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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

蒲生田岬から室戸岬への道

2020-04-09 01:41:00 | 海・湖でカヌー

 今年の私の一番の目標、それは四国の東端の蒲生田岬から高知県の室戸岬までの四国南東部を繋げる事だ。
そもそも2006年6月に紀伊水道を横断して東端の蒲生田岬に到達、しかしそこから北には行ったものの南はずっとそのままになっていた。
そして13年経った昨年、ようやく蒲生田岬から9km地点の伊座利まで漕ぐことができた。
そして今年1月、最難関の室戸岬を天候にもめぐまれ廻ってくる事ができた。

 しかし例によって1月からはじまった抗がん剤の影響でなかなか思うように行けず歯がゆい思いをしている。
なんといっても家からの距離も遠く時間がかかる。
短時間にちょっと漕いでくるといったスタイルでは難しい。
 とはいえ諦める事はないので行けるチャンスを狙っていたら3月の3連休が行けそうな雰囲気になってきた。
抗がん剤も一旦打ち切りで次の分子標的薬の合間で少し期間があいた。
これは行くしかない!

 では北から行くか南から行くかだ。
できれば距離の遠い南の高知県沿岸を先に行きたい。
ただ高知県の沿岸はそれこそ遠く移動も負担が大きい。
そこでそこはGWに1泊2日である程度漕ごうと思う。
そうなると北からだ。
特に電車がなく回送がしにくい伊座利から駅のある所までいってしまおう。

(海から見える日和佐城)
 始めに考えたのは伊座利から由岐駅までの往復、しかしいっそ車で回送してもう少し先まで行ってみようかという気になる。
幸い車回送で協力して一緒に行こうという人もいてた。
それなら伊座利から日和佐駅までの15~16kmではどうだろう。
この区間は見どころもあるので距離を短めで楽しみながら漕いでみよう。

(スタートの伊座利漁港の横の浜)
 そして集合は日和佐の大浜海岸、そこから車を分けて何台かで伊座利まで移動する。
あとは漕ぎ終わってから車を取りに行くというリバーカヤック回送方式。
 今回は私を入れて5人が参加、朝7時に日和佐に集合。
伊座利に移動する途中県道から鹿が出てくる。
伊座利には3回目だが3回とも鹿に出会っている。
そういえば伊座利の近くの岬には鹿ノ首岬と鹿の名前がついている。
元々鹿が多いとこなんだろうなあ。

 準備が終わっていよいよ出発、時間は8時27分。
では行こうか、まずは蒲生田岬の後半を終わらせて日和佐までだ。

※ちょっとアップが遅れましたが、3月にいった記録です。

何かないと漕がないシットオン

2020-03-27 05:55:00 | 海・湖でカヌー

(甲子園浜の試乗会会場)
 毎年恒例なのだがカヌーショップKAYAK KONO-TORIで試乗会をやるというのでちょっとお邪魔してみた。
私が店をやってる時はファルト、リバーカヤック、シーカヤック、ダッキーなど一通り用意していたが、今のn岡さんはシットオンとファルトと特色を出しての艇選び、というかリバーカヤックは全然売れなくなってきてるんですね。

(ペダル付きシットオンに乗ってみる)
 カヤックならなんでも乗る私だがカナディアンカヌーとシットオンは持ってないし乗る事もない。
カヌーを仕事にしてる時はそれでもまだ乗る事があったが、ここ最近はこの2種類は縁がないカヤックライフとなっている。

(重いけど安定感のあるポリのシットオン)
 試乗会で折角シットオンに乗れるのでそればかり漕がしてもらう。
まあ普段乗らないカヤックを漕ぐのも試乗会の醍醐味でしょう!
 始めに乗ったのペダル付き、要するに足漕ぎのタイプ。
足漕ぎ自体は前からあったがとにかく高かった。
この手は何がいいかって手で釣竿もった状態で前進後退ができる事。
とくにペダルの逆回りでの後退は釣りには便利らしい。

 次にマリブのポリ艇。
もう名前は全然わからないし覚えようという気もない。
材質がポリエチレンのに乗ったので重い・・・けどまあ安定はあるな。

(一番漕ぎやすかったヒドラシェイカー)
 そしてウォーターフィールド宮崎のヒドラシェイカーとオーシャンシープ。
このうちのヒドラシェイカーが漕ぎやすかった。
とにかく全体バランスがいい。
 オーシャンシープも軽くて漕ぎやすいが、私にとって軽く速く漕ぐならシーカヤックの方が楽、安定がありそこそこスピードもあり操作しやすい、それがヒドラシェイカーでした。

(軽くて速いオーシャンシープ)
 結局いろいろシットオンを乗り比べて終わり、ファルトは自分でも持ってるので乗らなかった。
こういう機会がないとシットオンは乗らんなあ。
いや楽しませてもらいました。
ありがとうございます。


梅見てゲート通って最後は滝?

