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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

今年一年を振り返って

2017-12-30 16:54:00 | 病気の話

 今年一年は病気に一喜一憂、表面上は気楽に漕いでるようですがいろいろありました。
まずはちょうど一年前の昨年末、肺に転移したときから転機があった。
 癌が転移する(ステージ3以上)はどこに転移するかで大きく変わる。
以前は膀胱癌で主に下の前立腺、精巣などに転移してたので全て全摘、ただこのあたりだと死亡率は低い。
それが肺にとんだのでそうとうショックを受けた。
今年の1月はそこからスタート。
いままでやってなかったオブジーボ治療を始める。
ただ前にも書いたが、肺癌に効くオブジーボも原発性肺癌なら標準治療で受けれるが、私のように転移性肺癌では自由診療扱いになる。
要するに保険が効かず実費ということ。
同じ肺癌なのにねえ・・・

(何回やっても点滴は嫌なもんです)
 そして1月、2月とオブジーボ治療をやってる時に血尿が出だした。
2月はそれで何度も泌尿器科に通って診察&検査。
まあ内臓出血ではなく、回腸導管の外側からの出血のようだということで自然治癒をまつ。
外傷なら傷さえ治ればOK,でも不安でいっぱいでした。

(温熱療法です)
 そのオブジーボ治療も始めは効果なく、2月、5月とCT検査のたびに肺がんが少しずつ大きくなってくる。
そして6月から自分の手術して取りだした癌細胞からワクチンをつくって投与する自家ガンワクチン治療、そして漢方薬の十全大補湯をのみ始める。
これらも相乗効果で症状が良くなった実証がありまさに藁をもつかむ気持ち。
更に温熱療法で患部に熱をあてたりもしました。

 なのに7月は癌がとんでる左の鎖骨あたりが腫れてきたり、息苦しくなったりと不安材料続出。
不安の中の8月の検査はなんと肺の癌が縮小という結果。
そして11月の検査ではほぼ肺の癌は消え、残るは始めに転移した首部と左腹部のリンパ腫になった。

(暗雲をくぐりぬけ行こう!)
 そして11月から3ヶ月集中でやってるのがオブジーボ+ヤーボイ+NK細胞、これを1月までやってしばらくは漢方薬だけで様子見の予定。
単純にお金が続かないせいもありますね。
思い返すと7月の息苦しさはストレスですね。
1月、2月にもありました。
ストレスは本当に怖い。
これまだカヤックやって気分転換&楽しんでるからいいものの、なにもなく治療だけならメンタルがきつくて参ってるかもです。
さて来年はいよいよ3年生存率20%といわれた3年目。
当初より私は3年間はなんとか効く薬があるが、それ以降は薬で止めれない。
広がるまでは普通の生活をおくれるが広がり出したら転移した場所によったらすぐアウトという感じだった。
さあ1年後はどんな感想かけるやら・・・

追記 あの頃はまだ

2017-12-28 05:35:00 | 海・湖でカヌー

 私が前に周参見から串本に来たのは平成12年12月13日、電車でファルトでのツアーだった。
朝4時に家を出て泉佐野市の羽倉崎から始発で周参見へ。
31km漕いで西串本からカヤック転がして3km歩いて串本駅から帰ったという思い出のツアー。
そして大阪から本州最南端の潮岬までが繋がった日だった。

 実はその直前に健康診断を受けて異常なしと言われている。
そして年明けの平成13年1月、大阪アウトドアフェスティバルからの再三の要請に応じて出展を決意、そのあと3月まではほぼ休みなしの怒涛の準備期間だった。
もちろんその間も仕事などで漕いではいたが、比較的近場ばかりだった。

 そして1月末あたりからひん尿が出始め、少し血尿が出たりした。
しかしその時は休みなく仕事してストレスや疲れが出たと思っていたんです。
3月の大阪アウトドアフェスティバルが終わりすぐ試乗会の準備、ようやく4月になって一息つきました。

 4月にようやく泌尿器科に行って診察、ドクターからなんでここまでほっておいたと怒られその日のうちに癌告知。
翌5月からは入院して今に至る癌との闘いが始まったのです。

 そういう訳でまえにここにきた時は自分が癌とは知らず、まだ自覚症状もなかった時です。
今回漕ぎながらもそこのとを思い出したりしてました。
あれから5年、再びこの地を漕ぎにこれました。
そんな想いの詰まった周参見~串本コースだったのです。


見老津で終了も大満足

2017-12-26 06:43:00 | 海・湖でカヌー

 今回のコースはJRでいうと田並駅からスタートして田子駅、和深駅、江住駅、見老津駅ときて周参見駅近くがゴールの予定。
現在休憩してるのは江住と見老津の間だ。
休憩中に天気予報をチェックすると風速は8mの予報に変わっていた。
8mか拙いな・・・

予定では24kmほどなのであと10kmほど。
しかし地形は北へ切り上がっていく。
あと2km程で見老津駅だが、そこから周参見駅のあいだは駅が遠く9.5kmほどある。
さらに海岸が道路から離れてエスケープポイントが少ない。
正直悩みどころですね。
まあとにかく漕ぎましょう。

 浜から出ると再びロックガーデンに入る。
これがまたいい雰囲気なんだ!
かなり細かく水路が分かれている。
もちろん波濤の立ってる所はとんでもないが、ルートを選びながら進んでいく。

 しかしロックガーデンを抜けるとまともに風にさらされ出した。
もうパドルが風に飛ばされるレベル。
しっかり握ってないともっていかれる。
これはきつい・・・この状態で10kmはしんどすぎる。
残念ながら見老津であがりやね。
もう全員それに賛成でした。

