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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

初漕ぎは和歌山北港!

2020-01-03 06:30:00 | 海・湖でカヌー

(後ろは紀の川の河口部、この次の写真と同じ場所)
 昨年末は12月21日に淀川を漕いでからは体調不良が続き漕げなかった。
開き直って大晦日も静養に専念、そして元旦に初漕ぎと気持を切り替える。
その初漕ぎだ。
元旦はどうしても家族をおせちを食べてからになるので家を出るのが遅い。
そこでいつもは近場で池とかを探していたのだがちょうどいい所を思いつく。

(なんと沼島までは見えている。)
 それは12月にいった和歌山市内漕ぎの続きで、和歌山港からマリーナシティまで繋がったラインを家から繋げてしまおうというもの。
紀の川自体は2003年12月に六十谷から磯の浦まで漕いでいる。(なんとKAYAK海を旅する本の3号に掲載した)
その時右岸沿いを漕いで行ったので、和歌山北港から紀の川を渡って右岸まで漕げば繋がる。
距離にして2~3kmぐらい、これを行ってしまおうというものだ。
これぐらいなら1時間も漕げば充分いける。
元旦のチョイ漕ぎにはちょうど良く、繋げる旅の新しいコースでもある。
そこで10時寝屋川出発という海を漕ぐにはスロースタートで一路和歌山へと車を走らせる。

 紀の川河口大橋を渡り和歌山港の埠頭に到着。
どこで出艇しようか探すが紀の川側は大きなテトラで足場がわるい。
それに水面はそれなりに波がありちょっと危険。
元旦早々怪我もしたくないのでテトラからはやめておこう。
 そこで反対側の港側で降ろす所を探す。
こちらは波もないのでいけそうだ。
ちなみにこの車を止めた所は紀の川側と港側は50mしか離れていない。
車はそのまま港側にカヤックを運んで出艇だ!

(元旦の日差しだ)
 いよいよ出艇、カヤック乗るのは10日ぶりだ。
今回は距離も短いので軽量ショートサイズのU-YAK、まあオレンジのボディーなのでみかんイメージで正月気分というのもある。

(少しうねりが強くなってきた)
 スタート地点は港の内側なので波もなく穏やか、ただ港の切れ目の灯台に近づくにつれ波がでてきた。
元旦は寒波予報だったのでかなり覚悟していたが、結局大晦日に寒波が抜けたみたいで風もあるにはあるがそこまできつくはない。
でもまあうねりはでてきてますね。

(紀の川河口左岸との境の灯台)
 のんびりしたペースで埠頭の先端の灯台に到着。
前に来た時はもう1本南西の方の一文字、こっちの灯台は初めてだ。
今回はこの手前でラインが交差してるのでわざわざ向こうの一文字にいかなくてもいい。
さあではいよいよ紀の川河口を渡って対岸まで行ってきますか!

お城が見えたらそこが長浜!

2019-11-15 05:41:00 | 海・湖でカヌー

(ところどころ湖岸から少し離れて木が生えてる)
 普段地図を見ると言う事は俯瞰図を見るという事、この俯瞰図でみた感じと実際に見た景色が凄く違って見える事がある。
最近では島根県の中海を漕いだ時にも俯瞰図を景色の差を感じている。
どちらも閉じた大きな水域という事で似た地勢ともいえる。

(杭にはあたらないように)
 まず目立つのは前回も書いた葛籠尾崎と竹生島、それに伊吹山。
これは距離も近めでそんなに違和感はない。
 次に見えるのは湖西の舟木崎、安曇川の河口にもあたり西側では最も出っ張った所。
比叡山は遥かに遠く奥に伸びている南湖の方は見えない。
そして彦根の方がのしかかるように広がり、沖島と思われる島が見える。
なるほどこういうふうに見えるのか!
湖西を漕ぐときは舟木崎を越えるまでは南の方はわからないが、湖東の場合はかなり広く見渡せる。
改めて漕いでみないとわからないのを実感する。

(momoさん75歳、まだまだ元気)
 湖岸は所々木々が浮んで?おり目を楽しませてくれる。
やわらかな感じでのんびりしたもんだ。
ただ琵琶湖のこれは午後になると風が出始め一変するのが怖い。
ちなみにこの日も14時をすぎたあたりからかなりの風が吹き始め兎さん(白波)が跳びまわってました。
基本漕ぐのは午前中、これが琵琶湖を楽しく漕ぐ秘訣です。

