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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

和歌山由良・白崎海岸 前編

2014-05-30 06:00:00 | 海・湖でカヌー

(出艇準備、大きな石が多く歩きにくい)
 和歌山で白崎海岸という所がある。有田から少し南の由良町で比較的混まずに行きやすいところだ。この白崎海岸は文字通り白い石灰岩でできた岬があり、和歌山県内でも得意な景観を醸し出している。
 海からシーカヤックで見るとなんともいえない景色なんだが、ここがまた風の通り道になっていてよく荒れる。ツアーでも中止や途中コース変更はザラで、普通にいけるほうが珍しい。
 この白崎海岸のツア-を開催、ファルト2艇、シーカヤック4艇+スタッフ用タンデム艇の総勢7艇が参加、では白崎のツアーへ。

(スタート地点のすぐ横の立厳岩、中はカヌーで潜れる)
 スタートしてすぐ見えるのは巨大な石門となっている立厳岩(タテゴイワ)、真ん中が通り抜けられる石門になっており、カヌーならちょうど潜り抜けられる。ただ風が出てるときなどは波頭がくだけちょっと怖い。

 今回は穏やかだったので順番に潜ってみる。一番狭いところはパドルがギリギリあたらないかというぐらい。なんとも雄大なもんです。

(石灰岩の岬、なんとも不思議なもんだ)
 立厳岩うを越えるとすぐに白崎の岬。ほんとうにここだけが石灰岩でできており、無茶苦茶目立つ。ただこの岬こそが風の分かれ道。岬の北側と南側では風の吹き方が違う事が多く、ヘタに岬を回ると風がきつくて帰れなくなることもままある。岬を越えるのなら充分注意して、危ないと思ったらすぐに逃げ込めるようにいく。

(左側が白崎、右が普通の岩質 ちなみに白崎は上陸禁止)
 今回は凪なので充分に石灰岩の景色を楽しみながら漕ぐ。すぐ前の小さな岩の島は石灰岩でなく、いかにこの白崎だけが白いかの対比も面白い。
 さて白崎を越えると、次の島は十九島なんだが、それをとばして黒島を目指す。
 この黒島にはこのあたりで一番大きな洞窟がある。角度があえばかなり遠くからでもこの洞窟が見える。

(黒島の洞窟が見えてくる)
 ようやく黒島に近づくと洞窟がハッキリ見えてくる。やはりこういうのはシーカヤックの醍醐味の一つ。この洞窟はかなり大きくて、同時に10艇以上中に入れる。
 洞窟の中は水もきれいでひんやりとした別世界。いいですねえ。

 洞窟を抜けると釣り人が多い。このまわりがポイントなのか、渡船でみんな渡ってくる。この黒島はちょっと上陸できるような浜はなく私も上がったことがない。島の一番西側がロックガーデンになっており、岩の間をぬうようにして白崎側に戻る。
 ここからすぐ前が十九島、そして小引の浜が見える。では小引の浜までいって昼食としましょう!   続く


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う、うぉ~た~はんもっく??

2014-05-27 07:15:00 | ノンジャンル

(セビラーの新製品 ウォーターハンモック 一人用3888円!周りがビニールで、中がメッシュ)
 今年の新製品でこんな商品があった。その名もウォーターハンモック、一人用(3888円と2人用6804円)がある。こういう商品はやはりまず自分で試してみたくなるのが性分なので早速1つ購入。まずはテスト浮遊だ!

(空気を入れて準備、この瞬間がたまらない!)
 これは水の上に寝転ぶわけだから当たり前だけど全身濡れる。そこで近場でも水質のよい生駒山上の池にやってきた。
 今回は私だけでなく、カヌー仲間のNMさんもテスト浮遊してくれるという。そして奇特な撮影のキリンさん、なんともいえないドキドキ感が心地よい。

(おおっ意外に気持ちいいぞ!)
 見た感じなんとなく頼りなさそうだったので、あえてライフジャケット、更にヘルメット着用。ウェアはドライスーツ! なんて大げさな。でもこういう馬鹿馬鹿しいことは真剣にやらないとね。

(おおっ漕げる。漕げるぞ!でもロープで引っ張ってもらってるし・・)
 早速、膨らませてゆっくり横たわる。乗り込むときに座面がズブズブ沈む。ちょ、ちょっと怖いな・・・
 でもゆっくり横たわると静かに浮いている。背中が全部水の中、これはなんとも新しい感覚です!


