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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

人生の大きな曲がり角

2020-05-01 06:49:00 | 自己紹介

(ガンセンターの入口にマスクの造り方が!)
 コロナで明け暮れた4月も終わり今日から5月。
その4月は1週目より2週目、2週目より3週目と痛みで動けなくなる時間が増えて来た。
これ以上はとても普通にフルタイム仕事を続けるのも無理になってきたので4月で退職。
カヌーショップを畳んだあとに入って3年7ヶ月、何度もの入退院や通院も快く行かせてくれた職場で本当に有難かった。
でもこれ以上迷惑を掛け続けるのも辛いし、何も出来ない自分が情けなく精神的にきつかった。
本当は12月の誕生日まで頑張って60歳の定年退職にしたかったがとてもとても無理でした。
 それと終活の一環として3月に娘に対しての遺言状も公証役場で作成、遺言状をつくるにあたって二人の娘、父、姉、兄とゆっくり話す事も出来た。
まあ一区切りはついたという感じです。

(2020年春号のKAYAK海を旅する本)
 体調だが痛みだけでなく食欲自体がない。
でも食べないと駄目なのはわかるので無理やり食べている。
7年前の癌告知の時には75kg、1年前には66kgあったのが今朝は58kg、あばら骨が浮いてきてるし手も足も干からびて来た。
 それと赤血球やヘモグロビンの減少の影響か、はたまた肺がんの進行のせいか息苦しく立ちくらみが多い。
 実際あと何年生きれて何年漕げるのか自分でもわからない。
昨日は早くも今年3回目の造影剤を使ってのCT検査、4ヶ月で3回って多すぎ・・・
痛みどめもそろそろ麻薬に切り替わる。
それで痛みを抑えたらもうしばらくは漕げるか?
 コロナで死にたくはないな。ここまで闘ってきてるので死ぬなら癌で死のう。
そうしないと膀胱がんステージⅣ患者の生存率データーが後世に残せない。

(泣けるセリフです)
 そんな中、いつも投稿してるKAYAK海を旅する本の最新号が届いた。
その表紙の言葉の「漕いでいいんだよ。」が胸に染みる。
私はあと何回漕げるだろう?
50回?100回?それとも10回?
とにかく新しい月の始まりだ。

今年は早くも二府四県

2020-03-11 05:27:00 | 自己紹介

(和歌山県 和歌山港 U-YAK)
 今までに何度も書いてる事だが、私は毎年近畿二府四県は漕ぐようにしている。
それによっていろんなフィールド、いろんなカヤックに乗り続けたいという思いがある。

(大阪府 大泉緑地 アルパカ)
 昨年は11月にようやく琵琶湖を漕いで二府四県完了、それなのに今年は2月中にもう行けてしまった。
今までに早い年は2月に行き終わったことがある。
流石に1月中というのはないんですが・・・

(滋賀県 伊庭内湖 サンダーバード)
 まず今年は元旦に和歌山に行ったのが大きい。
家からも遠くつい後回しになる和歌山県だが、年明け早々に漕いだのでこれは今年は早めに行ってしまうかなという予感はあった。

(京都府 宇治川 ワイルドウォーター)
 そして1月中に大阪府と奈良県が漕了。
この時点でおっ今年は早いぞと確信した。
 そして兵庫県の猪名川、神崎川。
普段行く事のない場所でのワイルド練習は、気分転換もあるが兵庫県漕いでおこうという狙いがあった。

(奈良県 池 ピラニアJED)
 Blogでは宇治川が先にアップしてるが実際にいったのは伊庭内湖→宇治川の順。
これで滋賀県、京都府も行って二府四県完了です。

(兵庫県 猪名川 ワイルドウォーター)
 ただ最後の宇治川はここまできたら2月中にと思ってわざわざ行った。
そもそも京都は昨年12ヶ月中11ヶ月漕いでるよく行く府。(大阪だけは12ヶ月全て)
それが1月は漕いでないし、2月も最後の週までいかなかった。
ほんとこういう年もあるんですね。
とにかくやはりほっとしました。
今年は現在の時点で二府四県以外は静岡県、高知県、三重県で9つ。
さあどれぐらい行けるかな?

