オホーツク海を南下してくる流氷の動き、新年に入ると気になりだします。毎年、
流氷情報を登録し毎日見ることがルーティーンの仕事になります。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 流氷が来た証拠 ★
サハリンを取り囲むように南下してくる流氷群が日本に接近してくると、次は
高気圧や低気圧などの動きや配置が気になりだします。風の吹き方がどうなるか、
等圧線を眺めながら考えます。
北寄りの風が吹くと南下が早くなります。西高東低の気圧配置になると強力な
寒気が極から降りてきます。この時に氷が成長して厚くなります。厚い氷が
できれば、到着した時の迫力が一団と増します。
30年前は厚くて迫力のある厚い氷がやってきて、浜に山盛りに乗り上げて
いました。南下してきて知床半島や国後島、択捉島に当たるとせき止められます。
そこで氷が後から来た氷に押し上げられ、クラッシュ状態になります。氷の上に
氷が乗り上げ真っ平らだった流氷原が凸凹になり、氷の風景に迫力が出ます。
風で沖合に戻されたり、また寄りつくを繰り返します。寒さが厳しい時は氷群は
ばらばらになりにくく、根室海峡や国後島と択捉島の間の国後水道から流れ込ん
ではきません。2月に入り、3月に近くになると気温が上がり出します。
氷の接着度が緩みだし、強力な北寄りの風が吹くと一挙に太平洋に向かい流れ
出してきます。
これぞ動き、流れるのが見える流氷になります。根室海峡の流氷は流れの早い
水流に乗り、根室半島へ流れていきます。その時に吹く風向きで国後島側で
流れて行き、野付半島には寄りつかないことが多いのです。
しかし、東風が吹くと野付半の方へやってきます。ただ、すぐに風向きが変わる
ことが多いのですぐに追いやられ姿が無くなってしまうことが多いのです。
見かけたときがチャンス。あとで見ようなんて思うと数時間たってなくなると
いうことはよくあることです。