goo blog サービス終了のお知らせ 

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

堰堤を越え合流点へ

2019-09-20 05:48:00 | 川でカヌー

(1ツ目の堰堤)
 名張川を比奈知ダム下からスタートして気持ちよくダウンリバー!
順調に漕いできてまず1ツ目の堰堤に差し掛かる。
堰堤自体は担いでサッと越えたのだがここでミステイク!
堰堤下の本流は右岸寄りだったのを間違えて左岸寄りに下ってしまった。
左岸寄りは草が生い茂り艇の幅がないところも!
なんとか草を押し倒し進んでいく。
まだ良かったのは水深があったこと。
これで浅く立ち往生してたら大変だった。

(実はここは下ってないんです)
 なんとか本流にたどり着いたところで右から大きな流れ込み。(上の写真です)
実はこれ堰堤の右側を通ってる魚道からの水。
一見この魚道通れそうなんだが、ちょうどこの流れ込みの上で金属の枠があり、高さが50cmぐらいしかない。
間違って魚道を通ってそこに引っかかったら動けず窒息死確実コース。
なまじ魚道の入口は川から普通にまっすぐ入れるだけに要注意だ!

(2つ目の瀬を上から。魚道からの水路が高さ50cmぐらいしかない)
 まあちゃんと下見してるので問題はなかったんですが、それが頭にあってかついコースを右寄りを避けて左寄りに取ったのが失敗でした。

(写真を撮ってくれてるtotoronさん)
 こうして1ツ目の堰堤を無事通過。
ここでは1ツ目が一番大きく2ツ目、3ツ目は普通に漕いで下れました。

(何処通ろうかな・・・)
 あとは延々と瀬が続いていく。
大きな落ち込みはないがまっすぐ漕げる瀬でなくラインとりを考えるところが多い。
岩に張り付きかけたり竹が倒れていてすり抜けたり。

 そんなダウンリバーをしていると唐突に景色が変わり空がひろくなる。
ここが青蓮寺川との合流地点、そこを越えるともう名張市内だ。
合流点のすぐ下がゴール地点。
草が生い茂ってわかりにくいがスタート前にみんなで確認してたので問題なくあがれました。

(ゴールの夏見、草で上がる所がわかりにくい)
 こうして始めての名張川・比奈知ダム下も無事修了。
私はこれで比奈知ダムからも家まで繋げれました。
この名張は高速使えば家から2時間圏内、案外近くで漕いでないとこまだまだありますね。
三重県もいいねえ。
また行きましょう!

比奈知ダム下ってどんなとこ?

2019-09-18 05:21:00 | 川でカヌー

 昨年、青蓮寺川から名張川を漕いだ時、青蓮川と名張川が合流してる夏見でここに合流してくる名張川はどこから来てるんだろうなと漠然と思っていた。
あとで調べたら比奈知ダムというのがすぐ上にあるとの事。
ということは合流点の夏見は比奈知ダム、青蓮寺ダムと二つのダムのすぐ下になる。
なんとも凄い地勢ですね。
 それでこの比奈知ダムからも行っておきたいなと思っていて、ちょうど何人かで行こうという話になる。
やはり始めて行く川はドキドキ、これは楽しみだ。

(比奈知ダム、左の曇ってるのは水煙)
 まずは家でGoogleEarthでチェック。
ダムから合流点の夏見までは5kmちょい、その間に堰堤が3か所あるようだ。
スタートはダム直下を考えていて車は止める所はある。
ゴールは青蓮寺川を漕いだ時にも夏見は通ってるのでなんとなく覚えがある。
 ただ行こうと思ってる前日は大雨、始めての川で堰堤ありダム直下・・・あまりいい条件ではない。
前日の晩に同行のtotoronさんに電話、行ってみて無理そうならコースを変えようと相談する。
そして当日、まずダムの放流をチェック、6トンになっている。
前日は一時25トンだったのだが大幅減でほぼ通常放流量。
そして朝から雨の予報だったのが晴れに変わっている。
これはいけそうかなと期待を持ち現地へ。

 まずはゴールの夏見をチェック、夏草が多く上げにくそうだがなんとかなりそうだ。
次に比奈知ダムへ向かう。
途中川沿いではなんども川をチェック、堰堤も確認できた。
そしてダム直下の雰囲気や川相、駐車スペースに出艇場所も見て置く。
どうやら行けそう、ありがたい。

