東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

ミヤマつながり

2024年07月10日 | トンボ
ミヤマクワガタの記事をUPすると閲覧数が倍になるのは嬉しい限り。カブクワは夏休みの風物詩でもあり、いつまでもみんなの憧れでいて欲しい。ミヤマクワガタが棲む山を後にして水辺に向かい、ウェーダーに着替えてトンボチェック。この日の天気は下り坂で水辺に到着した時には曇り空。山の池ではタカネトンボの羽化殻を確認。次は河川チェック。川中を歩くと羽化したコオニヤンマが次々と飛び立ち、ツルヨシにはハグロトンボが並んで静止していた。消波ブロックポイントに入ると縄張り占有するサナエトンボの姿が複数見られたので、その内の一頭に絞ってカメラを向けた。それは...

ミヤマサナエ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
ミヤマクワガタの後もミヤマつながりにすると楽しいと思い、得意なトンボでミヤマの名を持つ種類を選択。もう少し川面が写る場所の静止画を望み、何度か飛ばして好みの背景に止まらせる作戦をして見たけれど、樹上へサヨウナラ...作戦失敗。ミヤマサナエの幼虫は河川中流の砂地を好み生息。深い山との関連はない。ただ、以前に成虫をケーブルカー高尾山駅の見晴らし台から風景を眺めた時、枝先に静止した姿を目撃しているので成虫は山地にも訪れているようだ。

農業用水路

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
更にミヤマつながりを楽しもうと、次に訪れたのはミヤマアカネが棲む砂泥底の水路。ここは5月中旬から10月まで流水が見られ、それ以外の時期には水が無い状態。卵で越冬するミヤマアカネにはそのサイクルで問題ないようだ。

ミヤマアカネのヤゴ

Nikon D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
ミヤマアカネも深い山との関連性はなく、むしろ平野部に多産。このような住宅地の間を流れる水路にミヤマアカネが生息しているはずがないと思われるかもしれないがゴッソリいる。ただ、年々、水路沿いの田んぼが次々と無くなり住宅地へと変わっている為、この先、水路の利用が無くなり、いずれ改廃されてしまうとミヤマアカネだけでは無く、水路に棲む全ての生きものの消滅が懸念される。こうした水路は都下の至る所に見られ水路に棲む生きものの多様性を育んでいる。

撮影日:7月6日


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