goo blog サービス終了のお知らせ 

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

伊庭内湖、能登川水車 まずは水路から・・

2020-03-05 05:36:00 | 海・湖でカヌー

(JR能登川駅近くから伊庭内湖へと至る川)
 琵琶湖の東側に西の湖という所がある。
そしてその少し北側に伊庭内湖というのがあって水車小屋がある。
そこでカヌーのレンタルもしているのだが、当然というか冬はお休み。
そこに前から一度行こう行こうと思っていたのでちょっと行ってみようという事になった。

(水車が湖からも良く見える)
 伊庭内湖は東側から何本かの水路が入ってきて湖となり、そこから琵琶湖に大内川という川で繋がっている。
そもそも湖東は線路が遠い所が多く、長浜から彦根以南は電車を使いづらい。
でもこの伊庭内湖を使えばJR能登川駅から彦根あたりまでなら行けそうな気がする。
とりあえず能登川駅までいってみて水路を確認、使うかどうかはわからないけど、いろんなプランを考えて置くのも面白いもんだ。

(とりあえず水路も浮いてみた)
 駅からの水路を確認したあとは水車小屋までやってきた。
ここは公園になっていて園内を水路が廻っている。
こういうのには弱いんです。
冬だしひと気もないしちょっと浮かべてみようかな・・・
まっお約束という事で。

(現滋賀県民MOMO長老)
 今回参加は3人、地元滋賀県の住民のMOMO長老、大阪から私とNMさんだ。
一応この水車小屋からスタートして伊庭内湖から大内川に入り琵琶湖まで漕いで戻ってこようというもの。
距離は6~7kmほどだ。
ただ琵琶湖はかなり強風みたいなので行けるところまでという感じだ。

(後ろに見えるのは安土城のあった丘か!)
 さて準備も終わりいよいよ出艇、日が昇ってきていい天気だ。
ただこの辺りでも風が強い。
これは琵琶湖まで行けるかな?

(水車を水面から見てさあ出発だ!)
 まずは水車小屋に近寄って見る。
ちゃんとクルクル廻っている。
なんかこういうのはいいもんですね。
早速前に寄って記念撮影。
周りの葦原がまたいいねえ。
では行こうか!
まずは琵琶湖に向かって出発だ。

ミッション完了、奇跡の天候に感謝

2020-01-27 05:17:00 | 海・湖でカヌー

(岩場の前を漕ぎ進む)
 室戸岬の先端を過ぎいよいよ岬の東側にと進む。
うねりはスタートした西側より東側の方がきつい。
とはいってもこの日は楽勝。
このうねりが怖いのであえて冬の1月に予定してたと言うのもあるんですけどね。

(潮岬までショートカット出来ます?漕ぎながらたわいもない話)
 前話でもふれたがここから潮岬までは150kmほど、ショートカットでどうとか、いっそ黒潮に乗って小笠原諸島とはと冗談をいいあう。
でも実際に黒潮に入ってしまって流された人は多い。
それこそ江戸時代から前はそういう話がいっぱいいある。
海流と言うのは凄いもんだ。

(あえて岸近くを漕ぐ)
 海岸沿いの東岸も岩場の近くは流石に波が荒い。
あえて岩場に近寄ったりもしてみる。
 この辺りは港以外にも浜辺へ降りる階段はあるのだが、その階段の下が岩場だととてもカヤックを寄せれない。
こんな凪ぎでも艇が割れそうで怖い。
流石は室戸というところか。
岸壁にも何回かに一回大きめのうねりがきたときに高い波濤があがる。
下の写真はDEEPさんが粘って撮ったもの。
大きい波濤は軽く10m越えている。
凄いもんだ。

