東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

セミ

2010年01月02日 | セミ
夏には欠かせない昆虫がセミであろう。大都会のビル群に囲まれた都心部でも少しの街路樹があれば毎年必ず多くの鳴き声を聞く事ができる。そんな場面からも他の昆虫達よりも生命力の強さを感じさせるのがセミである。
セミは地上に出てからの寿命はおよそ一週間と言われていて一生涯のほとんどが幼虫期間で7~8年と長期にわたり人目につかない地下で生活をしている不思議な昆虫である。
子供の頃セミは夜中に羽化して成虫になるんだよ~と母親から聞かされていたのだが残念ながら羽化シーンを観察する事なく大人になってしまっていたのだ!その羽化シーンを撮らえようと昨年の夏は夜な夜な羽化ポイントを開拓していた。
東京都心部で観察できるセミの種類はニイニイ、アブラ、ミンミン、クマ、ツクツクボウシの5種類で、その5種類の羽化を撮影するために各種が多く生息するポイントに通い続け、ようやく美しい羽化シーンを撮影する事ができた。

ミンミンゼミの羽化 レンズ Sigma 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro

羽化シーンを撮影している最中にこんな光景に遭遇してしまったのだ!
羽化しているアブラゼミ達の真横でなんとオオカマキリの終冷幼虫が羽化前の幼虫を捕食していたのだ!

レンズ AF-S VR Micro nikkor ED 105mmF2.8G(IF)

目の前で起こる弱肉強食の世界を撮影できたのと同時に昨年最も頭に焼き付いたシーンだった。

生物の孵化、羽化、脱皮は外敵や人目につかない場所や時間帯にひっそりと行われていて絶対に手で触れてはいけない大切な時なのです。そっと覗いて見てはいかがでしょうか?
都心部で羽化シーンが数多く観察できるベストシーズンは7月28日頃~8月15日頃で19時~21時頃がベストタイムです。



撮影地:区内 2009年7月撮影


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