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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

船酔いは辛いよ・・・

2019-09-07 06:55:00 | 海・湖でカヌー

(ちいさなうねりが連続してはいってくる)
 前にも書いたが日本海は5月中旬の初夏から7月までは漕ぎやすい。
それがお盆を過ぎる頃からうねりがはいてきだして着岸がしんどくなってくる。
 この日も小さいうねりが延々と入ってきていた。
ただ漕ぐのにはそんなに困るほどでもなく普通に漕いでいた。
それが2時間ほど漕いできてなんとなく気分が悪い。
熱中症かと思ったがどうも違うようだ。
そこでもしやと思いつきどうやら船酔いらしいと判断。
普通小さいサイズのカヤックではあまり船酔いはしない。
でも今回の微妙な揺れ続けに加え夏の寝不足で酔ったみたいだ。
そこで水をのみハッカ系の飴をなめる。
残りはもう10kmないしなんとかなるだろう。

(指が指示しているのは苦労した長尾鼻、その向こうが白兎海岸になる)
 スタートして14km、天神川を越えると気色が一変する。
それまでの延々続く砂浜が、港あり岬ありに変わる。
そしてずっと先に見えて来たのは白兎海岸からスタートした時に苦労した長尾鼻。
あの時は本当にしんどかった。
まああの時に比べたらだいぶ楽な方か!

(暗くてわかりにくいが荒々しい岩肌、今回でここだけだった)
 そして4kmほどは山肌、岩肌、時々砂浜という景色が続く。
上の写真も岩肌もかなりいい感じだったのだが、逆光気味でちょっと暗い。
いつもながら目で見た景色とカメラの映像には差がでます。

(ここを過ぎるとゴールの泊漁港がみえてくる)
 そして山が切れて長い砂浜が見えて来た。
その砂浜の先にあるのが泊、ゴール地点だ。
逆方向からとはいえ一度ゴールしてるので場所がはっきりわかる。
ここさえこえたら長い鳥取県の沿岸漕ぎも完了、さあもう一度気合い入れ直して行こう!

(漁港の横の川でゴール)
 そしてラスト3kmを再び10分1kmのペースで進む。
船酔いも集中してるとましになる。
 そして見覚えのある漁港の横の川に飛び込んでゴール!
嗚呼、終わった。
この充実感がたまらない!

総行程21.6km 全体平均5.6km/h 移動平均5.7km/h
後半は船酔いとの闘いでした。
上陸してすぐ胃薬を飲んどく。
いろいろ薬とかも持ってきてるがハッチの中だったので流石に海上では出せなかった。
これにて鳥取県沿岸漕ぎにミッション完了、さあ余韻に浸りながらまずは車を取りに行こう。

さあ鳥取県の沿岸を漕ぎに行こう!

2019-09-05 05:29:00 | 海・湖でカヌー

(行きの高速、もやがかかっている)
 5月、6月、7月とチャレンジしてきた鳥取県の沿岸漕ぎ、境港方面には行かないのでいよいよ最後のチャレンジ。
そろそろお盆を越えたのでうねりが入ってくるがまだなんとかなるだろう。(行ったのは8月24日)
前回が淀江から浦安まで頑張って30km漕いだので残りは浦安から泊の21km!
スタート地点もゴール地点も知っているので心強い。
今回もスタートは西からで東へ、日の出に向かって漕いでいく。

(スタートは浦安駅近くの逢束海岸ふれあい広場)
 いつものように3時半に大阪スタート、道中もやがかかっている。
そういえば前日は西日本は土砂降りだった。
大阪もそうだったし、鳥取もそうみたいだ。
雨だから海は大丈夫なはず(大きな河口付近は大雨直後は三角波凄いが・・)と信じて車を走らせる。
中国道、鳥取道、山陰道と乗り継いで浦安駅近くの逢束ふれあい広場へ。
もう慣れたもんだ。
6時50分に到着してすぐ出艇準備、7時15分にスタート・・・というはずがいきなりGPSの電池を変えてくださいの表示。
なくても行けるがやはりちゃんと起動したほうが楽だ。
そこで仕切り直して電池を入れ替える。
改めて7時20分に出艇、さあラストの区間を繋いでしまおう!

 スタートして太陽に向かって漕いでいく。
実はこのあたりは景色の変化がない区間。
ただずっと砂浜が続くだけ。
前に伊良子岬から浜名湖までの区間の遠州灘を漕いだがちょうどそんな感じ。
そこで暇なのでラップタイムを計ろうと思った。
時速6km/hで漕ごうと思ったら10分で1kmなので計測して10分ごとに1km刻んでいく。
7時20分にスタートして9時まで100分で10.1km経過・・・まずまずです。

 ちょうど10km地点は地図では北条砂丘となっていた。
鳥取砂丘の時のまさに砂の丘を期待して海岸線に目をこらす。
でもせいぜい砂山ぐらいでとても丘は見当たらない。
まあもっと凄ければ有名になってますよね。
かなりガッカリ、このコースで実は一番景観を期待していたんです。

