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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

由良川水系から淀川水系へ!

2017-01-15 06:37:00 | ここはどこ?

(先日の高屋川のスタート地点のすぐ上の合流点)
 川というのは高い所から低い所に流れている。
まあ当たり前ですね。
日本海にそそぐ由良川と大阪湾にそそぐ淀川、その分岐になる分水嶺は国道9号線の観音峠で、丹波町と南丹市の境になる。
 当然、山頂近くは水量がなく漕げない。
そこで繋ぐ時はほどほどの所で歩くのだが、一応私の基準は連続して歩くのは20km以下。
途中で少しでも漕ぐ(浮く)場合は漕いだ所から20kmにしている。

(丹波ICの近くの須知川)
 今回、高屋川から由良川に入ったのだが、出来れば高屋川の上流の須知川を漕いだら、丹波ICまで水路で繋がるので園部川まで10kmを切る。
だいぶ悩んだし、行けるならいってもいいかなという思いはあるのだが、なにせ川が浅い。
かなり担がないといけないですね。
 前に富雄川で5km中、半分以上担いだ事がある。
もうその時なんか、漕ぎに来たのか歩きに来たのかわからない。
漕いでるのも無理やりだったし・・
 そんなわけで今回は高屋川から歩く事にする。
まあ歩くコースの中に須知川も入っているので、いつか気が向けば漕いでもいいかな!
距離も5kmぐらいだしね。
でも堰堤10か所以上・・・とにかくまずは歩いて繋げます。

(丹波IC、右斜めに進む9号線のところだけ山が切れている)
 ただ回送がまた面倒。
車に自転車でもいいのだが、同じ道路を歩いていって自転車で戻るのはあまり気が進まない。(川を下るのはいいんです。景色変わるし・・・)
そこで歩く距離延びるけど電車で移動する事にする。
幸い路線はどちらもJR山陰本線、園部駅から下山駅までいって歩く。
歩く距離は17kmに伸びるが、富田までは漕いでるので実質繋ぐのは13km。
この方が気が楽だ。

(国道9号線の観音トンネル)
 そして下山駅からいざ歩きだす。
川を見ながらゆっくり歩く。
1月というのに13℃もあり絶好のコンディション。
富田から国道27号線を歩き、丹波で国道9号線に入る。
歩いているとよくわかるのだが、山々の低くなったところに吸い込まれるように道路が延びている。
現代ならトンネルの切削の技術もあがったが、古い国道はできるだけトンネルがない所を通すようにルートができている。
電車もそうですね。
 この国道9号線は丹波の大動脈、このあたりだと明智光秀か。
光秀もここを通ったんだろうか?
そんな事を考えるのも面白い。

(なんと歩道なし、怖い)
 そしていよいよ観音峠、山頂部のトンネルには歩道がない。
ここを歩くのはかなり怖い。
まあ長さが246mなのでなんとか耐えられる。
大型のトラックきませんように!
 このトンネルをくぐったのは実はお正月です。
流石にトラックも少ない。
それでもドキドキですね。
音も異常に大きく聞こえるしね。

(周りに何もないバス停。誰か降りる人いてるのだろうか?)
 そしてトンネルを越える。
ここからが淀川水系に入る。
ここで降った雨が大阪湾にそそぐのには何日かかるのだろう!
 下りに入るとグッと気分が楽になる。
まさに「峠を越えた!」、こういう表現も体験するとより納得ですね。

(園部大橋からの景色、遂にここまで来た!)
 そしてようやく園部川にたどり着く。
この川が桂川、淀川と合流していくんですね。
なんか嬉しいなあ。
 ここから園部駅までは約1.6km、とにかくそこまでは歩かないと!

(園部駅近くの川にはそのべの文字が!)
 それからも順調に歩いて園部駅前に到着。
園部駅は駅から川が近い。
駅近くの橋の名前も駅前橋。
ここから亀岡まで漕いだら宿願の由良川~淀川が繋がることになる。
あと1回か!まあ須知川も行くならあと2回。
ようやくここまで来た。
できればこの冬の間に行ってしまおう!




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2017年 年頭に思う。

2017-01-01 05:14:00 | ここはどこ?

