窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ボスオスが率いるメスグループ

2019-10-13 13:35:02 | エゾジカの四季

9月。エゾジカに変化がありました。オスとメスのグループで生活していたエゾジカたち。

メスのグループにオスが合流してきました。がっちりした体格のオスが2頭。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★  ボスが率いるメスグループ  ★

袋に包まれ保護されながら育ってきた角は三股四尖のガッチリした体形になりました。

栄養を補給してきた皮下の血管が力をなくし、角の先端の方から皮膚が剥がれだして

きています。

皮膚が枯れてきたのです。硬いものに擦りつけ、せっせと剥いでいるシーンに出会える季節。

剥げれた皮が下の方で垂れ下がっています。比べてみると他のオスに比べ、体格が一回り

大きいオスが群れを率いています。

その横にサブリーダーと言われるオスが横にいます。単独で見るとでかく見えますが、

横に並ぶと差が歴然に分かります。頭から胸に至る毛の色が黒くなり、繁殖毛に変わって

きています。婚姻色です。

角は左右に広がり、畏怖堂々とし、威嚇する強さを感じます。そのオスに率いられるメスは

13頭。今年生まれの年子を連れたお母さんメスが多く、中に2,3歳と思える若いメスが

入っています。

おそらく血縁関係のあるメスグループです。晩秋の交尾後、再びメスだけの群れを作り、

厳冬期をすごし、春になり血縁の強い小さな群れを作り、出産と子育てを経て、ここに来

ました。

リーダーのメスが選んだオスです。たぶん、たくさんのオスたちと争い、勝ち残ってきた

猛者のオス。候補のオスたちから厳選したのは、メスです。

ボスを先頭に、これから交尾期終了までともに生活するシカたちです。