窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

あるある、ところを利用するタンチョウ

2020-03-27 16:23:08 | タンチョウのいる風景

春、タンチョウは酪農の牛舎周りにやってきます。糞にまみれた敷き藁が山積

みにされた堆肥場があるからです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

       ★ あるある、ところを利用するタンチョウ ★

堆肥は細菌により発酵し、寒い時には湯気がもうもうと出てきます。発酵する

ことで温度が上がり、そこに棲みついたミミズが中に含まれる有機物や微生物

を食べ、繁殖します。

タンチョウはそれをよく知っていて集まってきます。越冬地から繁殖地に帰っ

てきたタンチョウにとり、堆肥の山積み場所は高タンパク質を摂るには恵まれ

た場所。集まってきます。

3月の酪農堆肥場にはなわばりを持つ番いと子供、若き個体たちがやってきます。

牛たちはタンチョウには興味を示さず、互いにのんびりとして過ごします。

牧草地に雪が残っているときは、一日中いるときもあります。近くにデントコ

ーン畑があるときはそちらに行き過ごしています。

4月になると沢にはエゾアカガエルが卵を産みに集まります。タンチョウには

これから動物食がたくさん手に入る季節です。