2020-03-19 05:27:00 | 海・湖でカヌー

(水面にカヤックがくっきり映っている)
カントリーパーク大川をスタート、麿崖仏を見物して名張川を下っていく。
実はこのカントリーパーク大川から月ヶ瀬橋までが私の始めてのコースガイドや行った人のないコースでの新規開拓コース。
その時はこのあたりはもっと水位も低くまだ月が瀬あたりまでは瀬があった。
月ヶ瀬橋の上に車を1台置き、どこからかスタートできないかと走り回って探して出艇場所を決めたんです。
いまでは水位上昇の為に瀬もなにもなくなってしまったけれど懐かしい思い出です。

(満開にはまだ早かった梅)
 その名張川をシーカヤックでのんびり下る。
天気もいいし水面にカヤックが映っているのでなんとなく気分もいい。
そうして5kmほど漕ぐと月ヶ瀬橋に到着、このあたりはもう梅林の中で川沿いの梅もちらほら咲いている。

(右岸は日当たりも良く七分咲き)
 見ていると右岸の方が日当たりがいいのかきれいに咲いている。
そこで八幡橋を越えた所で右岸に上陸して昼食休憩を取る事にした。
人もまばらな東屋があったのでそこで梅をみながら昼食、直ぐ後ろには橋が見えている。
平和だねえ。

(後ろに見えるのは八幡橋)
 しばし梅見を楽しんで出発、あと5kmほどは漕いで高山口まで行きましょうか!
再スタートしてすぐに川一杯にオイルフェンスが張ってある。
ちょうど奈良県と京都府の境あたり。
厳密にいうと月ヶ瀬橋あたりから右岸は京都府、左岸は奈良県なんですけどね。
 さてそのオイルフェンスは開閉式のゲートがついていて、なんと手で押せば通り抜ける事が出来る。
正直このてのゲート付きはかなり珍しい。

(ほぼ県境にある開閉式オイルフェンス)
 ゲートを潜って先を進む。
この辺りからはダムのバックウォーターで幅も広く、両側が切りたってくる。
比較的景色もかわらず単調。
とはいえ変化のないのは3kmほどなので、20km単位のバックウォーターの天竜川のダム湖を漕いできた私にはわりと気楽なもんだ。

(橋桁のない高山大橋)
 行ってる間に赤いつり橋の高山大橋が見えて来た。
ここを過ぎればゴールまで800m、高山ダムまで1kmちょっと。
ただこの下流の右側がちょっと面白いのでそちらも廻ってみよう!

(下がえぐれていてパドルは入る大岩)
 まず最初にあるのが大岩、特になんのひねりもない名前だが地元の人はそう呼んでるという事だ。
下が抉れた巨大な岩で、充分雨宿りが出来る。
ただ行った時は冬の満水期、水位が高くえぐれた下がわからない。
でも近寄るとしたになにもないの見えるんですね。
そこでパドルを差し込んでみました!
わかりにくいですが220cmのパドルは岩に下に入り込んでます!

(高山大橋下流右岸奥の田山の滝)
 大岩見物して次はその奥にある田山の滝。
なんでこんな所にという場所にある滝で、何段かにわかれて落ちてくる。
何度かクリーク艇もってきたら行けるかなと思って上まで見に行ったがちょっと怖いね。
まあ見てるだけで充分です。

(ゴール地点、高山口のスロープ)
 そこから後はもうすぐ。
ゴールの高山口のスロープで上陸。
約13kmでした!
 着替えて回送用の車を取りに行く時に梅林の横の湖畔の里つきがせという食事やおみやげの店の横を通りがかる。
もう車がいっぱいで入場待ち、やはり移動できるシーカヤックならちょっと離れた所からのスタート&ゴールの方が楽かな。
まっいい感じのツアーでした。

そうだお花見(梅)に行こう!

2020-03-17 05:29:00 | 海・湖でカヌー

(JR大河原駅前の沈下橋、なんとなくシーカヤック積んだ状態で写真を撮りたかった)
 カヌーでお花見と言うと海津大崎や桜ノ宮の桜の花見が有名。
しかし桜以外にも梅の花見が楽しめる所がある。
それが関西屈指の梅の名所である月ヶ瀬梅林!
川で言うと名張川沿いになり、青蓮寺湖から流れ出て名張市、山添村を経由して奈良市に入ったあたり、その後は高山ダムを越えて木津川と合流する。