(座るとこうなります!)
 ゆっくり上半身を起こし、手に持ったシングルパドルで漕ぐ。じわ~と這うように進んでいくのがまた新鮮。 
 そのあとNMさんと交代すると体重差の分だけさらに沈む。でも充分浮いてますね!
 こういうのがあると川くだったりしたくなるんだよなあ。でも岩にかするとイッパツで穴あきますね。とりあえずは海かなあ。

(このやりきった感の表情!)
 こうして浮遊テストは満足の上に終わりを告げる。なんか楽しかったですよ!

ウォーターハンモック1人用
205cmx84cm 5kg 2気室 ポンプ別売 です。

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淀川 海老江⇔十三

2014-05-24 10:03:00 | 大阪でカヌー

(まずは乗る前にパドリング練習)
 ふと気がつくと最近淀川のツアーをアップしていない。まあこのBlogでは同じフィールドや同じ艇が続くときは意識的に飛ばしているのですが、4月末に淀川の河口へのツアーを載せたのでつい最近もアップした気になってました。
 海老江の体験となると前にアップしたのは2月!まあちょっと興味深い事もあったので久々の淀川カヌー体験です。

(シットオンが2艇参加!)
 いつものように海老江に集まってまずは陸上でパドリング練習。ちなみにこの海老江が駐車場から川原までが一番近くておろしやすい。これカヤックでは大事なポイントなんです。
 このときはシットオンが2艇参加、ターポン120とデスペラードだ。

 上の写真をみてもわかるのだが、やはりシットオンは座面が高い。完全に水の上に座っている。このあたり水の中に座るカヤックとの差はでてきますね。
 まず重心が高い。水面が遠いのでパドリング時は少し長い目のパドルが欲しくなる。あと風に弱い。その変わりに艇の前面に荷物を乗せたりできるし、作業スペースが広い。まあやはり用途に応じて一長一短ですね。

(私の好きな十三の橋のした)
 海老江からスタートして約2km離れた十三まで行く。ゆっくり漕ぐならシットオン、レクレーショナルカヤックとそう差はでない。
 この時も往復で4.5kmほど漕ぐ。ただシットオンでも漕ぎやすい艇と進みにくい艇がある。今回参加のターポンやデスペラードは漕ぎやすい方です。

(見慣れたスカイビルも水の上から見るとまた格別)
 そんな感じで楽しく行って戻ってきました。かえってきたらもう昼。淀川でもあっちこっちでみんなバーベキュー。なんかここでバーベキューせんでもなあ・・・そんな事を思う今日この頃でした。
  


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そして再び日置へ

2014-05-21 12:07:00 | 海・湖でカヌー

 実は伊根湾に入ったあたりから雨が降り出した。まあ元々雨の予報だったし、それなりの装備もしてるので、雨が降る事自体は問題ない。
 しかしのんびり伊根で観光気分とはいかなかったのでほどほどで先に進む事にする。

(遊覧船と行き違う)
 湾内から青島の横を抜けて外にでる。かなり風がきつくなってきてところどころ白波がたつ。これも天気予報どおり。だからこの日置-伊根コースにしたんですね。まあいつでもエスケープできるというのは心強い。

(真ん中右の濃い影が栗田湾と宮津湾の間の岬)
 しばらくはただひたすら漕ぐだけ、なんかこんな感じ久しぶり。移動時速は逆風で行きより落ちて5.5km/hほど。まあこrぐらいならそう問題はない。
 そのうちお腹がすいてきたので上陸して昼食をとることにする。すると雨が小降りになってきて、上陸したらやんでしまった。やはり食事中は雨やむのは嬉しいね!

(上陸しようとした浜で佇むカモメたち)
 ゆっくりご飯を食べてエネルギーをためる。雨にあたってたので体力が消耗しやすい。まあ雨降るまでは暑くて汗ばんでたのでちょうどいいといえばいいのだが・・・
 食事後再び漕ぎだす。また雨が降ってくる。本当にちょうど食べてるときだけやんでいた。
 その雨がやんだ時に、もやがかかってきた。それがまた幽玄な山水画のようで悪くない。この雨上がりのもやっていい感じなんですね。

