東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

カトリヤンマの棲家

2024年07月11日 | トンボ
ミヤマアカネの水路を後にして、次に訪れたのはカトリヤンマが棲む水辺。草ぼうぼう道無き道をやぶ漕ぎして突入すると、イノシシのヌタ場に飛翔するトンボが見えた!ここのカトリはまだヤゴのはず...

サラサヤンマ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G+SB-700
ここでサラサヤンマの記録は今回が初めて。5月下旬頃が最盛期でそろそろ終盤と言う時に何処から来たのか?発生湿地の景色に飽きてしまい新天地を求めて移動して来たのかもしれない。予想外の記録は新鮮さがあり嬉しい限り。ホバリングの撮影を願いワザと飛ばしたら樹上へサヨナラ...またの機会に。奥へ進んで目的の湿地へ。

カトリヤンマの生息環境

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
マダニ、マムシ、イノシシ等、毒虫と猛獣に出逢う確率が高く、人を寄せつけない手つかずの自然の中にひっそりと在る。夏季には満水になり晩秋には水が無くなるシステムなので外来種は少ない。また、何故かヤゴ以外の水生昆虫も少ないが、タイコウチやミズカマキリの可能性、そして、この環境をネアカヨシヤンマが見逃すはずがなく、それらの遭遇にも期待しているところ。

カトリヤンマのヤゴ

Nikon D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
ヤゴを捕獲しているとヤゴの居場所が学べて楽しい。このカトリヤンマを含めヤゴは岸寄りの浅い場所で良く獲れる。また、体に絡みつくのを嫌ってか、アオミドロが繁茂する場所では不思議と獲れ無い。ヤンマらしいギョロ目でスリムな体型が特徴的。この時は終齢前の個体が目立っていたけれど、早い段階の個体は羽化の時期を迎えているはずなので、羽化を観に訪れたい。

撮影日:7月6日


最新の画像もっと見る