(波が立っている姉川河口付近)
 そうこうするうちにちょっと出っ張った岬のようなところにたどり着く。
ここが姉川の河口、対岸の安曇川ほどではないがここが湖東の北部では一番出っ張ったとこ。
河口部分は川からの水が当たって波が立っている。
まあここはそこまで波が重くないので普通に突っ込んで越えていく。

(長浜の街並みがみえてきた)
 姉川というと織田信長・徳川家康の連合軍が浅井長政と戦った所だ。
この辺りは他にも古戦場が多く、もう少し北の賤ヶ岳、壬申の乱に関ヶ原の戦いのあった関ヶ原、光厳・花園・後伏見上皇が佐々木道誉に捉えられた伊吹山・・・やはり今日の都に湖を使えばすぐ行ける立地、北に上がれば越前、少し南の関ヶ原を通れば美濃や伊勢方面なのでどうしても戦場になりやすいんですね。
 実際私も北側の塩津から日本海の敦賀に抜けたり、南の米原から関ヶ原経由で伊勢湾に抜けたりといろいろ漕いだり歩いたりして繋いでるんです。

(右のmomoさんが沖島、左のNMさんが多景島を指差している)
 さて姉川が出っ張ってるので、そこを越えると長浜が見えてくる。
一応長浜、米原、彦根と一望できる。
そして竹生島以外の残り二つの琵琶湖の島、彦根沖の多景島と近江八幡沖の沖島も見える。
後ろにはギリギリ竹生島も見えるので全部の島が見えてることになる。
なかなかいい感じだ。

(長浜城を復元した歴史博物館)
 姉川から約5km、お城が見えて大きくなってきた。
ここがゴールの長浜、秀吉が始めて城持ち大名になって造ったところ。
現在の長浜城は歴史博物館になっている。
ここが今回のゴールだ。

(引き込みの水路に進入)
この城の周り一帯が豊公園という公園になっている。
朝、ゴール場所を調べていた時、草の多いところではひっつきむしが一杯、そこでそれを避けで引き込みの水路であげようと目星をつけていた。

(ゴール地点は草だらけ)
 水路に進入していってゴール!
なんか潜って入るとゴールするという気分が高まります。
 今回はGPSも持っていってなかったのだが、約11kmを2時間半というスローペース。
爪の出血もなくいい感じ。
やっぱり漕ぐのは楽しい。
はじめての所を漕ぐのはなおさらだ。
次は長浜から彦根までかな?
回送に電車も使えるので選択肢が増える。
さあいつ行こうかな!

さあ琵琶湖に行ってみよう!

2019-11-13 05:30:00 | 海・湖でカヌー

(ゴール予定の長浜から琵琶湖を見る)
 先日来、爪が悪化して酷い状態が続いているのだが11月頭の3連休は薬を塗って大人しくしてた御蔭でかなり炎症は治まった。
そうなるとすぐ漕ぎにいきたくなるのが私の本性!
とはいうものの徳島や静岡の遠征はきついし淀川でちょこっとという気分ではない。
 そこでこういう時の為に置いてあるプチ遠征の琵琶湖東岸に行こうと思い立つ!

(スタート地点の余呉川河口付近)
 東岸でまだ漕いでないのは北の湖北みずどりステーションから彦根市と東近江市境の愛知川河口までと南湖の10km、今回はそれの一番北側の湖北みずどりステーションから長浜の豊公園までの11km。
距離もお手軽な11kmで、長浜まで行く事で電車もあって次の選択肢を増やせるという狙いもある。
朝は普段朝食を食べて(仕事の日は4:50起床で6:30出勤)7時に大阪をでる。
現地には2時間かからず到着なのでやっぱり楽だ。
今回の参加は3人、私にNMさん、それと滋賀県在住のmomoさんだ。
ゴールの豊公園に集合してカヤックを積み替え湖北みずどりステーションへ、さあ久々の琵琶湖だ。

(さあ出艇だ!)
 湖北みずどりステーションの近くはかなりカヤックを出しにくい。
そういう時は近くの川を探すのが鉄則、そしてしょっと南の余呉川を見に行くと案の定楽に出せそう。
ちょうどこの辺りのもう少し南に10年前近江今津から琵琶湖を横断して渡ってきた。
その時はそこから北の塩津までいったのだが今回は南下する。