(時々大きいうねりがくる。凪ぎでも波濤が凄い)
 岬から4kmばかり漕いだ時、私の沖側を漕いでいたNMさんの横に細長いものが浮いている。
木?と思って見ていると沈んで甲羅が見えた!
海ガメだ、これは嬉しい。
実は私は漕ぎに行って同行者が見た事はあっても自分ではっきり見たのは始めて。
 しばらくするとまた頭が出て来た。
二人に声かけするもDEEPさん(私の浜側・海ガメの反対側)は見えてない。
私とNMさん二人で喜んでいる。
しかし海の神様が3回目の頭出しの時、海ガメに少し前で出るようにいってくれたのか無事DEEPさんも確認。
 室戸岬漕ぎに来て海ガメがカヤックの横漕いでるってなんか凄くないですか!
しかも3回も浮き沈みしてくれた。
4回目はなくそのまま潜っていったけど満足です。
わざわざ来てくれてありがとう!

(延々と続く海岸線、徳島はまだ遠い)
 その後も問題もなく順調に進んでいく。
私は室戸岬も家から繋ぐつもりなんだが、ここからざっと80km。
移動距離も考えて20km4回、今後の副作用によっては漕ぎ時間を短くせざるをえなくなり5~6回もありうる。
その漕ぐべき沿岸が先のほうまで見えている。
ハア~遠い、でもだから繋ぎ終わったら達成感凄いんですけどね。
特に高知県と徳島県の県境まで約30km。
これが比較的変化もなく単調、うねりが大きくなる前の冬の間にいってしまいたいけどなあ。
まあ体調次第です。

(ゴールの日沖バス停下のスロープ)
 高岡漁港、三津漁港を通りすぎ岬から8kmほどの所で日沖バス停の所に漁港ともいえない小さな所がある。
地図には載ってなく船もいないが車も停めれるし岸壁の中に入れてスロープもある。
下見の時にここを見つけた時は踊りあがって喜んだもんだ。
やはり漁港は使いたくないが室戸は岸壁が高く波が荒い。
ゴール地点は結構悩んでたんです。
ここも普通に車で走ってたら見落とすぐらいの所。
下見という事で何箇所も止まり丹念に調べて始めて見つけれたんです。

(漕ぎ終わって灯台まできて海を眺める、最高だ!)
 総行程13km 全体平均4・6km/h 移動平均4・9km/h 
特に岬周辺でのんびりしてたからなあ。
それから着替えてもう一度岬へ戻り灯台まであがる。
 嗚呼、あそこを漕いでたんだ。
本当に穏やかな海況、3度中止になってたのでもう無理なのかとかいろいろ考えてしまっていたのに来てみればこの天気、本当にありがたい。
 その後地元の料理屋さんいってかつおのたたきとまんぼうの天ぷらを食べる。
まんぼう・・・普通の白身の魚でした。
大阪には20時過ぎに帰阪、こんな日帰りプランに同行してくれたDEEPさん、NMさんありがとうございます。
そして何よりも快く回送役引き受けてくれたmimipapaさん、本当にありがとう。
みなさんの御蔭で宿願の室戸岬行けました。
心より感謝します。


<2011年2月18日のBlog>です。この時からほぼ止まったままだったのが、昨年10月の伊佐利~蒲生田岬、それに今回の室戸岬でようやく動き出せました。

嗚呼、ここが室戸岬!

2020-01-25 05:56:00 | 海・湖でカヌー

(山の上に灯台が見える)
 室戸岬は海から見ると海に突き出し山がストンと落ちるように見える。
それなりに段差はあるのだが、潮岬や石廊崎のような断崖絶壁というわけでもない。
まさに海の中から迫り上がって来た大地という感じだ。
スタート地点から岬にかかるのはほんの3kmばかり、あっと言う間に先端部に突入だ。

(太平洋の荒波に浸食された奇岩が並ぶ)
 山の上に灯台が見え始める。
なんと何箇所もの岩場の上に釣り人!
こんなうねりの強い所だが地元の人はよく知っていているんだろう。
これでますます安心して進んで行ける。
 しかし凪の大潮とはいえ怖くないのかな?
傍目にはせめてヘルメットとライフジャケットはしてほしいが、特にヘルメットはほとんどの人がしていない。
岩場で転けたらエライことになるのにね。

(上からの俯瞰写真)
 いよいよ灯台の真下に差し掛かる。
もう周りは300度ぐらいの視界が大海原。
いかに太平洋に突出してるかだ。
西や東には足摺岬や潮岬もあるのだが勿論見えやしない。
なんとも凄い質感が迫ってくる!

