自宅を担保にして老後資金を借りることができる商品が話題となっている。担保不動産を自分の死後に売却
して一括返済する。「リバースモーゲージ」という。
年金が少なく、老後が心配という高齢者の一人暮らしの人に喜ばれてる。
夫婦世帯でも住宅ローンが残っている世帯でもこのローンで一括返済。仕組みの特徴は、返済の仕組みにある。
活きている間に返済する義務が無いのだ。亡くなった後、遺族などが手続きをして担保不動産を売却し、その代金で一括返済する。
子どもがいない夫婦など死後に家は不要という世帯が、ゆとりのある老後生活のために現金を借りる商品となっている。
総務省の調査によると、60歳以上のリタイア世帯の家計は平均で「年71万円の赤字」となっており、貯蓄を取り崩してしのいでいる。
貯蓄額は平均2000万円足らず。蓄えが尽きることへの不安を抱える世帯は多い。住み続けながら家を現金化できるリバースモーゲージの需要はここにある。子どもが独立して部屋数の多い家を持て余してるなら、家を売り、安価な小型マンションを買う案も良い。
大きな戸建て住宅を手放すと、「固定資産税や修繕費などのコストを減らせる利点もある」家の売却後、新居を購入するのではなく、
家賃が適正な賃貸マンションに移っても良い。
持ち家にこだわらないのであれば、豊かな老後生活のために現金を使える。
いざというときに備えるためにも現金化の方法を事前に考えておくことは有効である。
日経新聞2015年4月15日付記事を引用しました。