(出艇準備中)
 集合時間になり私を入れて4人が集まる。
まずゴールに行き車を2台止めて残りの2台で上へあがる。
出艇場所は川の真横で階段もあり降ろしやすい。
 しかしダム直下というのは独特の雰囲気がある。
先の佐久間ダムみたいな巨大なダムではないが、やはり威圧感がある。
流石にこの距離で放流があれば逃げようがないが充分チェックしてきたので大丈夫、というかこの1週間は毎日ダムの流入・放流や貯水値見てました!

 いよいよスタート、ダム直下と思えないほど水が綺麗。
やはり昨日大量放流して濁りがとれたのか?
いずれにしてもありがたいことだ。
 上流部らしく川幅が狭く岩が多い。
岩を避けながら漕いで行く。

 そういえば今年は流水で始めての所下ってなかった。
川で今年初めては天竜川、もう3回漕いだが瀬はほとんどなし。
やはり海だけでなく川も毎年始めてのところに行ってみたい。
昨年はこの下流の名張川と青蓮寺川に5回来ている。
結局ことしも同じ名張川、なんとも面白いもんだ。

 さあ先へ進もう。
まずは一つ目の堰堤、人工物は危険なので注意していかないと!

最も悩んだ佐久間ダム上、ここに完了

2019-08-27 05:21:00 | 川でカヌー

(写真ではわかりにくいが佐久間ダム上のオイルフェンスが見える)
 長野県の虫川をスタートしてようやく新豊根発電所まで下ってきた私、現在地や残り距離がわからず悩んでいたのが嘘のように元気に漕ぎ出した。
そして前方に佐久間ダム上流に張ってあるオイルフェンスが見えてくる。
ああもうすぐだ。
やっとたどり着いた。

(ゴールで待つエヌ氏が輝いて見えた)
 ゴールにはエヌ氏が川の横まで降りてきてくれていた。
時間は12時32分、12時半ぐらいと言ってたのでほぼ時間通りにこれた。
改めて携帯がどれだけありがたいが実感、途中で連絡が取れないのは本当に不便です。
佐久間ダムから下は川沿いに人家も増えるしこんなことはないだろう。

(12時半にゴール予定といっていてほぼ時間通り着きました!)
 しかし1月に天竜川を長野県から漕げるかなと思い付き、GoogleEarthで経路を調べてどこで上げ下ろしするんだと悩み、先月実際に下見に来て何箇所も上げれないか探して歩き、今日もロープで艇を降ろしてようやくここまで。
漕いでる時も久々に味わう連絡の取れない不便、情報がない不安、間違いなく難所でした。

(かなりの急坂、これで最後だ、エンヤコーラ)
 さてでは上まであげようか。
この上陸場所も上げれなくはないという所で、決してあげやすい場所ではない。
それでも軽量のワイルドウォーターにも助けられて必死で担ぐ。
どうしても上がれない所はロープを補助に伝って上がっていく。
ようやく道路まであがり車を見た時はほっとしました!

(下見ついでの秋葉ダム
 これで佐久間ダム上を長野県から漕ぐのはミッション終了、まだ時間もあるので次の秋葉ダムの様子を見がれらどこかで食事をしようと車を走らせる。
しかし飯屋もコンビニもなくようやく見つけた所は休業・・・お腹すいた。

 それでも車は走り秋葉ダムに到着。
ここは佐久間ダムほど大きくはない。
そして携帯も通じる。
折角なので上流の上陸点と下流の出発点を見に行く。
割合すぐにみつけれた。
ほんとはこの区間を歩きたかったがお腹がすいて駄目・・・
まあ確認であいたのでよしとしよう!

(ダム直下の吊り橋)
 結局そのまま川沿いを走ってその次の船明ダムの近くの道の駅で食事。
もう15時でした。
でも御蔭で残りのコースの下見ができた。
やはり実際にみるとイメージが固まります。

(東海限定コーヒー、長野県は入ってないけど静岡県と愛知県はいっぱい漕いだ)
 これで天竜川も残りは佐久間ダムから秋葉ダムまでの18km、秋葉ダムから船明ダムまでの16km、船明ダムから東名高速までの18kmの合計54km。
漕ぎ終わったのが佐久間ダム上を佐久間発電所までの28km、東名高速から河口の12km、そして河口から浜名湖の22kmの62km・・・やっと半分越えた。
今年中は微妙だが来年には終わるはず。
しかし今回本当にエヌ氏にはお世話になりました。
ありがとう本当に助かった、嬉しかったよ!

