窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ゴジュウカラ

2020-07-22 13:20:51 | 山野の鳥

ナラワラの森の中は木漏れ日が葉の隙間から射しこみ、ゆらゆら揺れる世界

です。下から樹冠の方を見上げると、カラ類が集団で移動してきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★ ゴジュウカラ ★

7月の後半にもなると巣立ちしたヒナたちが親に引き連れられ、他の種と混群に

になり移動してきます。

なわばりはヒナの成長とともに崩れ、仲間が寄り集まり、彼らを狙う捕食者から

互いに身を護ろうとする意識が高まって行きます。

種ごとに木々に生息する虫や木の実などを捕る空間や場所が異なるので、張り合

わなくても共存して行ける社会を作ってきているのです。

おかげで木々は多種多様な小鳥たちにより、虫からの被害を最小限にとどめ、

生きながらえることができるのでしょう。

鳴き声を交わし合いながらカラ類やセンダイムシク、アオジ、コゲラなどがや

ってきます。中でもゴジュウカラは樹冠から下の方へやってきてくれます。

幹を下向きに降りてきて木肌の隙間をせっせと探っています。

他の種に比べ、物おじせず、逃げません。おそらく捕食者の見極めが素早く、

とっさのときは木肌に身を寄せ、同化させ、相手から見つけづらい術を持って

いるように思います。

木肌の隙間に棲む虫ばかりではなく、自分が隠しこんだ種子を見つけ出し、食

べるのも得意とするとこです。霧が多いナラワラの木々には地衣類が張り付き、

その隙間に昆虫も多く潜み、とった種も隠しやす環境ですから、ゴジュウカラ

の習性も他の環境に棲むゴジュウカラとは少し違った、生き方をしているよう

に見えます。

相変わらず忙しく動き回るゴジュウカラです。近くまで来て、じっくり楽しま

せてくれました。

#S. e. asiatica  シロハラゴジュウカラ


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