恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

譲二さんの愚痴(一護本編8話)

2015-12-03 07:44:45 | いっちゃんルートの譲二さん

 頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。



☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編8話)

 

学校帰りのりっちゃんとカウンター越しにお喋りしていると、表が何か騒がしい。


♪~カラカラーン

譲二「いらっしゃい」


リュウがハルとタケを従えて飛び込んできた。


竜三「おい、ジョージ、百花は来てねぇよな!」

春樹「まってよ、リュウ兄」

剛史「人間機関車…」

理人「百花ちゃんがどうかしたの?」

竜三「いなくなっちまったんだよ!」

譲二「なんだって!!」

春樹「ジョージさん、いなくなったって言っても一護と一緒で…」

剛史「多分、一護に連れ去られた」

譲二「どういうこと?」

理人「なんでいっちゃんが連れ去るの?」

竜三「島田に目ぇつけられたっていうのによ!」

理人「島田って誰?!」

竜三「校内放送で呼び出されたんだよ!」

春樹「リュウ兄落ち着いて。俺が説明するから」


ハルの話によると…。

昼休み、生活指導の島田先生が一護と百花ちゃんを呼び出した。

そこで、何を話されたかは分からないが、午後の授業が始まっても二人とも教室に戻って来なかったそうだ。


竜三「島田は女でも容赦無いからな!」

理人「どうせいっちゃんが先生に怒られて、ふてくされて学校を飛び出したのを百花ちゃんが追いかけてなだめてるんだよ」

譲二「それにしてもどうして2人が呼び出されたのかな? 心当たりは無い?」

春樹「もしかしたら、佐々木が一護んちに住んでるのがバレたのかも…?」

剛史「そういや、2人が一緒に暮らしてるって女子が噂してたな…」


うわっ、それってもろに俺のせいじゃないか…。

だけど、こちらから学校に電話して申し開きをするのも変だしな。

やぶ蛇になっちまう。


譲二「それなら、もし学校から問い合わせの電話があったらうまく誤魔化しておくよ」

理人「そうだ。元はといえばマスターのせいだもんね、百花ちゃんがいっちゃんちに住むようになったのは」


りっちゃんが恨めしそうに言う。


譲二「面目ない…」

剛史「マスターのせいというより、クロフネがボロいせいだろ」

竜三「今度はしっかり床を補強しろよ!」

譲二「業者さんにしっかり頼んでおくよ」

春樹「ところで佐々木の部屋はいつ使えるようになるの?」

譲二「来週くらいには工事にかかってもらえるはずだから、もう少し待ってよ」

竜三「先は長いな」

理人「あ~あ早く直らないかな~百花ちゃんの部屋」


りっちゃんの言葉は、そこにいるみんなの願いでもあった。

 

譲二さんの愚痴(一護本編8話)おわり



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。