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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

折り紙でカヤック作るの?

2015-02-03 14:06:00 | お店のお話

 折り紙というのをご存知だろうか?四角い紙を折っていろんなものを作るのだが、その日本の折り紙を元に作られたカヤックがある。その名もORU・KAYAK!数年前からアメリカで販売してたのは知っていたが、この度モンベルさんが取り扱う事になった。

(畳んでいるのを)

(開いて)

(伸ばす)
 こういう折りたたみものには目がない私はさっそく注文、まずは組み立てからだ!
 畳まれた艇はまさに箱、そして広げていくとファルトの船体布の開きに似た形状が現れる!
 このORUKAYAKはフレームがない。5mm2層ポリプロピレンの素材を組み合わせていくと簡単にカヤックに早変わりだ。

(赤いのはシートの台座兼補強)

(こっちの赤いのはリブフレーム)
 組むのははじめがちょっと力が要るが、形が出来上がってくると順にはめていくだけ。慣れれば5分ほどかな。
 しかしここしばらくで一番面白い。パックラフトをはじめてみたとき以来か!


 こうなるとさっそく乗ってみたい!では次回は試乗編です!


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発進、アルピナ450 SE!

2015-01-31 19:26:00 | お店のお話
 前回アップしたフジタカヌーさんの工場見学、実はこの工場見学の4年前の2011年の時に、アルピナ450を試作してもらいはじめて試乗した。しかしまだその時は全体バランスが悪く修正、そして同年4月に発売となったのです。

(リブフレームにチャンネル取り付けの穴を開ける)
 そもそもファルト/フォールディングカヤックとは折りたためるカヤックの事。そうなると軽くて部品数が少ないほうがいい。しかしそうなると強度不足が心配。そこで従来のアルミフレームの上下を補強しよう!
 まず上のデッキの部分は、アルミフレームから強度の強いハイブリッドフレームに変更。更に腰の横のストリンガーも、膝の加重がかかるところなのでバイブリッドに。そしてキールは2重管にした従来のものより強いアルミフレームにする。しかしリブフレームはあくまで4枚、総部品点数も少なく、当時発売されていたアルピナ400などと同じ。更にバウのハイブリッドフレームの強度で前後のロッカーをつけれたのでかなり曲がりやすい艇になった。ザックにいれても容積が少ないので、運びやすい。

(ここに穴を開けた。このリブは私専用モデルでストリンガーの位置を変えれる)
 実際これで充分強度はあり、私も今までに強風の舞鶴湾周参見-串本など数々のツアーを共にした。これで日帰りのツアーには充分と思っていたが、外洋や潮流エリアではもう少し強度があってもいい。
 そこでロアストリンガーをつけてみることにして、リブフレームを加工してもらった。

(裏返しの450ハイブリッド強化バージョン)
 これがね・・・いいんですよ。かなり強度があがりました。ただちょい乗りなんかだとつけなくてもいいと思いますね。また初心者のときはないほうが乗りやすいかもしれない。というのも剛性があがってレスポンス早いので、リジット感覚なんですね。

 そこでどうせならこれを商品化しようという事になったんです。やはりどちらかというと海を漕ぐ事を考えて出来た艇なので、ラダーもつけましょう。名前はエクスペディションだとEXで他のモデルとだぶるのでシーカヤック・エディションに。
 ただラダーつきだと本体+ラダーが322000円(税抜き)になるので、ここはセット価格というかなんというか少しさげて315000円(税抜き)、そしてロアストリンガーは嬉しい標準装備!これならかなりの波や風でもいけますね。
 ちょい漕ぎならラダーもロアストリンガーもはずして手軽に。川なんかでガシガシくだるならロアストリンガーをつける。海でうねりや波があるときは更にラダーもセット。
 ということで2015年のカタログにも載りますよ。決まったのは本当に工場見学の時なんです!
 2月から注文受付開始です。うちなら10%OFFだから、306180円ですね
 こうやって自分もアイディア出して商品化されるのは嬉しいなあ。ちなみに今までの450でロアストリンガー(税抜き10500円)の取り付けもOKですよ。




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史上初?噴水カヌー体験

2014-12-18 10:15:00 | お店のお話

(カヌーを運搬車がわりに使う。海は風がきつく寒い!)
 先月ちょっとATC海側の噴水で浮かべる事があったのだが、その時にあそこでカヌー体験したら駄目ですか?と申請。そうしたらなんとATC側から正式にOKがでる。これにはビックリ!ATCさん、大英断ですね!
 そこで5周年記念イベントとしてATCウミエール広場、イルカ噴水池でのカヌー体験を開催することになりました。この噴水でのカヌーのイベントは私の知る限り史上初?いやあ嬉しい、実にうちらしいです。

 しかし開催日の12/13は思いっきり寒波襲来!最高気温は8度ほどで強い西風で強風波浪注意報が発令。まあそこはなんといっても噴水なので風で波が立ったりはないんです。でも屋外なんで寒い!ともかくまず漕いでみる!漕ぎ出すと楽しい!イルカがいっぱいいてるのがいいポイントになってる。私もゴールドイルカをみてご満悦。

