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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

赤川鉄橋・今はおおさか東線

2019-11-04 06:07:00 | 大阪でカヌー

 久しぶりに淀川の豊里方面を漕いだわけだが、このあたりでちょっと見ていきたい所があった。
それは通称赤川の鉄橋、以前は城東貨物線の線路だったが、永らく工事していたのが終わりこの3月16日に開通したばかりのJRおおさか東線の架橋として生まれ変わった橋だ。
 もちろん橋自体を付け替えたわけではないが、ここは以前は単線で線路の横を歩けるという珍しい路線だった。
それを歩道部分をなくし複線に変更したというもの。

(赤川の鉄橋の向こうには梅田界隈のビル群が見える)
 実はこの赤川の鉄橋を城東貨物が通る最後の日に見に来ている。
赤川の鉄橋自体が生まれ育った守口の家から比較的近く、自転車に乗れるようになった時に父親に連れられて見に来ていたので思い入れが強い。

 そして最終日というのが2013年10月31日、ぞの10日前の10月21日に膀胱癌全摘手術及びその副作用の腸閉塞、神経障害などの治療に目処がつき退院したばかりの時だった。
退院して何度か池や川でパックラフトを浮かべてはいたが、ちゃんとカヤック漕ぐのはこれが初めて、いわゆる記念すべき復帰漕ぎとなったわけだ。

 あの時は貨物の時間に合わせてまず初めに川の上からカヤックで見て、次に橋の上から見るという2部構成。
その赤川の鉄橋に来ている。
 貨物線時代はめったに通らない路線だったがいまは普通のJR路線、待つほどに電車がやってきた。
なんかこの橋の上を普通の電車が通るのは違和感があるな。
まあそこは見慣れないとダメか。
こようこようと思いながら開通して半年以上経ってしまっている。
でも今年のうちに見に来れて良かった。

 鉄橋も見て豊里大橋に帰った時、何故かバッタが私のワイルド艇に乗っておりない。
かなり近づいてもそのまま。
最後の写真はなんと標準倍率の近接写真。
担ぐとようやく跳んで行ったがちょっと珍しい。
久々でいろいろ思う所の多かった淀川の豊里エリアでした!

いつの間にか年上になってしまった。

2019-11-02 05:56:00 | 大阪でカヌー

(豊里大橋)
 5年前の2014年10月30日、カヌー仲間のヌーさんが肺癌からの多臓器不全で亡くなった。
以来毎年10月最終週にはヌーさんを偲んで漕ぐ事にしている。
 その前年、膀胱癌で6ヶ月に及ぶ入院生活の私を何度も見舞ってくれたヌーさん、ようやく退院して一緒に漕ぎだしたのにあっというまに逝ってしまった。
ヌーさんは心臓が悪くきつい抗ガン剤は使えなかった。
そして肺の癌が脳に跳んでからは1ヶ月しか生きれなかった。

(豊里大橋、真下から)
 8月には日本海の鳥取沿岸を漕いでたヌーさん、今年私も鳥取砂丘の横を漕いだ時に、ヌーさんが死ぬ2ヶ月前はここを漕げてたんだなあと強く思ったもんだ。
10月の2週目に電話で自分のカヤックを処分してくれと言ってきたヌーさん。その翌週見舞いに行ったら痛みを抑えるモルヒネの影響で私が誰かもわからなくなっていた。
その姿を見て自分もこういう死に方なのかと思ったのは今に至っても忘れる事はない。

(大阪市旭区の大阪工業大学)
 今回はヌーさんの生まれ育った大阪市東淀川区の横の淀川を漕ぎに行った。
実はヌーさんは豊里大橋の北の東淀川区豊新、私は南の守口市平代町という淀川を挟んで比較的近くで育った。
生まれた時は豊里大橋はまだなく、万博に備えてできるのを見ながら育ったんです。
13年前にこの豊里大橋から赤川の鉄橋まで一緒に漕ぎにいったのでそのコースを一人で漕ぐ。

(菅原城北大橋)
 淀川は何年経っても変わらない。
もちろん護岸や公園、橋など周りの物は変わってるのだが、川自体は小学校の時に見た淀川のままなんだ。
 最近雨が多かったので流れは案外速い。
行きの豊里大橋から赤川の鉄橋はスイスイ進んだが帰りはちょっとしんどい。