(宮津湾を横断する)
 このまままっすぐ行くとすぐにゴール。ただその前にできれば宮津湾を横切って対岸にいてときたい。それというのも、電車で由良川の河口から宮津に漕いでくると、湾の西側を通るのが一般的。今回スタートした東岸は駅からも遠いので電車行には不向きだ。
 やはり繋げるたびを続けてるので、次に繋ぎやすいルートをとりたいと思うのです。

(ロックガーデンが広がる)
 あっさり対岸に渡ると、東側の浜が続く景色と一変してロックガーデンが続く。これはまた西側と東側で雰囲気違いますね!しばし岩の間を抜けたりして楽しみ、今回はこれで終了。さあ東岸の日置へ戻ろう!でもいつか西側の岬をグルッと回る楽しみができた!

(もやがかった景色もいいもんだ。しかし写真では実物の半分も良さが出ないな)
 再び宮津湾を横切って日置へ。ありがたいことにゴールに近づくにつれ雨があがる。撤収時には安全に雨があがり楽々着替えれた。
 今回どちらかといえば丹後半島コースで一番単調かなと思ってたのだが、どうしてどうして中々面白かったです!

(浜辺から宮津湾西側を眺めて!)
 艇を車に積んで帰路につく。帰りの道中は延々雨。漕いでるときはなんだかんだいって半分以上は降ってなかったのだから、これも日ごろの行いかな(笑)さああと2回で経が岬まで繋げるぞ!


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日置から伊根へ

2014-05-19 06:18:00 | 海・湖でカヌー

(振り返ると見える景色)
 日置をスタートして伊根を目指す。海も穏やかでゆったりした気分。ふと振り返ると岬や湾がシルエットになって見える。
 左正面に2箇所山の切れ目は由良川の河口と舞鶴湾か!右奥は天橋立だ。ずっと左に成生岬、その奥がかすんでよくみえないけれど、内外海半島?それとも常神半島か?
 今までずっと漕いできたところが見えている。その場所場所に思い出があり懐かしい。そしてその中にまだ漕いでないところも!こういうの好きなんですね。地図の上では何度も確認してるんですが、こうやって漕いだところを見るというのもいいもんです。

(漁船と行きかう。)
 この日置から伊根の区間はとにかく養殖などのロープが多い。あちらこちらに浮きが浮いていて漕ぎにくい。今までも何度かそんな場所はあったが、ここも相当なもんだ。
 そんな景色を見ながら平均7km/hほどで漕ぎ進む。1時間ほどで伊根湾の近くまでやってきた。まずは湾内ではなく、東側の岬の先端を目指す。

(伊根湾の東の鷲岬)
 このあたりまでくると水の色が変わる。深い透明感のある青い色。なんともいいもんだねえ。

(黒いパドルでもクッキリ見える)
 しばらく岬の景観を楽しみながら漕いで行く。とはいうものの今回はここから先に行くと帰るのが大変。この岬からは冠島が見える。前回も書いたが、このあたりの浦島太郎の伝説などはあの冠島が舞台になってるのだろうか?考えてるのは楽しいです。

(鷲岬と伊根湾の間に海を見つめる像が!)
 さて岬から離れ、今度こそ伊根湾へと進む。岩場を回っていくと岩の上に僧侶が座っている。思わず帽子をとって挨拶。もちろん実際に人でなく石像なのだが、ここでずっと船の安全を見守っているのだろうか?伊根湾からでてこの先は岸壁が続くところ。またまたいろいろと考えてしまう。

(船と町並みが融けあった伊根の風景)
 外側の岬から回りこんでくると青島が見える。そしてその中にはいっていくと伊根湾だ。この青島がかなり波や風を防いでるんですね。まさに守り神的な島の位置づけ。
 そして中は船と家とが融けあった不思議な世界。
 これは日本海ならではです。潮の満ち干が多い太平洋や瀬戸内海ではこんな形状の池ではとてもやっていけません。
 たとえば今月の大潮のときの一日の満潮と干潮の差だが大阪湾で130-140cm、串本だと160cm、明石で100cmなのに伊根だと30cm、満潮干潮の差が30cmしかない。これが日本海の特徴。同じ海でなぜこんなに違うんだろう!だからこういう建物も伊根ならではなんです。

(1階が船着場です)
 私もずっと前に1階が駐車場の3階建てに住んでいたことがあるのだが、ここではそれが船になるんです。面白いですねえ。そして湾内を守る青島、本当に不思議な水域です。(続く)




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