(岬の先端から)
 せっかくなので沖合いでなく岩場の中を漕ぎ進む。
流石に中に入れば入り込むうねりでボイルがあるが充分漕げる。
これは凄い。
本当に来て良かった。

(岬の先端でハイポーズ)
 そのうちDEEPさんが行き止まりのロックガーデンに突っ込んでいく。
しかしボイルと渦で沈!
それを嬉しそうに外から写真を撮るNMさん、まあ心配する程もなくDEEPさんは自力で脱出、幸いにもヘルメットに岩は当たらず怪我もなしです。

(通り抜けできないエリア、うねりで漕ぎにくい)
 ただ中のパドルフロートが落ちて残されたのでそれは取りに行きました。
中は思ったよりきつく不規則、角度間違って横からボイルが来るとひっくり返されそうなので慎重に。
幸いにも先に危ない所を見せてくれてたので無事回収出来ました!

(パドルフロートが・・・)
 写真を撮っていたNMさんもせっかくだから岬の先端でロールしてみようと言ってひっくり返る。
これは室戸ロール?
本当に室戸岬でこんな余裕持って遊べるなんてねえ。
正直ある程度は漕ぐ自信はあるがそこまで体調万全とも言えないのでありがたかったです。
入院前はに海の神様のご褒美なんでしょうね。

(これが室戸ロ~ル)
 岬ではmimipapaさんが手を振ってくれ写真を撮ってくれた様子。
さあ名残りは惜しいが先に進まないと!
ゴール地点はここから8kmばかり先。
まだまだ楽しめそうです!

海と大地が出会う場所

2020-01-23 04:58:00 | 海・湖でカヌー

(狭い階段を使ってシーカヤックを運ぶ)
 朝3時に自宅を出発。
まずNMさんをピックアップ、続いてmimipapaさんを迎えに行く。
今回mimipapaさんは回送役を引き受けてくれた。
本当にありがたいし心強い。
続いて摂津南IC近くのパーキングでDEEPさんと落ち合って艇を積み替える。
さあここから300km走って室戸岬、そのうち130kmが下道だ。
この下道の長いのが室戸に行きにくい理由にもなる。

(全員ヘルメット着用、岩場を抜けるので念の為)
 東側の海岸線を南下しながら海況を見る。
予報通り穏やかな海が広がっている。
念の為先に室戸岬まで行ってみる。
ベタベタだ、ウサギ一匹跳んでない!
そら岸ちかくでは波濤はあがっているがうねりがあり底が浅くなってるので仕方がない。
それ以外は風もなく波もない。

(回送に周ってくれたmimipapaさん)
 これは絶好のコンディションだと喜びながら下見の時に見ていた室津港の北側の室津川へ向かう。
室津川は比較的高低差が少なく出しやすいのだがなんと工事中。
しかも土曜日というのに作業している。
そこから出すのはちょっと気まずいので次に目算をしていた室津警察署の裏を見に行く。
ここは問題ないので狭い階段を手分けしてカヤックを運び出艇準備、ちなみに前に下見に来た時に出艇場所もゴール場所も3か所は確認している。
やはり下見は大切だし場所が分かっているので気分が楽だ。

(何処までも広がる太平洋)
 着替えも終わっていよいよ出艇、時間は9:04 いよいよ、室戸岬に挑むと思うとテンションがあがる。
出艇の室戸警察裏は室戸岬漁港の西側の岸壁に接している。
ここから岬の先端まではわずか3.6km、3,6kmしかない。
 室戸岬は東側も岬の先端から3kmほどで上陸出来る所がある。
下見の時にこれが確認出来たので早めに宿を取るのでなく天候をみて直前に決定、漕ぐのは短めの距離で日帰りというプランができたんです。

 室戸岬漁港の岸壁沿いに沖に出る。
眼の前に太平洋が広がっている。
もうここから南には何もないんだ!
 わかっていた事だが改めて海の上から見るとそこ事に圧倒される。
何処までも広がる水平線、今自分たちは日本でも有数の南端の岬へ向かっているんだ!