(余呉川から琵琶湖に出る)
 余呉川から琵琶湖に出ると北側に湖北みずどりステーションの建物が見える。
ちょうど出る所に木々は生えて水路のようになっている。
改めて琵琶湖の広さが身にしみる。
少し向こう竹生島、そして葛籠尾崎、永原駅と塩津駅の間の出っ張りだ。

(後ろに小さくみずどりステーションが見える)
 さて湖北には3つの崎がある。
塩津の右側の藤ヶ崎、塩津と永原の間の葛籠尾崎そして海津大崎だ。
一番有名なので桜の名所の海津大崎、そして一番湖に張り出しているのが葛籠尾崎だ。
 ずっと以前にアオキカヌーワークスで働いていた時、葛籠尾崎の奥の菅浦から竹生島のツアーがあり何度かスタッフで行っている。
その時いつも葛籠尾崎で休憩していた事もあり懐かしく思いだしていた。

(左手に竹生島と葛籠尾崎が見える)
 葛籠尾崎の2km離れた所にあるのが竹生島、
この辺りから見ると近くてすぐに渡れそうだ。
そして左手奥には伊吹山が見える。
地図で見た時にはピンときてなかったが、右手に竹生島、左手に伊吹山とはなかなか贅沢な景色だ。

(右手奥には伊吹山)
 左右に島と山を見ながら湖岸沿いに南下、まずは出っ張った姉川の河口を目指す。
空は快晴、波は穏やか、久々の琵琶湖を楽しみましょう!

折角なので遺跡も見物

2019-10-31 05:35:00 | 海・湖でカヌー

(追い波!)
 米子から中海を漕ぎ出し、出っ張った飯梨川の河口を越えた私とasobimannさん、荒島駅に向かって針路を変えると嘘のように追い風になる。
実はそこまでは約2時間で8.5kmぐらいだったのでかなりのローペース。
ただ追い風でコンスタンスに8km/hになり一気に進む。

 ついつい二人とも嬉しくなって波に乗せて漕ぎ進む。
飯梨川の河口からゴールまではそれこそあっという間、これまでの苦労はなんだったんだと思わずにはいられない。
やはり適度ならば追い風は楽だ。

(日白川に入った所でゴール)
 そして朝に車を置いて来た日向川の河口に入る。
車は右岸に置いていたがどう見ても左岸の方が上げやすいのでそちらで上陸。
総行程14・16km 移動平均5.0km/h 休憩はなしなので全体平均も同じです。
後半の追い上げでなんとか5km/hにはなりました。

(橋の上からの写真)
 上陸したすぐ横の橋はうさぎ山橋という名前で、橋にうさぎのレリーフがついている。
一瞬あれっ?因幡の白うさぎと関わりと思ったがよくわからない。
とにかくちょっと変わった感じの名前でした。

(橋がうさぎ山橋という名前でうさぎのレリーフ付き、しかし疲れた顔してるな)
 後は着替えて艇を積み込んで終わり・・・なんだが、珍しかったか地元の人が寄ってきて話してくる。
着替えたいのになあと思いながら話してると、こんなカヤック漕いでくるのは筋肉あるんやなあと言ってきて、でもワシもまだまだやといって力瘤つくってみせてくる。
すいません、勘弁してください、早く着替えたいんです。

古代出雲王陵の丘、なんとゴール地点から直線で僅か500m)
 この荒島駅近くの日白川は風が強いから距離を縮めようというだけで選んだ場所なんだが、カーナビですぐ近くに出雲王陵の丘というのが出ている。
直線距離でなんと500mほど。
神在月にわざわざという我々の為にここに呼んでくれたのか?
ともかくこれは行ってみるしかないでしょう。

(古墳時代の300年代に一号墳は出来たとされている)
 直線距離は500mでも車で走れる道がないので回り込んで王陵の丘へ。
まあ回り込んでも大した時間はかからない。
自分としても一気に出雲大社まで行きたいが距離的に無理とわかっているので荒島にしたのにそこで古墳があるというのは面白い。
 どうやらここにある造山古墳の一号墳は300年代、二号墳は500年代に造られたようだ。
大化の改新が645年だから一号墳はその300年前、今から1700年も前なのか!