2020年 謹賀新年

2020-01-01 07:35:00 | 自己紹介


2020年
新年あけましておめでとうございます。
今年も楽しく能天気に漕ぎ続けます!

今年の目標
天竜川を長野県から海まで漕ぐ。

室戸岬を漕ぎそこまで繋げる。

出雲大社まで漕ぎそこまで繋げる。

大王崎まで漕ぎそこまで繋げる。

関西ワイルドウォーター選手権出場。

国民体育大会近畿ブロック大会出場。

じゃばらカップ出場。

来週から骨のアイソトープ検査、CT検査などを経て
さ来週からまた入院。
抗がん剤の治験です。

さあ今年も癌と闘いながら漕ぎましょう!

漕がずに死ねるか!!

2019年を振り返って 新たに2県で22府県に!

2019-12-30 05:20:00 | 自己紹介

 私がカヌーを漕ぐので力を入れてるのは大阪を中心に繋いで漕ぎ進めていく事。
はからずもKAYAK海を旅する本の編集長の野川さんがコウノタビと名付けてくれた。
 このコウノタビだが昨年山口県の周防大島にたどり着き20府県が繋がった。(大阪・京都・滋賀・兵庫・和歌山・奈良・三重・愛知・静岡・岐阜・福井・石川・徳島・香川・愛媛・高知・岡山・広島・鳥取・・山口)
これを更に伸ばすのが今年の大きな目標でした!

 そしてまず元旦に愛媛県から豊予海峡を漕ぎ大分県へ渡り、2・3・4月でそれまで繋がっていた松山から繋ぐ事で大阪から大分が繋がった。
これは大きかった。
まず九州は日帰りメインの自分がいくとは考えもしなかった点、まして豊予海峡(豊後水道)だ。
まあよく行ったもんだ。
 そしてもう一つが鳥取県の沿岸を漕ぎ島根県まで到達した事。
こちらは5月に鳥取の東側の浦富海岸を皮切りに5・6・7・8月で中海まで漕ぎ、神無月(神在月)を狙って島根県入り。
これで本州の大阪以西はかろうじて全県に足を踏み入れ22府県となった。
(山口県は周防大島だけで本土にはいってない。まあそれでも山口県には変わりない。)

 この2県の他に長野県から繋げてみようと思い立ち、天竜川を長野県の県境から海に向かって漕ぎ出した。
3回+1回(3回は天竜川で1回は遠州灘)こいであと53km。
これは2020年に持ち越しとなる。
しかし天竜川を漕ぐ為に中央道の飯田山本ICで降りた時、周りの山々を見てとんでもないところまできたと感じた。
もちろん飯田山本から漕ぐのではなく更にその40kmほど下流からのスタートなんだが、こんなとこまで繋ぎに来たのがというのが実感だ。

 そういう感じで繋ぐ旅は順調だったが、もう一つの楽しみのレースの方は散々。
昨年は大阪府で2位に入り今年もと思って練習していたがレ関西ワイルドウォーター選手権の前週に緊急入院。
月曜日に首の腫瘍の手術をして6日後にレース・・・当然ドクターからは2週間は激しい運動をしてはいけないと言われ断念。
エントリーはしてたもののキャンセルしたのは始めてです。
そしてせめて10月の淀川カヌーマラソンはと思っていたがその頃は手足の爪の炎症に加え水ぶくれの手足症候群で結局断念。
久しぶりに1年間草レースも含め不参加という結果でした。

 今年漕いだのは海は18回、川は33回、湖2回、公園2回、用水路1回。
川が多いのは淀川でのワイルドウォーター練習も川にはいってるから。
1月から4月が21回、5月から8月も21回、9月から12月が12回。
やはり9月以降は副作用の影響で漕げず失速、まあそれでも月2回は浮きにいってるのはカヌー馬鹿だからでしょう。
ただ遠征は9月以降はガクッと落ちたのは残念。
(※フィールドと月の合計が違うのは川と海のはしご漕ぎした日があるからです)
ステージⅣで治療中の癌患者の漕ぐ回数と思ったら気ちがい沙汰かな?
まっ今年は充分漕げました。
次はまた来年です!



