
(ちいさなうねりが連続してはいってくる)
前にも書いたが日本海は5月中旬の初夏から7月までは漕ぎやすい。
それがお盆を過ぎる頃からうねりがはいてきだして着岸がしんどくなってくる。
この日も小さいうねりが延々と入ってきていた。
ただ漕ぐのにはそんなに困るほどでもなく普通に漕いでいた。
それが2時間ほど漕いできてなんとなく気分が悪い。
熱中症かと思ったがどうも違うようだ。
そこでもしやと思いつきどうやら船酔いらしいと判断。
普通小さいサイズのカヤックではあまり船酔いはしない。
でも今回の微妙な揺れ続けに加え夏の寝不足で酔ったみたいだ。
そこで水をのみハッカ系の飴をなめる。
残りはもう10kmないしなんとかなるだろう。

(指が指示しているのは苦労した長尾鼻、その向こうが白兎海岸になる)
スタートして14km、天神川を越えると気色が一変する。
それまでの延々続く砂浜が、港あり岬ありに変わる。
そしてずっと先に見えて来たのは白兎海岸からスタートした時に苦労した長尾鼻。
あの時は本当にしんどかった。
まああの時に比べたらだいぶ楽な方か!

(暗くてわかりにくいが荒々しい岩肌、今回でここだけだった)
そして4kmほどは山肌、岩肌、時々砂浜という景色が続く。
上の写真も岩肌もかなりいい感じだったのだが、逆光気味でちょっと暗い。
いつもながら目で見た景色とカメラの映像には差がでます。

(ここを過ぎるとゴールの泊漁港がみえてくる)
そして山が切れて長い砂浜が見えて来た。
その砂浜の先にあるのが泊、ゴール地点だ。
逆方向からとはいえ一度ゴールしてるので場所がはっきりわかる。
ここさえこえたら長い鳥取県の沿岸漕ぎも完了、さあもう一度気合い入れ直して行こう!

(漁港の横の川でゴール)
そしてラスト3kmを再び10分1kmのペースで進む。
船酔いも集中してるとましになる。
そして見覚えのある漁港の横の川に飛び込んでゴール!
嗚呼、終わった。
この充実感がたまらない!

総行程21.6km 全体平均5.6km/h 移動平均5.7km/h
後半は船酔いとの闘いでした。
上陸してすぐ胃薬を飲んどく。
いろいろ薬とかも持ってきてるがハッチの中だったので流石に海上では出せなかった。
これにて鳥取県沿岸漕ぎにミッション完了、さあ余韻に浸りながらまずは車を取りに行こう。