窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

朝の砂浜食堂・カラスたち集合

2020-01-14 16:59:03 | カラスの生態

根室海峡の干満の差は大きくて、1メートル以上はあります。おかげで干潮に

なると広大な干潟が現れます。砂浜の海岸は沈んでいた砂浜が顔を出します。

おばんです。小太郎でごじゃります。

       ★  朝の砂浜食堂・カラスたち集合  ★

冬季は低気圧が通過して行くことが多く、強風が吹きつけます。北東の風が

吹き付けると砂浜には海の底で生活しているアサリやホッキ、ホタテなどの

貝やナマコ、ホヤの仲間などがごろごろ打ち上げられます。

場所にもよります。遠浅の砂浜は著しい貝が打ち上げられます。たくさんの

アサリやホッキが棲んでいるからです。

厳寒期の食べるものが少ない季節、カラスたちにはありがたい天候です。

置き土産を持ってきてくれる、カラスたちは感謝・感激・雨あられ・低気圧

さま様なのです。

しかも小さな貝ではなく、どれも5センチ以上もあるものばかり。ホッキガ

イやホタテガイになれば、1個でお腹いっぱいになります。

日の出前、東の空が青みを帯びだすころからやってきて、浜はカラスでにぎ

やかになります。

ライバルのオジロワシやオオワシ、カモメたちは貝を食べることに不得手です。

砂浜はカラスの独壇場。打ち上げられた貝をひとつずつ確かめ、貝殻が開いて

いれば中身をとり出し、口の中へ。

開いてなければ嘴にはさみ、近くの防波堤に持って行き上空から落とします。

貝殻を割るための作業です。割れないと何度でも繰り返し割れるまでやり続

けます。

防波堤のコンクリートの上は一面貝殻だらけ。これだけの貝が捕れるんだと

驚嘆するほどの量です。

上げ潮になって浜が海水に覆われるまで、探すカラスがたくさんいます。

冬季の風物です。