2019年を振り返って 病気で死ぬか薬で死ぬのか?

2019-12-28 06:50:00 | 自己紹介
 2013年に膀胱ガンになりついに7年目に突入、この12月で6年8ヶ月がたった。
そして今月ドクターに3年は無理、もって1~2年という余命宣告。
あと3年と5ヶ月でガン告知から10年、やはり10年生存を越えれるかどうかは大きな壁だ。
それというのもステージⅣの人間がいろんな治療を試みて、一度ならず二度三度と盛り返す事はあれどガンを消し去れない限りはやがて転移して薬も効かなくなり死に至る。
まさに私もそんな状態。

(遅い時間の院内、ガラ空き)
 そんな私だが今年は動きが大きかった。
まず1月~3月は分子標的薬キートルーダの投与。
ノーベル賞で有名になったオブジーボタイプの薬で実はこれにかなり期待していた。
しかし3クールやるも結果は各所の癌細胞増大・・・
 次に4月に首の腫瘍から癌細胞を取り出す生検手術、これは取り出した腫瘍をその次の治験の為のゲノム検査につかう為にやったもの。
ただ腫瘍が筋肉にからみついてもう外科手術では取れないと言われ愕然とする。
 5月は放射線治療、この5月が本当に辛くて、首の腫瘍の痛みで夜もちゃんと寝れないうえ腫瘍熱と思われる熱が続き37・5度あたりから38・5度あたりをいったりきたり。
よくまあその状態で仕事に行きカヤック漕いでました。
ちなみに放射線も少しましになったような気がするかなという程度、このまま痛みと寝不足が続いたら正直気持がまけてくるというとこでした。

 そして6月からはじまった治験、アメリカのベンチャー企業が造ったという分子標的薬で、日本での人体投与ははじめてという海のものとも山のものともわからぬシロモノ。
これが効きました。
まず首の痛みが消えて、動きがわるかった左肩が動くように。
更に血尿しか出なかったのが通常の尿に。
そして9月まではCT検査でも癌が縮小というありがたさ。
ただ徐々に副作用がきつくなってきて、両手両足の爪の炎症、身体の異常な乾燥、目ヤニが出やすく固まって目が見えにくくなったり、手足に水ぶくれができる手足症候群、舌先で味がわからなくなる味覚障害、脱毛、手足の痛み等々・・・
特に治験始めてから体重は落ち続け半年で5kg減。
冬場に入っても減少が止まらない。
これかなりやばいんです。
爪の炎症とかよりよっぽど酷い、ようするに体中が干からびてきている。
そして治まっていた首の痛みや血尿が再び現れる。
ここで遂に断念、9クール目で治験終了です。

 そして今は新たな別の治験にエントリー中。
今度は抗がん剤系でこの治験を受けるために今はいろんな検査してることろで検査が終われば来年早々また入院です。
私の寿命がくるのが先か、完治できる治療が見つかるのが先かの戦いです。
 いずれにしても一番大事なのは病気でも薬の副作用でも心を折られず動き続ける事。
動くのをやめるともう動けなくなる。
仕事を休む、カヌーに乗らなくなる、そうするのは簡単だけど一旦辞めてしまったら元に戻るのはきつい。
流石に入院中とか、爪などの炎症でパドルが握れないとかの時はしょうがないが、漕げるのに気持で負けていくのやめとこかなと思ったらもう駄目でしょう。
 来年の4月で丸7年が経ち8年目に突入。
10年生存率は何%かしらないが覆しにいかないと!
(膀胱癌の5年生存率は23%、これは覆してやりました!)