 2017年になった。
このBlogも一昨年までは元旦に年賀の挨拶を書いていたのだが、昨年・今年と癌治療中なのでおめでとうという気分にどうしてもなれない。
やはり普通にしてても頭から離れることはないですね。
 でも新たな年なのでいろいろもの思う事はある。

 まず漕げるうちはカヤックを漕ぎ続ける。
そしてできれば初めての所中心に漕いで行こう!
メインは当然一筆書きの続き、そしてあとは水があればどこでも!

 あと近場でちょっと漕ぐのは基本的にはワイルドウォーター中心。
やはり漕いでて面白い。
それに変わった艇なので、漕いでないとすぐ漕げなくなってします!

(写真は大晦日の写真です。)
 後は誘われたら適時参加かな。
昨日の大晦日も初めての所にいってきました!
まあ写真の通りです。やっぱり初めての所はいいですね!
 病気の事は考えてもどうしようもない。
一社会人として仕事をしながら治療を続けて、休みはカヤックを楽しもう。
 今年も悔いずに生きれるようやっていきます。




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まずは池漕いで・・・・

2016-12-25 17:07:00 | ここはどこ?

(パックライト、PFD、パドル闇漕ぎセット)
 今日は12月25日、いよいよオブジーボ治療のスタートだ。ここんところ気が滅入って、ストレスで寝れなかったり息苦しかったのだがいよいよ治療スタートという日もうまく気持ちの整理ができてない。カヤックも珍しくずっと漕いでなくて、23日のカヤックコウノトリの漕ぎ納めツアーも体調不良で参加を見合わせた。

(水面に景色がきれいに映ってます!)
 そんな中、カヌー仲間のアニキが、病院昼からなら午前中に近場の池でもどうですか?と声をかけてくれた。嬉しい、本当に嬉しい。
 折角の御言葉なので甘える事にして一緒に池探しに出発だ。

 今回はどこを漕ぐかまったく決まっておらず、生駒市内を走りながら適当に池に向かって走る。
 最初の池はフェンスに囲まれてアウト、まあこんなことはよくあるので慣れたもの。そして前に漕いだ池の近くで漕げるところがあったようなということで阪奈道路沿いにやってくる。

(まさにリンボーカヌー)
 パックライトの闇漕ぎセットを持って山道を歩く怪しい二人連れ。そしてようやく静かなたたずまいの池が現れる。周りに立ち入り禁止の看板やフェンスもない。静かな水面には周りの木々が写っている。これはいい!なんともいえないです。

池の映像です)
 二人で交代に浮いてしばしの別世界を楽しむ。なんかこういうカヌーもいいですねえ。そのあとはコンビニいってコーヒーで乾杯。その後は生駒駅まで送ってもらって近鉄電車でなんばまで移動です。

 今回の病院は心斎橋の近くなのでなんばから歩く。街はクリスマスなので人通りも多く賑やかだ。みんなはクリスマスか・・・私はこれから癌治療・・・仕方がないとはいえきついものがありますね。

 多分見た目は変わらないし、ホントに癌なの?と思われる人の方が多いです。しゃべってても普通だし・・でもほんとはストレスでつぶれそうになるときもあるし、体調悪い時は電話やメールに返信する余裕もないので、見える範囲は普通なだけです。誰かと話したいのに電話もできない状態が続くし、今回のように誘ってもらえると凄く嬉しい。ほんとにいい気分転換でした。
 やはり私はカヌーが好きです。漕ぐ事でいろんな思いをしてきたのでこれからも出来る範囲で漕いで行こう、そう思える一日でした。

 最後の写真は池から見た木漏れ日です。私にもまだ日は差しているので、諦めずやっていこっと。カヤックを漕ぎながら・・・

☆アニキ、最高のクリスマスプレゼントでした。ありがとうございます。




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新神戸駅はくぐれるか?

2016-09-29 07:41:00 | ここはどこ?

