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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

石生・中央分水界再び!

2018-08-09 05:40:00 | 思い出のカヌー

 私の繋げる旅の中で、分水嶺(分水界)を越えて海から海に行く内陸部の川の旅、その中で特に印象深いのが最初の分水嶺越えの太平洋~伊勢湾(紀の川ー高見川ー高見峠徒歩ー櫛田川)、そして日本海~瀬戸内海(加古川ー中央分水界徒歩ー竹田川ー土師川ー由良川)だ。
最初の分水嶺越えはやはり最初というだけで印象深いのだが、日本海ー瀬戸内海は途中何度も入退院を乗り越えてなのでどうしても思い入れも深くなる!

 そもそもこのルートを行こうと思ったのは「邪馬台国と鉄の道」という本を読んだのがきっかけ。
私が注目したのは、日本海から鉄器を運んで来た時には舞鶴から由良川ー福知山経由で春日まで運び、その先の氷上から加古川で瀬戸内海、そして大阪湾から大和朝廷に運んだという所。
それまでそんなルートは考えもしなかったのだが、それを読んで自分でカヤックで漕いでいってみたいと思うようになる。
そして2012年6月に分水界である石生の水分け資料館まで来て気持ち新たにした。

 しかし2012年は行けずで翌2013年は4月に癌告知、延々と10月まで出たり入ったり。
そしてようやく2014年6月に分水界の石生と由良川水系方面の市島駅への徒歩からスタートした。
そして続いて市島~丹波竹田、丹波竹田~福知山、翌2015年5月に福知山~丹後由良(日本海)とまずは由良川水系を完了する。

(6年振りに資料館に入りました!)
 一方瀬戸内海方面は2015年6月に石生~船町口でスタート。
このまま一気にと思うも癌再発転移により再び同年8月に入院、10月3日まで病院で過ごす。
その後は店を畳んで翌2016年1月からの再入院が決まっていたので、なんとか加古川水系を終わらすべく挑む。
特に3mの滝の闘龍灘は退院わずか2週間でNMさんのサポートのもとダッキーで跳びにいく。
その後2回加古川に行き、なんとか11月に海まで繋ぐ事が出来た。
ちなみにサポートしてもらいタンデムで行かせてもらった闘龍灘も昨年(2017年)9月にソロ漕ぎで攻略、
ちょっとしたこだわりでした!

 改めて水分け資料館に入館して説明を聞く。
やはり一度漕いでからなのでとてもよくわかる。
そらフィールドワークにまさる説明はないですからね。
身体が高低差を距離を感じて来た。

 何度も癌治療で中断しながらも諦めず繋げた日本海~石生~瀬戸内海。
今また入退院してる時にこうやって石生を訪れてその時の気持ちを思い出す。
来て良かった。
そして改めて漕いで繋げれて良かったです。

亀岡から和知への思い出・・・

2018-04-08 16:41:00 | 思い出のカヌー
 先日、家から青蓮寺ダムまでが繋がった。
繋いでいる時はいつ行けるかなとばかり思うのだが、一度繋がると嬉しいもんだ。
そして昨年繋がった川があったのを思い出す。

(丹後IC、この横から須知川を漕ぎだした)
 練習の為に由良川の和知に車で走っていると、京都縦貫道の亀岡から丹波あたりは昨年繋いだところ、和知から高屋川、須知川で丹後ICまで繋ぎ、分水嶺の観音峠を歩いて園部川に出る。
そしてそこから亀岡まで漕いだものだ。
 まず昨年1月は和知の上流の高屋川と分水嶺の観音峠2月は須知川3月は園部川から桂川だった。
一度行くと地図も調べるし人力でのゆっくりした移動速度なのでかなり印象に残って覚えている。
丹後ICや須知川と高屋川の合流点のようにスタートやゴール地点にした所は特に思い出深い。

(須知川と高屋川の合流点)
 懐かしいよなあ。
もう1年か。
ここは日本海から大阪湾のルートで歩いたのも10km以下と少ない。
そして名張川と同じく10年以上前から行こう行こうと思ってようやく行ったので感慨深い。
そして横を通るたびに何度でもその時の事を思い出す。
やはり繋げる旅は楽しいです。

櫛田川の思い出

2016-07-15 11:28:00 | 思い出のカヌー

 今回、蓮川に続いて合流した櫛田川を漕いだのだが、櫛田川に来るのは本当に久しぶり。というかバイエルン時代の2008年が最後で、KAYAK kono-toriの時は1回もきていない。こんなに空いてたのかとしみじみと思いだしながらきたんです。

まずは朝奈良の方から国道166号線を高見山の方へ向かう。この高見山にも凄い思い出がある。
 その時は三重側から奈良側にまず高見山トンネルの中を歩いた。トンネルの入口までの長い上り坂、そして5kmのトンネル。凄く気力が削がれて行くようなコースでした。そして今度は奈良側から高見峠に上っている時、途中にあった鹿の死体と山頂の熊注意の看板・・・周りには誰もいない。もう怖くて怖くて、必死に下山。とても忘れれないです。