(私以外にも来てたカヤッカーに撮ってもらいました。)
 ヌーさんは私より4歳年上、5年経ったのでいつのまにかヌーさんより年上になってしまった。
ヌーさん、まだこっちで頑張ります。
まだまだ漕ぎ足りないんです。
薬漬けですけどまだ漕げる状態で治療してます。
また来年も10月末は漕ぎますね。    合掌

ダム(予定地)の下流で浮いてカレーで締め

2019-10-14 05:11:00 | 大阪でカヌー

(やっぱりちょっとは浮べないと)
 さて建設中の安威川ダムを見てからはやはりどこかで浮べないと。
ガッツリ漕ぐ気まではなかったのでちょっと浮かべるだけでもやっておきたい。
しかし工事に伴いかなりの道が立ち入り禁止になっている。
始めにダム直下に入ろうとして駄目、次に上流にいって駄目、そこから下流にやってきてようやくダム工事現場の700mほど下流の桑原橋の所で浮かべる事となった。

(まずはパックライトでアニキが)
 艇はパックライト、まずはアニキが漕ぐ。
やはりカヤッカーは漕がないとねえ。
アニキは安威川は初漕ぎ、楽しそうです。

(私はやぶ漕ぎ)
 続いて私、まだ手足の爪が炎症したままなので濡らさないようにしてちょこっと浮く。
これ実は岸から1mぐらいしか離れてない。
なんかいい感じです。

(茨木市忍頂寺スポーツ公園竜王山荘のダムカレー)
 漕ぎ終わり締めは折角なのでダムカレーを食べに行こうという事となる。
私は布目ダムのダムカレー以来の2回目。
アニキは茨木市駅近くで既に1回安威川ダムカレーを食べている。

(この黄色いご飯はダムカレー専用みたいだ)
 この安威川ダムカレーはまだダムが出来てもないのに既に茨木市内で10軒が登録。
ただほとんどは駅前で、今回いった忍頂寺スポーツ公園だけが山の上だ。

(スコップパドル、ちゃんと案内には剣スコと書いてある)
 良かったのはシャベル型のスプーン、これは面白い。
しかもちゃんと剣スコ、角スコをごっちゃにせずに剣スコとかいてある。
私的にはここがポイントでした。
このダムカレーもまたダム漕いで機会があれば他の所も行ってみよう。
見て、浮いて、食べて・・なかなか充実した安威川ダムでした!

安威川にいってみませんか?

2019-10-12 04:33:00 | 大阪でカヌー

安威川ダム資料館への案内板)
 大阪の北部茨木市を流れる川に安威川という川がある。
竜王山から流れてきて茨木市内、摂津市を通り神崎川に合流する。
私もかなり前に下の方を漕いだ事はある。
その安威川に現在大きなダムを建設している。
建設中のダムなんかあまり見る事もないので見に行きましょうとアニキからお誘いのメールが来たので、早速見に行こうということになる。

(記念撮影コーナー)
 まず安威川ダム資料館というのがあるのでそこに行ってみようと車を走らせる。
資料館の近くになると道路からも建設中のダムが見えてくる。
やはりというか広い土地が掘り起こされている。
なんというか凄い光景だ。

(工事中の安威川ダム全景)
 実は安威川は知り合いが大雨に後に上流から漕いで下った事がある。
もう30年も前の話で、それを聞いていつかは下ってみたいと思っていた。
しかし普段は下れる水量がなく、大雨の後にと言うのがちょっと怖いので躊躇していた。
 そんな時、すぐ東を流れる芥川を大雨のあと見に行ってみようかと行った事がある。
しかし500mもくだらないうちに堰堤があり、そこでポーテージも出来ずに引き返すこととなった。
こういう狭い川は事前に下見も大事でそこまでしてというのもあり安威川も芥川も行かずに現在に至っている。

(上の写真の左上の安威川、ここは沈んでしまう)
 既にダムの横は川が見えなくなっており下れなくなってる。
上流の方に見える川も沈んでしまうんだなあ。

(青いエリアの流域をカバーするようだ)
 しかし完成予想図もみたが、あの細い川の水量で予想図のようになるまで水を貯めるのにはいったいどれぐらいかかるのだろう。
安威川の氾濫もちょっと記憶にないのだがダムはなくてはならないのか?

