東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

瑠璃

2013年09月04日 | いろいろ
日曜日は何時ものように早朝から多摩西部方面へと向かった。何処に行こうか迷った挙句、午前中は全く訪れた事がない場所や気になっていた場所を調査する事にした。

オオルリボシヤンマ

D300S+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
一部のトンボ屋さんにしかわからないシルエット画像で申し訳ない。寒冷地を好むヤンマではあるが、多摩西部では勢力を強めつつあり、例年お盆あたりから観察できる定番種となっている。特に植生が豊富な池を好む様子にはなく、コイが泳いでいる裸池でも、谷戸地や山沿いといった場所にある池であれば、早朝から午前中を中心にオスの縄張り飛翔が見られる。自然光がほどよく当たる時間帯での飛翔撮影を望み、その時刻になったころを見計らい再び池に入り直してみるも、暑さのあまりか姿を消していてその望みは叶わない。以前に撮影した画像を別リンクで貼っておきます。→オオルリボシヤンマの飛翔産卵はこちら。この日は午前中に3箇所の池で確認。高原湿地のようにひとつの池で多数みられる訳ではなく、一池一雄といった程度。飛翔、産卵は撮れているものの肝心である羽化の確認ができていないため、来年は羽化の時期を狙って東京で発生している姿をカメラにおさめられるよう努めたい。


瑠璃つながりで同日に撮影したハチを一種。

ルリモンハナバチ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
殆どのハチが体色に持つのは橙色と黒色の縞模様であるが、このルリモンハナバチは他のハチとは異なり、美しく魅力的な瑠璃色と黒色の縞模様を持つ。発生期間も短いうえ、局地的で個体数も少ない事から出会えるチャンスも少なく、東京都では絶滅の危機に瀕している種類である。朝一に発見し、数カット撮影したところで何処かに飛び去ってしまった。今シーズン中に再び会える事を楽しみにしたい。

ルリモンハナバチの情報をくれた東京里山日記の上野 純くんに感謝。ありがとうございました。

その純くんが、ただいま八王子市にある長池公園にて写真展を開催中。若手ながら抜群のセンスが光る写真は必見。里山の風景やそこに棲む いきものたちの写真を展示中。詳しくはこちら

撮影日:9月1日

撮影地:東京都多摩西部


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