 ただこのあたりは梅の時期は梅まつりをやっていて車も結構混んで止めにくい。
そこで思い切って名阪国道の五月橋IC上流の大川からスタート、下流の高山ダム上流の高山口まで漕ごうという事になった。
距離は12~13km、シーカヤックとファルトの混漕なのでまあ楽に漕げるだろう!
 そこでまずは高山口に集合という事になり木津川沿いに笠置、大河原を経由、高山ダムもちょっと見学して現地に向かう。

(集合$ゴールの高山口の無料駐車場)
 今回はゴール地点の高山口の無料駐車場に集合。
地図で説明しにくいが、高山ダムと高山大橋の間で走っていればすぐわかる。

 そこで着替えやファルトの組立をして上流のカントリーパーク大川へ。
回送中に上から月ヶ瀬湖を見る。
いい感じだなあ。
さらに途中の月ヶ瀬梅林ではそこそこ咲きだした梅を見て期待に胸をふくらます。

(川までは階段で降りれる)
 名阪国道の五月橋ICを越えるとそこがスタート地点のカントリーパーク大川。
入口に駐車場もあるが、河原の方にも入って行けるのですぐ降ろせる場所まで移動する。
ちなみに駐車料金は1台300円だ。
この1kmほど上流は結構きつい瀬になっているがここからは流れも穏やかだ。
今回はシーカヤック2艇、ファルトタンデム1艇なのでのんびり下って行こう!

 ところでこのカントリーパーク大川の対岸には岩に仏画を彫り込んだ麿崖仏がある。
ここでみれるのは地蔵菩薩で、左下には閻魔大王、右下は水没してみえないが太山王で周りの岩にも彫り込んでいるらしい。(水没してるのかわからなかった)

 ただここは普通は対岸のカントリーパーク大川から見るしかない。
まあカヤックなら漕いで行ってかぶりつきで見れるので嬉しいね。
名張川や木津川沿いには実はちょくちょく麿崖仏があるのだが川から直接見れるのは名張川が多い。
これが彫られたのは室町時代というから驚きだ。
では鑑賞も終わったので先に進みますか!

行きは逆風、帰りは楽々・・・・

2020-03-07 05:43:00 | 海・湖でカヌー

(乙女橋を潜ると大同川になる) 
 伊庭内湖にある能登川水車とカヌーランドをスタートして400mほど進むと乙女橋がある。
そこからは大同川という川に入り琵琶湖に注ぐ。
 気持ちよく漕いで・・・といきたいのだがいかんせん風がきつい。
なんと時速3km/hほどしか出てない。
正直もうやめてUターンしようかなという気持ちになる。
でもまあ琵琶湖まで3kmだ。
なんとかなるだろう。

(70代の元気なカヤッカーです)
 3人共風がきついので会話もなくひたすら進む。
すると前方から爆音?が聞こえてくる。
こんな所で何が?ラジコン、モトクロスの練習?いや草刈りでした。
風が強い日だと大変そうだ。
まっ川を漕いでる方が変な奴かな。

(右岸側が通れます)
 琵琶湖まであと600mという所まできて目の前に大きな水門。
えっこんな所で担がなあかんのかとちょっとめげモード。
しかし近寄って見ると右岸側が通れるようになっている。

(信号が3か所あった。)
 ちゃんと入口に信号があって青なので入っていく。
すると次々と信号が出てくるのだが全て青、これはありがたい。
こういうのはなかなかテンションが上がります!
これを担ぐとなると湖に出るの辞めてUターンしてただろうなあ。

(水門出た所)
 水門を越えてその先の水車橋という橋を越えると風が更にきつくなってきた。
少しうねりも入ってきてなかなか先に進めない。
これはきつい。
左先に沖ノ島が見えるがとてもとても行けそうにない。
そういえば約2年前にこの大同川の河口のすぐ先の愛知川から沖ノ島へ渡ったなあ。

(琵琶湖に出ると風がきつい。左の奥側が沖ノ島)
 本当は琵琶湖に出て少し漕いでみようと思ってたけどとても無理なのでほぼ河口でUターン。
無理は禁物なのです。

(水車小屋まで帰ってきた)
 行きが時速3km/hだったのに帰りは漕がなくても5km/hぐらい。
河口こそうねりがあったが、大同川に入って水門を越えるとそれもなく風に押されて楽々。
さほど時間もかからず水車小屋が見えて来た。
やはりこういうわかりやすい目印があるのはいいね。

(元の水車小屋で上陸)
 元の所まで帰ってきてゴール。
ちょっと短めだけど充分です。
 この場所は食べる所もあるので、名物になっている鍋焼きうどんを注文、やはり駐車場使ったし多少でもお金落とさないと!
寒い中漕いでたので暖かい食べ物はおいしかったです。
なんだかんだ言って始めて漕いだ伊庭内湖と大同川、面白い所です。
今度は夏に来てカナディアンカヌーのレンタルで漕ごうかな!