窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

厳寒のコクガン

2020-01-17 15:38:14 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

1月に入り野付湾内は90%以上が凍結しました。氷の厚さも寒気がオホーツク海

から張り出してくるたびに増えてきています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★  厳寒のコクガン  ★

氷が張ると根室海峡の根室湾近辺を棲息の場所とするコクガンたちは餌場に

なる野付湾から追い出される状態になります。

寒さが厳しく湾内の氷が流氷化して根室半島方面に流れていくと野付半島か

らは遠くて見ずらくなります。それでも彼らは体が大きく、シルエットに

特徴があるので確認はできます。

気温が少しゆるんだりすると湾の入り口のあたりの氷が流れだし、水面が現

れます。引き潮の時の流れは早く、湾内かから引きちぎれたアマモが氷の下

を通り流れ出してきます。

そんなとき、沖合からコクガンたちがアマモを食べにやってきます。11月、

12月のときは日の出前にやってきていたのに、氷が張ると日が登って明る

くなってからやってくるようになります。

最近は8時から9時の時間帯が多くなりました。流れが早い浅瀬を選び、

集まっています。しかも氷の縁に集まり、浮いて上がってくるアマモを狙い

食べています。潮が止まるとお腹が膨れるのか、流れなくなった氷の上に

上がってきて休みます。

そして、上げ潮になり外に出ていた氷が湾内に押し戻されてくると根室海峡に

飛んでいきます。