(上空からの写真図)
 見ているといろんな事を考えますね。
前に行った名張川や青蓮寺川なんかも細い川で、上流のダムはどうやって水溜まったんだろうと思ってたけどちょうどこんな感じから始まったんだろう。

(ダム完成予想、これぐらい水が貯まる予定)
 始めは来年完成予定だったようだがとても来年には間に合いそうには見えない。
水を貯めるのも数年越しなのか?
 ともかく建設中のダムという普段見ない所を見れた。
ダム湖ができたらまた来てみて今回の写真を比べてみよう。
では折角なので安威川でちょっと艇を浮かべてみようか!

漕ぐのと担ぐのどっちが楽か?

2019-09-29 05:37:00 | 大阪でカヌー

(かなり古そうなガントリークレーン)
 大和川をスタート、南港までいってゴールを淀川から木津川に変更する。
いよいよ木津川に入り上がっていく。
このあたりはかなり古い施設も多い。
残された昭和とでもいえそうな雰囲気が続く。

(朽ちそうな工場)
 淀川と大和川の間で大阪市内を通り海に注いでいるのは、北から安治川、尻無川、そして木津川の3本。
ほんとはもっとあったが埋め立てられたり途切れたりしている。
もちろん3本とも繋がっており大阪の水運をになっている。

(木津川水門)
 木津川は海の近くは船が通るので橋をつけようと思うとかなり高い橋になる。
そんな訳で下流の方にはあまり橋がない。
橋がないということは日陰もない。
水は黒々として浴びようという気にはならない。
暑い・・・
出たのが遅かったのでもう12時を過ぎている。
気温も35度を越えたのだろう。
川の横で熱中症・・・お馬鹿すぎるのでとにかくまめに水を飲んで頭にかけておく。

(京セラドーム大阪)
 ようやくJRの鉄橋がみえてきた。
大正だ!
やれ嬉しい。
コースを変えた時点でここで上がろうかと思っていた。
ただ大正は上がる所から駅までは少し距離がある。
それに大正駅のあるJR環状線だと京橋駅でまた乗り換え、しかも京橋駅も駅が広いので面倒。

(橋の下の日陰が嬉しい)
 それならいっそこの先まで漕ごうか?
この先の国際会議場までいけば京阪電車の中之島駅がある。
そこなら乗り換えなしで寝屋川まで帰れる。
中之島駅周りは上陸できないかもしれないが、最悪なんば橋(北浜)までいけば上陸ポイントはある。
それにここからは橋が多くて日陰がある。
乗り換えで担ぐより漕いだほうがましか!

(北浜のライオン橋の手前で上陸)
 結局そのまま木津川を遡上、川口から堂島川にはいり更に遡上となりました。
中之島駅では上がる所はあったもののちょっとあがれる雰囲気ではなく、流石に国際会議場の船着き場は勝手に使えない。
渡辺橋、淀屋橋もあがれずで北浜まで。
満潮の時は沈んでる所が、ちょうどいい感じで上陸できたのでそこでゴール、お疲れ様でした。

(駅でへたりこんで電車を待つ)
 そこから駅はすぐなのでホームにへたり込んで電車を待つ。
待ってる間にもちろん冷たいジュースで喉をうるおしました。
あとは電車に乗って帰るだけ。
 しかし疲れた。
やはり35度はきつい。
 コースとしては川から海に出て遡上、変化も多いし見どころいっぱい。
通過したのも大阪市の住之江区、大正区、西成区、浪速区、西区、福島区、北区。
川は通過したのが大和川、木津川、堂島川で交差したのが尻無川、道頓堀川、土佐堀川、安治川。
ここはまた行くなら涼しい時、いっそ冬にしなくては。
NMさんお付き合いありがとうございました。


 総行程19.63km 全体平均4.6km/h 移動平均4.9km/h
 スタート・下車駅 ニュートラム 平林駅
 ゴール・乗車駅 京阪電車中之島線 なにわ橋駅