(後ろに見えるのは新神戸駅)
 かなり前の話なのだが、新神戸駅は川の上にあり、カヤックでくぐれるのではないかという事だった。久しぶりに神戸市に用事があったので、それを思いだして駅前まで行ってみる事にした。実は新神戸駅は初めて行くのでちょっとドキドキだ。

(新神戸駅の下を流れる生田川右岸壁の百龍嬉水
 現地に着くと駅の下を生田川が流れている。そしてその右岸壁に龍の彫り物が!なんとこれは神戸市の友好都市天津市から送られてモニュメントだそうだ。

 拡大するとこんな感じ。これはなんともいいですねえ。早速この生田川を漕いでみようと思ったけど川への階段に鍵がかかっている。ここんとこ増水気味だったからなのか?さすがに鍵のかかった柵を乗り越えるのは駄目ですね。残念だが川は諦めよう。

(百龍嬉水の対岸の生田川公園)
 しかしここまで来て漕がずに帰るのはさびしすぎる、幸い対岸の生田川公園は親水公園で、園内に水路がある。水深も5cmから10cmほどで立ち入り禁止にもなっていない。これですよ。これなら行けますね。

(えーと、浮いてません・・・)
 そこでいつものようにパックラフトを膨らます。周りに散歩の人もいてるが、慣れたので気にならない。そして百龍嬉水を見ながら艇を浮かべる。ただ水深が5cmほどなので、座ったら底についてしまったのはご愛敬。

 あとその上の水盤にも艇を運ぶ。ここはギリギリ浮きました。なんかいい雰囲気ですね。
 しかし新神戸駅がこんなに面白いとは。これだからアーバンカヤックは辞められない。



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二日目徒歩 銅山川橋下~阿波川口

2016-09-15 06:36:00 | ここはどこ?

(新宮バス停、銅山川と馬立川の合流点
 とりあえず銅山川も漕いだので、いよいよ徒歩行だ。ただその前にずぶ濡れになったので服を着替える。こういう時はサポートカーがどれだけありがたいか。
 実は私の歩く時の基準に20km以内にしようというものがある。やはり基本は水の上で繋ぐというのがあるので、全部歩いてしまうのは本意ではない。今回の少しだけでも漕いだので、その区間は歩いてないし、ゴール地点からは18kmだ。(ちなみに昨日のスタートの新宮ダムからだと、阿波川口まで20km)まあ小さなこだわりですね。

(国道319号線のバス停 まわりになにもない)
 そしていよいよ国道319号線を歩きだす。この国道319号線沿いはバス路線で、ほぼ数百メートルごとにバス停がある。これがどれだけありがたいか!自分の現在地も、どれぐらい歩いたかもすぐにわかる。今回持ってきている地図にも、バス停ごとに通過距離を書いておいた。やはり先がわからないとしんどいからな。

(手作りの案内板、後ろは銅山川)
 景色は特に大きな変化はなく、ただ淡々と歩く。眼下にはずっと銅山川が見えている。この川沿いの街道というのは多く、やはり昔は水の補給も考えてこういう道が発達したのだろうか。
 しかしバス停もほとんどなにもない所や、えっここが?という所が多い。人家の表札の横にバス停の案内板というところもある。まさにその家専用・・・
 特に愛媛県から徳島県に入る所は道が一気に狭くなる。ここをバスが走るのか・・凄いな。

賢見る温泉&ラフティングカンパニー
 残り2kmで四国吉野川という所で賢見温泉にたどり着いた。現在はラフティングカンパニーとしても有名な所。ちょっと自信ないのだが、平成6年に小歩危に来た時に、ここに泊ったような気がする。もっと道も狭かったと思うんだがどうだろうか?この賢見温泉の裏の川が銅山川だったんですね。

(橋の向こうが四国吉野川、川口のすぐ手前に流れ込む)
 そしてようやく国道32号線にたどり着く。眼下には四国吉野川、すぐ先には川口のゴール地点!遂にきました。やっぱり嬉しい!
 そして前に来た所まで歩いて繋げる。大歩危のスタートの豊永からここまでは既に繋がっているので、これで高知県も繋がったことになる。本当は合流点から少しだけでも漕ごうかと思ったけれど、かなり疲れてたのでパス。まあこれで充分でしょう!

 こうして二日間の旅が終る。徒歩35km、海3.7km、川400m 実に平成6年(1993年)の11月に川之江から車でこのルートで四国吉野川に行って以来、22年経って追歩しました。家に帰って地図に線を入れる。(8/31のBlog参照)その地図をずっと眺めていた。こういうのは珍しい。やはり大歩危小歩危がどれだけ自分の中で大きかったか。
 こうして自分の一筆書きMAPの中に四国吉野川が繋がりました。このあとしばらく、足がパンパンでしんどかったですが・・・



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