 そして見老津で上陸。
充分楽しめました。
 総行程16km 移動平均4.7km/h 全体平均4.0km/h 

(上からロックガーデンを見たところ、凄いな)
 それからはカヤックを道路まで運ぶ。
階段もあり割合あげやすい。

 見老津駅までカヤックを運び海を見る。
見ると漕げそうな気がしますね。
でももう充分、やはり私も一度漕いでいるので、ここまで漕がなくてはという気迫がない。
気持ちのいい景色の中楽しく漕げればOKだ。

 そしてDEEPさんもこれで和歌山県沿岸漕破。
今回が12月、串本から新宮も12月、白浜あたりも12月、紀伊大島と潮岬は11月、この時期が多いですね。
私もこれで近畿二府四県を完了。
ギリギリになりましたが今年もちゃんといけました。
DEEPさん、犀さんありがとうございました。
また行きましょう!

ロックガーデン風強し!

2017-12-24 06:20:00 | 海・湖でカヌー

(江須崎の灯台)
 前に私が南紀の周参見から串本を漕いだ時は北から南へ向かった。
その時も当然江須崎を越えたのだが、北から来て江須崎を越えると遠くに潮岬が見えてくる。
そんな事を思い出しながら今度は南から越える。
先端自体は意外にすっと越えれた。
ただその先の岩場にはまともに風が当たって波濤が凄い。
これはきついな。

 ただここもロックガーデンになっていた。
中も波はたっているがうまくルートを取れば波の緩いところを進んでいけそうだ。
最悪駄目でもUターンはできる。
そこで岩場の中を進んでいく事にする。

 するとすぐ先にいい感じの岩があった。
上の写真がそうです。
でも折角の写真も少し曇ってしまった。
一応、私も撮ってもらいました。
この辺りはカヤックなら問題なくいけるけど、大きな船は中に入るのはきつい。
せいぜい漁船ぐらい。
いい所なんですけどねえ。

 そしてなんとかロックガーデンを越えた所で休憩をとる。
この時点で3時間弱いが経過、漕いだのは13kmだ。

(昼食を取った浜)
 時間は10時前だが朝が早かったので携帯食を取る。
私は4時前に食べたのでもう6時間経っている。
ハンガーノックは御免だ。
風がきついので海上ではちょっと気楽に食べれないです。
さあこの先どうなるのかな?

さあ南紀に漕ぎに行こう!

2017-12-22 06:14:00 | 海・湖でカヌー

(新しく手に入れたサンダーバード)
 私にはここ10年ほど毎年毎年こだわっていることがある。
それは近畿の二府四県を漕ぐこと。
しかし今年は和歌山県を漕げてなかった!
 
まず京都府は元旦に平の沢池を漕いだのを皮切りに木津川、宇治川、保津川、由良川、高屋川、須知川、園部川、月が瀬湖などなど。
大阪府は1月に淀川で他にも中之島、大阪湾、池や公園など。
奈良県は1月に池に氷を割に行き、他には奈良吉野川。
兵庫県は4月に甲子園浜、あと加古川、篠山川に日本海沿岸、滋賀県は6月に瀬田川と先日の天野川。
他にも岡山県、広島県、愛媛県、三重県、岐阜県、千葉県、鳥取県・・・

(向こうに見えるの細長いのは潮岬)
 これはなんとか年内に和歌山県行かないと考えていたら、海仲間のDEEPさんが和歌山県沿岸漕ぎのラストとして、周参見から串本まで漕ぐという。
これに先日シートをはずしてフィッティングしたサンダーバードでご一緒しよう!
更に最近一緒に漕げてない犀さんも加わって3人で和歌山へやってきた。

(青い艇にPFDのDEEPさん、赤い艇にPFDの犀さんウェアはその逆)
 今回の出艇は串本町の田並駅近くの海岸。
このあたりは海岸線をJRが通っているので、いざとなれば電車回送もできる。
どうせならそのあたりも考え、駅の近くをスタート&ゴールにしている。
心配なのは冬型の気圧配置、予報では風は5~6mぐらいでそうだ。
普段なら辞めるかという所だが、和歌山県を漕ぎたい私と、和歌山県沿岸の最後を年内に漕ぎたいDEEPさんとでとにかく行く事に決定、まあ犀さんも大概漕いでるし問題はない。

(ロックガーデンを抜ける)
 田並から出てすぐ岸寄りにロックガーデンが広がる。
私は迷わず岩場の中の水路へ、二人は沖合へ。
今年は瀬戸内海が多かったし、日本海漕いだ時は沖合いルートだったのでこういうロックガーデンに飢えてたんです。
串本まで来たらやはりこういう地形は多いですね。
ちょっと波はあるけどサンダバードの感覚知るにも絶好だったので岩場漕ぎです。

 でもその後はすぐ沖合いにルートを変えて江住駅付近の江須崎を目指す。
今回の行程ではこの江須崎が一番出っ張ってる。
かなり風が出ており、風速は5mぐらいか?
漕げるけど楽ではない。
そんな時、すぐ前に茶色い物体。
岩?でもそこは沖合い2kmぐらい・・・すると急に沈んだ!海ガメだ。
流石は南紀ですね。
あと暖流の黒潮の影響で水温が高い!
漕いでいて冷たくなってくると海につけて暖める。
12月なんですけどね・・でもありがたい事です。

(江須崎が見える!)
 そしていよいよ江須崎が大きくなってきた。
さあ無事に抜けれるかな?
比較的このあたりまでは針路は西北西、でもここからは北西へと北へ切り上がっていく。
おそらく風がまともにあたりだすと思われる。
まあ行くしかないか!
では先へ進みます。