(前方に見えるのが室戸岬)
そこから前方に眼をやると山からストンと落ちる稜線が見える。
海から見ると室戸岬はこう見えるのか!
私が太平洋側の大きな岬を越えたのは今まで2つ、和歌山の潮岬(2012/4)と伊豆の石廊崎(2005/11)だ。
どちらも強い印象が残っている。
では行こう、3つ目の岬を越えに!

平成15年、平成25年そして令和2年・・・

2020-01-05 06:22:00 | 海・湖でカヌー

(港を出ると視界が一気に広がる)
 元旦に初漕ぎをすべく和歌山港までやってきた我々。
今回の目的は紀の川の河口の左岸から右岸まで漕ぐ事だ。
 それというのも平成15年12月に紀の川の右岸側を通り六十谷から磯の浦、その10年後の平成25年11月に和歌山城前から港の埠頭を経由して端の一文字までを漕いだ。
そして今年令和2年1月、約6年たって港の埠頭から右岸まで漕ごうとしている。
足掛け16年、ようやくこの2つのラインが繋がろうとしている!

(紀の川河口の右岸に到着)
 いよいよ河口部を渡る。
距離にしてたかだが1kmほど、視界は一気に広がり淡路島が良く見える。
18年前に漕いだ時は私もまだ海に慣れてなかったし、和歌山方面は全然繋がってなかった。
店はバイエルン二色の浜時代。
 6年前の時はKAYAK kono-tori時代、癌で半年に渡り入院して治って退院した直後だ。(その後2年経たず再発)
そして令和2年、なんといろいろあった事か!
いろんな事を考えながら右岸のテトラにタッチする。
うん、来て良かった。

(再び灯台までもどってきた)
 そこからは戻るだけ、先程の灯台の方へ漕いで行く。
前方に太陽があるので光の中に進んでいくようだ。
悪くないな。
元旦らしいツーリングだ。

(沼島がはっきりみえる。横の一文字が前回きたところ)
 灯台まで戻ってきてもう1本の南西側の灯台を見る。
その奥に沼島が見える。
そういえばこの近くの磯の浦から一気に沼島に渡ろうかと考えた事もあったな。
結局磯の浦からは淡路島には渡ったが沼島までは行かなかった。
 この辺りは始めカヌーショップを始めた貝塚にも近くよくきたもんだ。
最近でこそ南にくる事は減ったが、以前は海といえば大阪湾の南側と和歌山ばかりだったんだ。

(港に停泊する船舶をみながら)
 港の中に入るうねりもなくなり波が穏やかになる。
前方に船が停泊している。
この奥が和歌山港の駅、そして徳島へ渡るフェリーのターミナルがある。
まあ埠頭沿いには船もないしのんびりしたもんだ。

(和歌山城が遠望できた)
 ゴール(スタート)地点へ戻ってくると遠くに和歌山城が見える。
そういえば前の時もお城がいいランドマークだなと思った。
江戸時代は高いビルもなく今よりずっと見えやすかっただろう。
この和歌山城は行きは背中側になるので見えにくい。
帰路でこそよくわかるんです。

(ゴール地点、往復約3kmだった)
 そしてゴール、距離にして3.17km。
本当にチョイ漕ぎだが思ったよりいろいろ感じれて良かった。
2020年も海からスタート、いい漕ぎだしだ。
さあ今年もいろんな所へ行きましょうか!

<平成15年12月5日 六十谷~磯の浦>

<平成25年11月21日 和歌山城前~和歌山港>