まさかなくなるなんて思ってなかったから ＜發來（閉店）＞【神奈川県横浜市】

☆２０１０年冬訪問。

メニューにも書かれてますが、京浜急行井土ヶ谷駅の改札脇にある中華料理屋さん。
確か、自分が子供の頃からあったように記憶してます。
ここだけ時間が止まってるような、いかにも昭和の香りが漂うお店で、
そういえば入ったことないな、ってことでいい加減大人になってからの初訪問。
店内も、あちこちかなり年季の入った感じで、個人的に大好きな雰囲気満載です。


メニューのトップに書かれてたので、まずはシューマイ。４００円。
お肉の旨味がしっかりと詰まってて、旨かったですねー。
同行の知人は、ビールが飲みたい！って叫んでたっけ（笑）。


発来さん初心者なので、まずは７００円のサービスランチを。というわけで（１）を選択。
エビと卵イタメがね、いかにも強そうな火力で作られた感がプンプンしてくる感じで、
いやいや、これもまた旨かった。中華菜イタメももやしシャキシャキ。
うん、シンプルだけどこういうランチっていいな。

そして、特筆すべきが、


ランチ（２）の鳥の唐揚げ。え？これ唐揚げ？？
運ばれてきたとき、ちょっとビックリしました。よくあるあの唐揚げを想像してたから。
でもこれ、いい塩梅に下味が付いてて、そしていい塩梅にカラッと揚げられてるんです。
肉汁たっぷりと含んでて、これは旨かったなあ。ビール飲みたくなりますって（笑）。
いやあ、こんないい店だったのか。まあ確かに子供の頃通うようなとこではないかもしれないけど。
店内だけでなく、お客もちょっと年季入った感じの方が多かったけど、
ここは大人になってから足を踏み入れる場所だった。機は熟したのだ。なんて思ってたら、


先日友人とたまたま通りかかったとき、あの見慣れた店の佇まいが見当たらなくて、
大手牛丼チェーンのお店へと変貌してました。え…。

しばらく行かないうちに、いつの間にか閉店してしまってたみたい。

そうだ、いつまでもそこにあるとは限らないのだ。でも、まさかなくなるなんて思ってもみなかった。
いやあ、ショックでした。
そこだけ時間が止まってたはずなのに、なんか普通に時を刻んでました。
もう、「ゲアラカノリト」なんていうあの看板も見れないのね。
寂しいけど、あの唐揚げ食べれてよかった。ちょっと切ない記憶になりました。