春、タンチョウは酪農の牛舎周りにやってきます。糞にまみれた敷き藁が山積
みにされた堆肥場があるからです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ あるある、ところを利用するタンチョウ ★
堆肥は細菌により発酵し、寒い時には湯気がもうもうと出てきます。発酵する
ことで温度が上がり、そこに棲みついたミミズが中に含まれる有機物や微生物
を食べ、繁殖します。
タンチョウはそれをよく知っていて集まってきます。越冬地から繁殖地に帰っ
てきたタンチョウにとり、堆肥の山積み場所は高タンパク質を摂るには恵まれ
た場所。集まってきます。
3月の酪農堆肥場にはなわばりを持つ番いと子供、若き個体たちがやってきます。
牛たちはタンチョウには興味を示さず、互いにのんびりとして過ごします。
牧草地に雪が残っているときは、一日中いるときもあります。近くにデントコ
ーン畑があるときはそちらに行き過ごしています。
4月になると沢にはエゾアカガエルが卵を産みに集まります。タンチョウには
これから動物食がたくさん手に入る季節です。