(丘に登るのに杖の貸し出しがありました)
 丘の上に上がるとそこから中海が見える。
海からも近く便もよさそうだ。
思わぬ出雲の伊吹を感じて満足、こういう思ってもみなかった所などがあるのは嬉しいもんだ。

(中海が見える。古代の人は何を見ていたのだろう)
 これで無事に鳥取県から島根県入り。
今年の山陰方面はこれで終わりで続きは来年以降。
次回の島根県遠征で宍道湖に入る予定(荒島駅~乃木駅かな?)、その後は残りの宍道湖、斐伊川、分水界徒歩、神戸川、日本海に出て出雲大社、参拝という流れです。
ゴールは出雲大社、でも今日の所は大阪に帰ろう。


※なんとか10月中に神在月からむ記事書き終わった・・・
明日から11月なので神様も大阪にも戻ってきますね。

島根県強風注意

2019-10-29 05:34:00 | 海・湖でカヌー

(八尋鼻の米子湾の観測所)
 鳥取県米子市の深浦橋の近くから出艇、無事島根県入りした私とasobimannさん。
かなり風が強くなってきている中でまずは前方に出っ張った八尋鼻へと向かう。
ちょうどこの八尋鼻のあたりは中海の最も狭い区間で、島根県と対岸の鳥取県の間は500mほど。
ここに橋があっても便利なのになあと思って話していたらそういう案は出てるみたいですね。
ただ資金的な問題などで実現には至ってないとの事。
幅500mだと淀川の橋ぐらいか?
でも造るとしたら県もまたいでいるし大変なのは事実です。

(高留鼻と思うのだが自信がない)
 サクサク漕いで八尋鼻まで着き次に目指しは高留鼻。
岸沿いに漕ぐといっても出っ張りから出っ張りで繋いで行ってます。
 もうこのあたりまで来ると風速5mは有に越えて来た。
感覚としては中海は内海だし、冬季でもいけるかなと思っていた。
ただ北東からの風だと、高い山がない米子市内なので日本海からの風がそのまま吹きこんでくるという事。
うねりがないのと、それでも陸地を挟んでいるのでそこまで強くはないが始めに思っていたよりはきつい。

(風ニモ負ケズ)
 こういうのもやはり地図だけではわからない。
現地に来てその息吹を感じ、地勢を感じイメージと実体験を擦り合わせていくもんだ。
やはり現地に来て漕いでこそカヤッカーと改めて感じます。

(波ニモ負ケズ)
 まあとはいってもこれが日本海なら絶対に出艇しないコンディション、うんりがないのと岸沿いですぐ逃げれる、どこであがっても電車タクシーなどの交通手段があるなど安心の要素も大きい。
これが一端沖に出たら岸に寄れないとか島に渡るので交通手段がない場所ならこのコンディションなら止めてるな。

(そろそろ渡り鳥の季節かな)
 そうこうするうちに高留鼻に続き油壺鼻も越える。ここから陸に入っていくと安来港で安来駅も海沿いにある。
あの安来節(どじょう踊り)で有名な安来だ。
ここも万が一の避難地候補だったが、それには及ばなさそうなので先に進む。
ここからはしばらく護岸されていて景色がかわる。

(私の写真も)
 この辺りから徐々に対岸との距離が開いてくる。
それにともなって前方に中海にある島が見えてくる。
一応大きい島が大根島小さい島が江島で、その江島と本土の鳥取県境港市を繋いでいるのがスバルのCMで有名になったベタ踏み坂こと江島大橋
多分あれだろうなと思いながらここにあったのかとちょっと驚き。
実は知らなくてasobimanさんに教えてもらったんです。

(安来港の沖側の風車)
 しかし見えてる島なんですが後ろの島根半島に埋没して全然わからない。
今回も地図は持って行っているし地図上は俯瞰図なので島がよくわかる。
だからあそこにあるんだなと知ってるが景色としてはどこが島でどこが本土か区別がつかない。
これは瀬戸内海ではよく感じる事。
 前に同じasobimannさんと香川県から岡山県までファルトで渡った時も、地図でみてもどの島かわからずGPSやコンパス使って針路を決めたのを思い出してました。

(中海の南側で最も北に飛び出している飯梨川の河口部)
 安来からの工場群を過ぎると中海の南岸で一番出っ張った飯梨川の河口が見えて来た。
なんとパラセールが跳んでいる。
なんとも凄い、ただ早めに回避しとかないと避けきれなさそう。
ここまでが北西に漕いでたので横からの風、ここからは南西に進むので後ろからの追い風になる。
さあ残り3.6km、チャッチャと行きますか!