昨年に続いて今年もNHKアナウンサー
葛西聖司さんの明調子を聴きに文化
会館へ行ってまいりました。
昨年は文楽でしたが、今年は歌舞伎
を見てみようということで、「鳴神」
「俄獅子」の講義です。例によって
客席の一番後ろから登場です。
平安時代、鳴神上人は自分との約束を
守らなかった帝に怒り、雨の神の龍神
を滝壺に閉じ込めてしまいます。はた
して雨が降らずに人々は苦しみます。
朝廷は雲の絶間姫という絶世の美女を
送り込みます。初めは用心していた上
人も次第に姫の色気にまよい、ついに
は祝言まで挙げてしまいます。このあ
たりの話の面白さは実に軽妙に葛西さ
んは語ります。客を飽きさせません。
ストーリーは「久米の仙人」とよく似
ています。最後が上人が骸骨になって
現れるとは意外な展開です。何時の世
でも美女の色気は怖いですね。
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