
(先日の高屋川のスタート地点のすぐ上の合流点)
川というのは高い所から低い所に流れている。
まあ当たり前ですね。
日本海にそそぐ由良川と大阪湾にそそぐ淀川、その分岐になる分水嶺は国道9号線の観音峠で、丹波町と南丹市の境になる。
当然、山頂近くは水量がなく漕げない。
そこで繋ぐ時はほどほどの所で歩くのだが、一応私の基準は連続して歩くのは20km以下。
途中で少しでも漕ぐ(浮く)場合は漕いだ所から20kmにしている。

(丹波ICの近くの須知川)
今回、高屋川から由良川に入ったのだが、出来れば高屋川の上流の須知川を漕いだら、丹波ICまで水路で繋がるので園部川まで10kmを切る。
だいぶ悩んだし、行けるならいってもいいかなという思いはあるのだが、なにせ川が浅い。
かなり担がないといけないですね。
前に富雄川で5km中、半分以上担いだ事がある。
もうその時なんか、漕ぎに来たのか歩きに来たのかわからない。
漕いでるのも無理やりだったし・・
そんなわけで今回は高屋川から歩く事にする。
まあ歩くコースの中に須知川も入っているので、いつか気が向けば漕いでもいいかな!
距離も5kmぐらいだしね。
でも堰堤10か所以上・・・とにかくまずは歩いて繋げます。

(丹波IC、右斜めに進む9号線のところだけ山が切れている)
ただ回送がまた面倒。
車に自転車でもいいのだが、同じ道路を歩いていって自転車で戻るのはあまり気が進まない。(川を下るのはいいんです。景色変わるし・・・)
そこで歩く距離延びるけど電車で移動する事にする。
幸い路線はどちらもJR山陰本線、園部駅から下山駅までいって歩く。
歩く距離は17kmに伸びるが、富田までは漕いでるので実質繋ぐのは13km。
この方が気が楽だ。

(国道9号線の観音トンネル)
そして下山駅からいざ歩きだす。
川を見ながらゆっくり歩く。
1月というのに13℃もあり絶好のコンディション。
富田から国道27号線を歩き、丹波で国道9号線に入る。
歩いているとよくわかるのだが、山々の低くなったところに吸い込まれるように道路が延びている。
現代ならトンネルの切削の技術もあがったが、古い国道はできるだけトンネルがない所を通すようにルートができている。
電車もそうですね。
この国道9号線は丹波の大動脈、このあたりだと明智光秀か。
光秀もここを通ったんだろうか?
そんな事を考えるのも面白い。

(なんと歩道なし、怖い)
そしていよいよ観音峠、山頂部のトンネルには歩道がない。
ここを歩くのはかなり怖い。
まあ長さが246mなのでなんとか耐えられる。
大型のトラックきませんように!
このトンネルをくぐったのは実はお正月です。
流石にトラックも少ない。
それでもドキドキですね。
音も異常に大きく聞こえるしね。

(周りに何もないバス停。誰か降りる人いてるのだろうか?)
そしてトンネルを越える。
ここからが淀川水系に入る。
ここで降った雨が大阪湾にそそぐのには何日かかるのだろう!
下りに入るとグッと気分が楽になる。
まさに「峠を越えた!」、こういう表現も体験するとより納得ですね。

(園部大橋からの景色、遂にここまで来た!)
そしてようやく園部川にたどり着く。
この川が桂川、淀川と合流していくんですね。
なんか嬉しいなあ。
ここから園部駅までは約1.6km、とにかくそこまでは歩かないと!

(園部駅近くの川にはそのべの文字が!)
それからも順調に歩いて園部駅前に到着。
園部駅は駅から川が近い。
駅近くの橋の名前も駅前橋。
ここから亀岡まで漕いだら宿願の由良川~淀川が繋がることになる。
あと1回か!まあ須知川も行くならあと2回。
ようやくここまで来た。
できればこの冬の間に行ってしまおう!
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