 そんな中時間は9時半になる。
9時半は癌治療薬の服薬時間、ちゃんと毎日飲んだ時間や食事時間もつけている。
上陸して飲もうかと思ったが、うねりが微妙にあたって上陸しにくそう。
まあそれならと海上で服薬、ちゃんと時間厳守です!
になる。
 前に書いたが薬の副作用で爪が炎症を起こしている。
そして前夜、ついに右手の小指の爪が根っこ以外が捲れ上がった。
でも漕ぎたいかったので絆創膏でグルグル巻きにしてビニールの手袋をしている。
ちなみに足の指もひどいので8月なのにドライパンツ、なんでそうまでして漕ぎたいのかなあ。
癌より重いカヌー漕ぎたい病、こいつは絶対治らないな。

(エチゼンクラゲ?ブレードサイズです)
 そうこうするうちに天神川の河口がみえてきた。
ここが北条砂丘の終わりの地点。
距離にして14km地点で全体の三分の二が終了だ。
さああと少し、頑張っていきましょう!

久々の30km到達 

2019-08-12 06:02:00 | 海・湖でカヌー

(23km過ぎ、いきなり左手がつる)
 30kmという距離は時速6km/hで漕ぎ続けて5時間、5km/hだと6時間かかる。
普通に漕いでいるとちょっと届かない距離、漕ぐぞと思わないと届かない距離だ。
 実は癌になる前は30kmならちょっとぐらいコンディションが悪くても漕げるなと思っていたし実際漕げていた。
 しかし入退院の繰り返し、抗がん剤などの影響で距離を漕がなくなり、最後のソロで30km以上漕いだのはKAYAK kono-tori時代の廃業寸前の12月、古座~新宮の事。
その後タンデムでは30km漕いでいるがソロではなかった。
まあ今年の2月の大洲~伊予も28kmだったし漕いでみたら漕げるんではないかなと思っていた。
しかしその後も入院して中々筋力が戻ってこない。
筋力以外にも薬の影響で赤血球やヘモグロビンはずっと減少しているので息切れも早い。
この気持ちを乗り越える為にも漕げるだろうではなく漕いだという確証が欲しい。
そして今日は絶好のコンディション、よし狙おう、30km漕いでみよう!

(うねりがそこそこ入ってくる)
 そんな事を思っているといきなり左手の指が突っ張ってうまく動かなくなる。
なんとここで指をつるとは!
必死で伸ばしたりさすったりして感覚を戻す。
確かに指はつったが身体はまだ問題ないし気持ちも切れてない。
よしこのまま続行だ!

(漕げるけどこの波で着岸はやりたくない)
 赤碕から八橋を通過、そのあたりで段々うねりがきつくなってきた。
例によって着岸はきつそうだ。
まあ無理やり突っ込んだらなんとかはなりそうだが安全にゴールできるところでやりたい。
 しかも途中にサーファーゾーンもあり何人かのサーファーが浮かんでる。
万が一の接触もしないように沖へ沖へとルートを変える。
ほんとこういうのは漕ぎにくいです。

(ようやくゴール!)
 八橋、浦安と次々と駅の近くを通過。
実は浦安の次の駅の地図は持ってきていない。
そんなところまで漕ぐとは思ってなかったので調べてもない。
そんな時、前方に漁港のような所が見えた。
中はうねりも入ってきてないのでゴールにはちょうどいい。
そして行ってみてGPSを確認すると累計距離29.7km・・・ではここでいいかと少し沖に出てグルッと廻ってきました!
そして砂浜に無事ゴール、30.15km、ギリギリですが30km越えです!

(30.15km、かなり嬉しい)
 時間にして4時間55分、移動平均6.4km/h、全体平均6.1km/hです。
ただ久々の長距離で手のマメが潰れている。
前はこんなことなかったのに・・・いやいや前と比べる意味はない。
徐々に筋力も戻ってきたのでマイペースでコンディション次第で30kmは漕げる、それにつきます。

(500mmペットボトル3本飲みました)
 ペットボトルは3本は空になってました。
やはり30度を越えるときつい。
35度越えたら5時間は無理かな・・・
やはり真夏は鬼門です。

(岸の近くは上から見たら上がれそう?)
 シーカヤックを置いて駅に向かって歩き出す。
上陸しなかった岸を見るとけっこう波立っている。
こんなところでは上がりたくない、そんな事を考えながら駅目指して歩きます。
ちゃんと調べてなかった駅なのでどうかなと思ったけど割合すぐに駅に到着。
上陸した所から1.6kmでした。
駅についたのが12時30分、次の電車が13時3分、30分待ちなら上出来です。
ただその次は14時46分??30分待ちで良かった!

(1.6km歩いて浦安駅に到着)
 電車が来て乗りこむと満員、学生が多い。
乗ってしまえばする事はない。
車窓から見える海を見てどのあたりだったかなと思いをはせてるうちに淀江駅に到着。
そこで車を回収して浦安へ。
15時前にシーカヤックを積み込んで帰阪、さあいよいよ鳥取県沿岸も残り21km。
8月中に行けるかな!