 更に櫛田川を茶倉から伊勢道の勢和多気IC近くまで櫛田川を下った時、茶倉の近くに車を置いて下り、ゴールにカヤックを置いて自転車で上がった。ところが途中で照明灯の球切れ。車があるのは川沿いの県道745号線沿い。もちろん街灯はない。漕ぎ終わり回送中に日が沈み、真っ暗な中自転車で立ち往生、その時に聞こえてくる野犬の鳴き声。これも怖かったです。そして通りがかった軽トラに死に物狂いで自転車で追走。自分の車にたどりついた時はほっとしました。

 そんなカヤック以外の思い出だけでなく、高見川の丹生川上神社より上流の高見川アッパーセクション、櫛田川波瀬トンネル横など情報もなく、自分たちでスタート地点を探し、コースをスカウティングしながら下った事。さらに櫛田川の河口がわからなくて海で迷い、日が沈むことにようやく川を遡上した事などなど・・・

 分水嶺からそれぞれに川を繋いで海にでたのもこの紀伊半島横断が初めての経験。本当にいろいろと思い入れのある所です。
 あれから内陸部の川での繋ぎもかなり行きました。今の日本海~瀬戸内海ルートの由良川~桂川や、瀬戸内海~瀬戸内海の篠山川~武庫川ルートは進行中!今の繋ぎ方の原型ともいえる紀伊半島横断です。
 今回、蓮川が縁で久々に櫛田川も漕げて感謝、懐かしい自分の分水嶺越えの原点を思い出させてくれて感謝です。

 

紀伊半島横断ルートの地図
(ざっくりと測った地図。細かく測ると214kmでした。
東吉野村木津から高見山トンネルを経て飯高町波瀬までの約17kmは徒歩。それ以外は基本的には漕ぎ、堰堤はポーテージ)




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淡路島三海峡 鳴門海峡

2016-03-27 15:22:00 | 思い出のカヌー

 3海峡の最後は鳴門海峡、ここは大阪湾ではないのですがやはり外せないでしょう!
 鳴門海峡、言わずと知れた鳴門の渦潮で有名な日本屈指の潮流地帯。今治の来島海峡などと並んで、流速10ノット以上にもなる海の難所。ただ紀淡、明石海峡に比べると船舶は少ない。
 この鳴門海峡だが、ここは私にとって他の二つと違う行き方をしている。

 まず第一に狭隘部を通ってない。というのも流石に渦潮が怖かった。そこでちょっと広がった所で、吹上から南の潮に流されながら小鳴門まで渡っている。
 次に実は鳴門海峡は吹上から沼島に行く予定だったのを、当日漕ぎだしてから予定を変えて強引に渡っている。しかも大潮で!言い方をかえれば、ちゃんと計画してでなく行き当たりばったり。
 それというのも吹上浜から沖合に2kmほど漕いでどんな様子か見てみようとちょっと寄り道していた。ところが渡ったところの幅は4km、それならば行ってしまえと強引に渡ったという事です。ただ渡り終わる頃に潮が動き出し、大きな渦でカヤックが回された時は怖くなって小鳴門海峡に逃げ込みました。ここで戻ったら死ぬなと思い、鳴門北IC近くまで漕いでいって艇を畳み、タクシーで戻ったんです。

 鳴門海峡というビッグネームを行ったので嬉しかったですが、結局一番嬉しかったのははじめにいった紀淡海峡が一番でしたね。そもそも計画しながらテンション高めていくので、いきなり行くとあっ、行っちゃいました・・・って感じで拍子抜けの方が大きかったです。


*この淡路島3海峡で使った写真は全て昨年11月の紀伊大島の時のもの。その時にも何枚かはBlogで使ったのだが、それ以外も使いたかったのでここで使用しました。



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淡路島三海峡 明石海峡

2016-03-25 06:28:00 | 思い出のカヌー

 紀淡海峡に続いて行ったのが北の明石海峡。鳴門海峡の方が渦あり流速速いのだが、船舶交通量は圧倒的に明石海峡が多い。ただでさえ船舶同士の事故もちょくしょく起きており、3海峡でもっとも危険な海峡だと思う。自分でいっといてなんだが、手漕ぎで行くのはお勧めしないし半分死ににいくようなもんだ。しかも事故ったら自分ひとりだけでなくみんなに迷惑がかかる場所です。

 そんな明石海峡だが2か所狭隘部があり、一つは明石大橋の下でもう一つが松江海岸からのルート。私がいったのは松江海岸側。
 ここが怖い理由の一つだが、西行きの航路は比較的本州に沿ってまっすぐなのだが、東行きは本州と平行でなくかなり湾曲している。そこで実際渡っていると行きすぎたと思った船が斜め後ろから襲いかかってくるように感じる。これが怖い!スピードも速いので逃げきれない。まあ行かないのが一番ですね。
 これ意外にも何点か怖い点があるし、何月に、何時にでるかというのにも大きな意味がある。それを自分で調べきれずに行くのはただの自殺です。

 で、ここは実は往復してます。若かったです。今なら絶対片道で辞めてますね。これで大阪湾一周と3海峡の2つが終わり。そして最後は鳴門海峡です。



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