三県の境を越えて!

2019-08-25 05:52:00 | 川でカヌー

(この先を曲がれば愛知県、対岸は既に静岡県で浮いてるのは長野県)
 いよいよ初長野県漕ぎにワクワクしながら艇に乗り込む。
ああここが長野県か!
改めて大阪からなんと遠くに来たもんだ。
この先もっと上流まで伸ばすかは今のところ考えていない。
 この長野県の水面は約2km続く。
2kmは右岸も左岸も長野県。
そしてまず左岸が静岡県になり続いて右岸が愛知県になる。
その後は佐久間ダムまではずっとそのまま、久々の3県境漕ぎとなる。

 県が変わると言っても道路のように標識が出ている訳でもない。
ただ漕いでる自分が変わったなと思うだけ。
私のイメージでは天竜川は長野県から静岡県を流れる川、まさか20kmに渡って愛知県にかかっているとは思いもよらなかった。

(クロアゲハが舞っている)
 漕ぎだしてGPSは・・・受信してくれない。
これはつらい。
でも前は当たり前だったんですね。
瀬田川を天ケ瀬ダムまで下った時も携帯・GPSとも繋がらなかった。
そもそもカヤック始めた頃は携帯なんてなかった。
自分の感覚、今は多分7~8km/hで漕いでるはず。

(大嵐駅前の鷹巣橋、今回唯一の橋)
 漕ぎ出して1時間ほどで鷹巣橋を通過。
ここはJR大嵐駅への橋で今回のコースで唯一の橋。
ただミスだったのはここではっきり時間を確認しなかった。
まだ体力もあり気持ちも余裕があったからつい普通に通り過ぎていった。
確実にわかるところはちゃんとチェックしないと行けなかったです。

(土砂崩れの斜面、まだ最近のようだ)
 それからも淡々と漕いで行く。
途中で止まってシートの調整、やはり競技艇はクッションないので腰がちょっと痛くなってきていた。
まあそれを見越しての余分のクッションなので問題ない。
水分は適当に補給だが、やはり海と違い川は日陰が多い。
それに標高も違い元々30度ぐらいなので漕いでいてそこまで暑くない。

(浅く水温が高い所は藻が繁殖している)
 日陰を求めて岸沿い、岸沿いと愛知県と静岡県を行ったりきたり。
最短ルートで漕いで行く。
岸近くの浅い箇所は水の色が変わっている。
藻の繁殖か!
かなりきついな。
天竜川自体が泡も多くそこまで綺麗な水にみえない。
ダムも放流してないみたいだしちょっと澱んでるみたいですね。

(漕いでも漕いでも山と川)
 漕ぎ出して2時間を越えると段々メンタル的にきつくなってくる。
相変わらず携帯もGPSも通じず。
自分も朝走った左岸の道路を心の支えに漕いでいたが道路がわからない。
もちろん道路はずっと見えている訳ではない。
ただ道路のある所は木々が切れていたりしている。
途中に何箇所かトンネルもあるので道路がない所もあるのだがどうも道路のない区間が長すぎるような気がしてくる。
まさか間違えて支流に入りこんだ?いやいや家で地図を確認した時にそんな大きな支流はなかった。
 景色が変わらず変化が実感できないので不安が募ってきてるんです。
それに何度も何度も曲がっているので方角や現在地もわからない。
方角など太陽を見たらわかるのだが、漕いでるうちに前になったり横になったりするのでつい不安になるんです。

(風が出て来た。このあと帽子を飛ばされる)
 そんな精神状態の時に風が吹きだした。
それもまともな向かい風、私は薄い帽子の上に普通の帽子をかぶっていたのだが、上に被っていた帽子が風で飛んでいく。
皮肉な事にそういう時に突如GPSが動き出す。
なんと時速4km/h!
時間はもう12時を回っている。
スタートして2時間半、時速7km/hならそろそろ18kmだが、6km/hまだ15km。
いったいどれぐらいで漕いできたんだろう。
そしていつ着くんだろう。

