恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

なんでこうなった?〜その1

2017-02-26 06:58:02 | ゆきずりの恋

お久しぶりで~す。

またまた間が空いてしまいました。

以前書き込んだこともある譲二さんのお話ですが、結末は完成してないものの少しづつupしていこうと思います。

お酒を飲んだ勢いで、譲二さんと一夜をともにしちゃった女の子の話です。

時期としては、本家吉恋のヒロインがクロフネに住み込む少し前の頃を想定してます。


川原柚葉…大学卒業して一年のOL、歴史オタク

茶倉譲二…喫茶クロフネのマスター、やっぱり歴史オタク


☆☆☆☆☆
なんでこうなった?~その1

〈柚葉〉
う~ん、あったかい…。

まだ、布団から出たくない。

まどろみながら寝返りをうつと……なんだか違和感が…。

 



隣にいるの…誰!?



男だ。

それも美形…。

しかも、顔近い…。


………。


周りを見渡すとホテルではなく、誰かの部屋みたい…。

もしかして……この人の部屋!?

家に帰るにはもう遅いから泊めてもらったんだろうけど…。

この状況は…。

この近さで…しかも……二人とも裸だ…。


これは…きっといくところまでいっちゃったんだよね?


なんてこった……。


必死で昨日の夜の記憶を呼び覚ます。


昨日は愚痴を聞いてもらうために親友の美香と飲みに出かけたんだった。



☆☆☆☆☆

 


大学時代から付き合ってたカレと別れて1ヶ月。

しかも、その別れた理由というのが…。


この一年、忙しいカレとはなかなか会えなくなってた。


お互い新人なわけだし、向こうの仕事が忙しいんだろうと思ってた。


だけど、なんとか連絡つけようとかけた電話に知らない女の子がでた。


もうお互い無言で3分くらい沈黙しちゃったわよ。


それでカレを問いただしたら、その子と私の二股かけてたことが発覚。



それが大体三ヶ月前のこと。

泣いたり怒ったり散々愁嘆場を演じた挙句、結局カレが向こうの女を取ったのが約1ヶ月前。


つまり私の方が振られたってワケ。


別れを告げられた時に、申し訳なさそうにカレが言った言葉はこう。


「彼女は君の半分も可愛くないんだけどね」

って、なによ!!


私の方が性格が悪いって言いたいんでしょ?


 わかってるよ。

ごめんね! ワガママで。



というような愚痴を以前から親友の美香には話していたが、心の踏ん切りもついたことだし、ゆっくり飲みながら話そうってことになったんだっけ。



その居酒屋で隣の席の男性グループ4人と仲良くなって一緒に飲みだしたんだけど……。


えーと……その中の一人。


確か……そうそう茶倉さんって人と話が弾んだんだった。



私はある作家さんが雑誌に連載してる歴史検証シリーズを愛読してるんだけど、茶倉さんもそのシリーズのファンだってことがわかり、単行本の最新刊の話題などで盛り上がった。


二人とも酔った勢いで『歩兵も混じった武田騎馬隊は本当に騎馬隊といえるか?』みたいな話題で話し続け、みんなからは遠巻きにされる始末…。

『長篠の戦いの三段撃ちは物理的に無理だよね。じゃあ実際はどうやったのか?』という話題では果敢に合いの手を入れていた男性も、『天智天皇の陵(みささぎ=お墓)には靴の片方だけしか埋葬されていない』という話になると、あきらめて他の人と話しだした。

同じグループで二次会にも行ったんだけど、ずっとそんな調子で、意気投合した私達に美香は「私そろそろ帰るけど、柚葉は?」と聞いてきた。


だけど、まだ帰りたくなかった私は茶倉さんに「飲み直しましょうよ」などと誘ってて…。

 


え~と、それからどうだったっけな?

明らかにあの茶倉さんと一緒に寝てるんだよね?

 

その2へつづく



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