手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2021年9月)

2021年10月15日 | 会員の作品
三谷和夫:九十年生き来し吾ぞすこやかにあれと初節句のひい孫に言ふ(新アララギ2021.9)
佐々木フミ子:やうやくに電話繋がりぬ本日の予約終了と冷たき声聞く(新アララギ2021.9) 
千葉照子:作中作に「物の一点しか見ない」と社会主義を批(う)つ秋水逝く年  森鷗外『灰燼』(歌会2021.9)
今野英山:ひんがしの霞ヶ浦は光りゐてこの地飛びかひし「*赤とんぼ」の影  *戦時中の訓練用飛行機(新アララギ2021.9)
高橋毬枝:香り立つほかほかパン持ち来たる友と一言交はす嬉しさ(新アララギ2021.9)
麦島和子:*デッキにて恐がる二歳をしっかりと抱く息子の姿たくまし(新アララギ2021.9)
岸野トモヱ:*タリバンの支配となるかアフガンよ中村哲はいかに悲しむ(歌会2021.9)
大倉康幸:*川べりをただひたすらに歩きたい吹き抜ける風を楽しみながら(新アララギ2021.9)
相川盈子:*背の丸き母とわが祖父思いつつ体幹鍛えんリハビリに行く(新アララギ2021.9)
宮本通代:色淡くか細き捩花あまた出づ刈り払はれし芝生の中に(新アララギ2021.9)
丸山さち子:*北国の涼しき夏も深雪降る冬も過ごさず叔父は逝きたり(新アララギ2021.9)
鈴木英一:参加国の半数以上はメダルなしそれでも五輪の意義は十分(歌会2021.9)
永盛佑樹:こみあげる言葉の水を飲み下し私の底に溜まるのは沼(歌会2021.9)

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