10km、20kmと順調に!

2019-08-10 05:26:00 | 海・湖でカヌー

(曇っていたのが快晴に。暑くなりそうだ)
 淀江からスタートして順調に進む。
まずは目標としていた風力発電横を通過、今回のコースはそこまで大きな岬もなし。
逆に砂丘などもなくあまり変化がない。

(魚を食べていてかなり近くまで寄れました)
 地図を見ていて思ったのだが、淀江から赤碕までの22kmほどは大きく湾曲している。
この区間は伯耆大山の山裾なんですね。
徐々に回り込んで行くので先も見通せない。
漕いでみて始めてその事を実感する。

(油断するとうねりが入ってくるので要注意)
 順調に漕いで行くと時々波が崩れながら入ってくる。
前回の白兎海岸のような事はないが、油断してひっくり返されるのは嫌だ。
といってあまり沖合いを漕ぐ気にもならない。
まあそのあたりは様子みながらラインを決めて行こう。

(スタートして2時間で13.24km)
 スタートして2時間が過ぎた。
相変わらず波と風が押して海快調に進んでいる。
GPSを見ると2時間で13km?
2時間で13kmという事は全体平均6.5km/h以上か!
八橋まで漕ぐとしたらこれで半分。
でもこれならもっと漕げるんじゃないだろうか?
ついそんな事を考えてしまう。

(中山口駅近くの17km地点で上陸)
 その後17kmほどで上陸しやすい場所があったので上陸する。
上陸して何をするかというと身体を冷やす。
なんといっても久々の30度オーバー。
身体が暑さに慣れていない。
そこで暑くて参る前に浮かんで身体を冷やして置く。

(浮かんで身体を冷やす)
 正直いろんなアウトドアがあるがカヤックは常に周りに水がある。
そして前進水につかるのは効果が高い。
フードと帽子で普段より太陽を遮り、頻繁に身体に水を掛けて、全身を水に浮かぶ事で冷やす。
そして適度な水分補給、やばいと思ったらもう熱中症にかかっている。
早め早めに対処しておこう。

(赤碕付近、右の奥に八橋から先が見える)
 そしてその後も1時間6km以上のペースを守り赤碕までやってきた。
まだ身体は動く、暑さも大丈夫だ。
八橋まではあと4km、よしっその次の浦安駅まで行こう。
そしてできれば久々の30km漕いでみよう!

波・風を避け西から東へ

2019-08-08 04:51:00 | 海・湖でカヌー

日本海というフィールドは初夏からお盆にかけては比較的漕ぎやすい。
それがお盆過ぎとともに徐々に大きなうねりが入り始め岸の近くでは波濤が崩れるようになってくる。
最近は地球温暖化のせいでか9月、10月でも普通に漕げる日もある。
とはいうものの夏の終わりとともに漕ぎにくくなるフィールドであるのは間違いない。

(曇っていて伯耆大山が良く見えない)
 今年は鳥取県の沿岸を漕いで日本海に入るというのが私の目標の一つ、これまでにも5/25に東浜から福部、翌週の6/1に鳥取砂丘を越えて白兎海岸へ。
6/14には淀江から米子市内を抜け中海に、そして7/7にうねりの中を白兎海岸から泊まで漕いできた。
これ以外にも何度も計画はしたのだが、週末は天気が悪く何度も中止になっている。
この時点で残りは約51km、まあ2回で行けると思う。

(6/14のゴール淀江、海水浴場ではないので夏休みもOK)
そして7月27日の土曜日、リーチをかけるべく5回目の鳥取遠征へと行こうと思い天気予報を見ると、波も風も西から東の予報。
それなら西から出た方が楽そうだと米子市の淀江からスタートすることにした。
ソロ漕ぎで電車回送なので行ける所までいって電車で車を取りに戻る計画です。

(暑さ対策のフードつきベスト)
 今回用意したのが上のフード。
実はカヌー用品でなく普通の服屋で買ったもの。
化繊などの撥水効果の高いものではなく濡れるとベットリする。
これを10分に1回ぐらい濡らして漕ぐ。
前にも1度やった事があったのだが意外に熱中症対策になった。
 もちろん飲み物は充分積む。
前は暑いのにはかなり強かったが、抗がん剤を打ちだしてからすぐ肌が負けて被れるし暑さでバテる。
でも漕ぐのはやめないんですが・・・

(曇り空の中、朝日が差し込む)
 スタートの淀江は2回目なのでスムーズに到着。
砂浜に駐車場もあるのだが海水浴場ではない。
駅からも約700mと近い。
準備もできて6時56分出発だ!
目標は淀江から22km地点の赤碕駅、もしくは26km地点の八橋駅だ。

(大山口駅近くの風力発電)
 淀江では波がほとんどなく穏やか、残念ながら曇っていて伯耆大山がはっきり見えない。
漕ぎだすとコンスタンスに時速6~7km/h出ている。
天気予報さんありがとう!
風と波に押されまずは大山口駅近くの風力発電のプロペラ群を目指す。
さあどこまで行けるかな!