東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

樹液の出る樹木

2012年08月20日 | いろいろ
樹液の出る代表的な樹木として挙げられるのはクヌギやコナラといったブナ科の樹木。区内の公園や緑地にはブナ科の樹木が植栽されている場所が少なく樹液に集まっている昆虫たちを観察する機会があまりなかった。しかし、このお盆休み中、天気の移り変わりの激しかった数日間は区内臨海地区の公園や緑地を巡り、先日にとりあげたリュウキュウツヤハナムグリやセミなどの撮影をするため樹木に目を向けている時間が多かった。すると、マテバシイ、アラカシ、タブノキ、ニレ、ハルニレ、カツラ、ニセアカシアといった意外にも多種類の樹木から樹液が出ていることを知った。

タブノキ

シロテンハナムグリもいたのだが逃げられてしまった。撮影させてくれたのは落ち着いて樹液を吸っていたカナブン。
D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+Sigma Electronic Flash Macro EM-140 DG

ハルニレ

シロテンハナムグリ、シラホシハナムグリ、リュウキュウツヤハナムグリ。
D700+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB-700

アラカシ

樹液を独占していたアカボシゴマダラ
D700+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+SB-700

樹液場と言えば子供たちの昆虫採集の代名詞的存在であるカブトムシやクワガタムシを期待してしまうのがだ、区内臨海地区といった場所は元を辿れば埋め立て地。その埋め立て後に開発され、設立された公園や緑地といった場所は僕自身が頻繁に訪れている多摩西部の里山環境とは異なり、カブトムシやクワガタムシの姿はなく甲虫類ではカナブンやハナムグリ、蝶類ではゴマダラチョウ、アカボシゴマダラといった種類が観察できる。

撮影日:8月13日、15日、18日

撮影地:区内臨海地区


最新の画像もっと見る