
今月頭に、大阪国際がんセンターで残念ながら河野さんに対してうちから出来る治療はありません。
今後は痛みを抑えながらどう最後を迎えるかの終末医療になりますと言われた私。
過去の状況からもこういう日が来るのはわかってはいた。
ドクターはかなり好意的にやってくれてるのだが、標準医療とそれに附随する治験の限界がある。
先だってゲノム解析をやった。
これで私にはxxという薬が有効とわかったとする。
しかしxxが泌尿器科の薬でなく皮膚科の薬なら?
そして新薬の臨床試験中でなく薬として既に出来上がっていたら?
残念ながら私には使ってもらえない。

なにを理不尽なといってもそんなもん。
それを認めると医療費増大で医療財政が傾くのと、自由診療と標準診療の役割りをしっかり作り上げる新しい医療法が必要だがなかなかそこには手をつけられない。
変化させるより今まで通りのほうが楽なのはどこの世界でも同じです。
とはいうものの自分の事だとできることはしたい訳で、もう1年も前からセカンドオピニオンとして別の癌クリニックで受診している。
普通、大阪国際がんセンターで駄目となり次を探す、特に標準診療でなく自由診療となると、まずは今までの治療内容、画像データーなど出して紹介状が必要となる。
しかし今回はずっと通って伝えてたのでササッと次が決まる。
これは4年前に標準診療から自由診療に切り替えた時に苦労したのでやっといて良かった。
あと効くかどうかなんてやってみないとわからない。
これはすべての治療がそうで、劇的に効く人もいれば駄目な人もいる。
私自身昨年6月の治験が初めは劇的に効いた。
ただ効き続けれなかっただけだ。
この遺伝子治療も効くかもしれない、効かないかもしれない。
体力的に効かなければ次がなく最後の治療になる可能性、あとなまじ効いたら金銭的に半年以上はキツいかなというとこだ。

もしこのBlogを見て癌になっってしまったら、意外なぐらいマスコミが言うような治療は実は受けられない場合が多いということを知っておいてください。
もちろん標準診療はその病気に対して最も効果がある治療で、その病気になったらそれをやるのが一番だというのは間違いないです。
実際に私も標準医療で一時は癌がなくなりました。
でも転移して色んな治療してこれ以上は薬の副作用で死ぬよというとこまでなまじ身体が耐えてしまったら標準診療で出来ることがなくなっていくんです。

知り合いの元医療関係者が遺伝子治療も色々あるしと言ってくれましたが、それを私にわざわざ云う意味はないです。
長く患者やってるだけで医療の素人の私にそれを確認する方法はなく、聞いても悩むだけ。
今回は私が確認できないのにそんな事を言うのは辞めてくれとハッキリ伝えました。
向こうは悪気はないが言われて辛いんです。
実はこれ癌患者同士の話でも多い話。
遠い親戚、知り合いが色んな癌にいいという情報を持ってくる。
見舞いが帰ってから色々言ってくれるのは嬉しいけどしんどいからやめてほしいねと-------
まっ癌患者の一人言です。
まだ試してみる治療が有ることがいいことですね。
生きてる間はいろいろ試して行きましょう。