東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

早くも梅雨入り

2013年05月29日 | トンボ
関東甲信越地方では早くも梅雨入りが発表された。なんと過去3番目に早い梅雨入りだとか。この梅雨入りを察知し羽化を済ませた夏のトンボたちが水辺周辺部の草地と林縁部に姿を見せていた。

ショウジョウトンボ ♀ (未成熟)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
羽化後、数時間経過といったところであろうか。淡い翅と体色がその時を知らせる。このショウジョウトンボもシオカラトンボ属と同じく、未成熟期はオスもメスの体色を持ち、オスは徐々に赤さを増して成熟する。今まで僕が観察してきた中では、平地にあるアシやガマなどの抽水植物が豊富な池を好んで生息するといったイメージが強かったのだが、以前は見かけなかった多摩西部の谷戸の湿地環境でも、ここ数年の間にその姿を頻繁に見かけるようになり、徐々に数を増している様子にある。

コシアキトンボ ♀ (未成熟)

D700+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
池から少し離れた林縁の空間でゆっくりと往復し摂食飛翔を繰り返していた個体。池の大部分に開放水面が確保され、観賞魚のコイが放されているような都市部にある一般的な公園池に多い種類。時にはコンクリート護岸で硬められている神社や寺院の池でも縄張り飛翔する姿が見られ驚かされる事がある。いつしかパンダトンボと名付けられ子供たちからも人気を呼ぶトンボ。両種ともに雄同士の縄張り争いや交尾、産卵といった活動最盛期を迎えたころに再びカメラを向けたい。

撮影日:5月25日

撮影地:都立東京港野鳥公園


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