(新豊根発電所が見えて来た!)
 悩みながら角を曲がるとなんとすぐ先に発電所が!
こんなとこにあるのは新豊根発電所しかない!
川からの景色も新豊根に間違いなさそう。
嬉しい、嬉しい!
ここからゴールは2kmぐらい。
ちゃんと時速7km/hぐらいできている。
後半風で失速した事考えると、前半はそこそこのスピード出てたんだ。
よしっあと少し、現金なもんで元気も出て来た。
さあもう少しだ!

さあ長野県天龍村から発進だ!

2019-08-23 05:33:00 | 川でカヌー

(佐久間ダム横のうなぎ樽トンネル)
 7月に下見を兼ねて歩きに来た天竜川の佐久間ダム上流部。
どういくか悩んでいた所、高校の時の同級生がお盆には浜松に帰っていて、日が合えば回送を手伝ってくれるという話が出て来た。
もう無茶苦茶ありがたい!
なんといってもここは難関、携帯も通じないし移動距離も長い。
ここはお言葉に甘えさせてもらいお盆の2日目、8月11日に行く事にした。

(一ヶ月前にはなかった流木で湖面が埋め尽くされている)
 今回は距離が長いがずっと単調なダム湖。
こうなると一番楽に漕げるのはワイルドウォーター艇。
重量も軽いし(10kgほど)黙々と漕ぐのには向いている。
 11日3:20、お盆の渋滞をきらい早めに大阪を出発。
6:30に浜松の友人宅へ到着する。
そこから一緒にまずは佐久間ダムへ移動、ゴール予定地を一緒に確認する。
とにかく携帯が通じないので始めにしっかりと打ち合わせをしておかないと話にならない。
スタート地点も、ゴール地点もただ降ろせるというだけで目印はあまりない。
私は時間かけて歩いて確認したからわかるがしっかり伝えておかないと!

(出艇場所の虫川が天竜川に注ぎ込む所)
 ゴール地点から25km、小一時間走りようやくスタート地点へ。
間違いなく長野県だ。
たとえ長野県の端っことはいえ、ここから漕ぎだして大阪の自宅まで繋げなくてはいけない。
まさか自分が長野県から漕ぎだそうと思うとはねえ。
これは逆にガンになって店を畳んだから出来る事であり思いついた事。
ほんとに何がどう絡み合うのかわからないもんだ。

 出艇は県境から2kmほどの虫川という小さな川が天竜川に流れ込む所。
ここは元々は道路から河原まで道があったようだが途中で崩れている。
前回の下見の時にも見ていたので今回はロープを5本持ってきた。
まず初めに私がロープを使って降りる。
足元が崩れて降りにくい!
次にワイルドウォーターをつりさげて下で受ける。

(上から崩れた所を確認)

(道が崩れているのでロープで降ろす)
何故ここまでするんだろう・・・
別に長野県内にこだわらなくてもいいのに。
いやそんな事はない!
これは自分で決めた自分のルール、ルールがあるから面白い。
そしてこういうシーンはずっと覚えているもんだ。

(虫川が浅くて漕げない)
 さて今回持っていくもの、20kmほどなので予定では3時間で漕ぎぬくつもり。
食事は終わってから取る。
但し行動食、飴(塩飴含む)、水500cc4本、予備パドル(こういう所で万が一にもパドルが使えなくなったらもうどうしようもない)、フード付きパドリングジャケット(急な大雨用)、予備のシートクッション、20mと10mロープとカラビナ、GPS、薬など。
ところがGPSと行動食を入れたドライバックがない!
あわてて崖の下から叫んで、まだ見ていてくれてたエヌ氏に車の中を見てもらうがないとの事。
そこで艇の中を見ると先端の奥に入り込んでいた。
つりさげた時に入ったんだ。
ワイルドウォーター隔壁ないしドライバックが内側と同じ色なので見落としてました。
反省・・・

(ようやく合流点)
 虫川を漕げたら楽に出てたと思うが浅くて漕げない。
ただ冷たいので出発前に川に寝転んで身体を冷やす。
時間にして9:20、さあ出発だ!