、野付湾や風蓮湖、厚岸湾に

集まります。野付湾や風蓮湖の氷が多く残っていると牧草地に集まり、早く溶

けた裸地の枯れ草を食べ、雪解けを待ちます。

3月の中旬にやってくる連中は氷が早く開く野付湾に姿を見せることが多く、

氷の開いた近くで200羽、300羽の群れになって雪原に降り休んでいます。

今年もやってきました。南からの強風が吹き、氷が割れ、吹き寄せられた氷が

打ち上げられた野付湾のあちこちで降りたち、休息や水を飲む光景が見られま

した。

湿地の中の池では開いた割れ目で水を飲む夫婦がいました。また、見えないけ

れど鳴き交わす声が湾内の氷の上から聴こえてきます。

湾の入り口の吹き寄せ氷が打ち上げられているところには、次々に2羽から7、

8羽の群れがやってきてアマモを拾い上げる姿がありました。

これから日ごとに数を増してくると思います。