(2組の親子連れ)
 漕いでいるとものめずらしそうに見ている人が!乗ってみる?というと子供は飛びついてきました。水しぶきもものともせず漕いでいます。

(中からは風にあたらず見物できます!)
 他にも親子連れの方が、家の近くが雪が積もってるのに来てくださいました。

 なんか漕いでるときは寒くないんですね。
 こうして史上初?の噴水カヌー体験は無事終了。なんか見た感じも良かったのか、ATCの人もまた春にやりましょう!という事。ほんとに出来るかな?でもコレ面白い。よしっまたやるぞ・・・


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無事5年が過ぎました!

2014-12-11 11:00:00 | お店のお話
 H21(2009)年12月12日、その年の10月にアオキカヌーワークスを退職して、自分の店舗をOPENした。それが今日で丸5年、本当に早いものでものだ。

 元々、大学を卒業して玩具小売店に入社、やはり最後は自分の店舗を持ちたいという夢はあったが、まさかカヌーショップを開業することになるとは思いもしなかった。
 当時はカヌーは趣味で、川を漕いだり、レースに出たり。まあそれが仕事になったわけなんですが、玩具18年、カヌー14年でショップとしてはまだ少しか玩具のほうが長い。
 玩具店のときは最後の2年半は店勤務ではなく、TVゲームのバイヤーをしており、初期のゲームのことならある程度はわかる。また一度、TVチャンピオンのおもちゃ屋王選手権に出場するかという話も出たのだが、結局断る。出とけばよかったかな。
 おもちゃ屋時代はいろんなイベントやりました。ウルトラマンショー(司会も着ぐるみの中も)、ミニ四駆大会、ストリートファイターⅡなどのゲーム大会、遊戯王カードゲームetc・・まあ活気のあるときでしたね。

 カヌー業界でも私のように流通業からの転職はぱどるさん、サウスウインドさん、クリアウォーターさんといったところか?競技選手からの転職は多いんですけどね。
 KAYAK Kono-toriで独立してからいろんな事があった。お向かいのWTCが大阪府に売却され、玉突きでWTCにあったお役所がATCに入ってきたり、東日本大震災があったり、そして癌を発病して長期の入院、今年は5Fから4Fへ店舗移転・・・なかなか変化が多いです。

 実はOPEN前に、新規起業の75%が5年以内に辞める?という本当か嘘かわからない事を言われ、5年というのは自分でも凄く気になっていた。なんとか無事5年やってこれたのもみなさんのお陰です。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 明後日の土曜日は<イルカの噴水池でのカヌー体験>という冗談のような記念イベント。
 まさかこの企画が通るとは思わなかった。ATCさんに感謝です。
 13日は特に予約なくても来ていただければOK。艇・パドル・ライジフジャケットも用意してます!今回は参加費も無料。まあ漕げるのは10mほどですが・・・(笑)
 カヌーが日常にない体験を楽しむということならば、これも非日常といえるのでは?

 ともかく明日からはいよいよ6年目、心新たに頑張ります!



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ダッキーのキールって?

2014-11-16 10:41:00 | お店のお話
 ダッキーというのは急流用、静水用は上からみるとその差がわかりにくい。急流用はボトムがフラット、静水用はキールもしくはフィンがある。そしてこのキールがしっかりしていると、多少の風があってもいけるのだが、ダッキーではしっかりしたキールをつけにくい。

(かなりはっきりしたキールライン)
 今回使ったうちの、エアリスはまったいらなボトムに大き目のフィン、そしてBigSportのYAKKAirHP1(以下HP1)はちょっと珍しい形でキールをだしている。

 まず最初がこの細いチューブ。これを底にいれる。

 次にハイボード(空気をいれると固くなる)をその上にいれて空気をいれる。

 すると座面は平ら、そこは三角という形状ができあがり!あまりしられてないが、アオキカヌーワークスがやってるパックボートのXTシリーズがこの形状です。
 で、実際に漕いで見てどうだったか!
 前からの風は案外いけました。でも元々水上面積の大きいダッキーなので、横風には弱い。どんどん流されます。でも空気だけで組み立ててるものとしてはいいほうかな。かろうじて海を漕ごうかという気になります。全体剛性もそこそこあったしね。

 ただ組み立てがめんどくさい。ちゃんとはめていかないと斜めに組みあがってしまうし、3層なのが畳んだときに、水が抜けないで面倒。それにそんなに軽くない。

 実は私だと、普通のアルピナとかアリュート組み立てるほうが早い。値段も10万円こえるしね。
 同時に使ったエアリスのほうが、軽さ、組み立てやすさ、撤収のしやすさ、風が吹いたときのスピードすべて上ですね。まあ値段ももっと高いですが・・・
 でもエアーキールの発想は面白かったです。今度が急流いってみましょうか!




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