恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

疑惑~その8

2016-09-25 06:32:46 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


疑惑~その8


〈百花〉

いつものカラオケ店の部屋に入り、飲み物を注文しているうちに一護くんもついた。


一護「で? マスターが何に出かけてたのかわかったのか?」

百花「うん」

竜蔵「不動産屋らしい男とよ、商店街にある貸し店舗を見に行ってたぜ」

理人「貸し店舗?! どういうこと?」

剛史「クロフネか玲さんの店、どっちかが入る店を探しているんだと思う」

春樹「でもジョージさんの性格から考えて、クロフネの移転先なんだろうね」

一護「ちぇっ、また振り出しに戻るのかよ」


みんな私に気遣ってか押し黙る。

息苦しい沈黙を破るようにリュウ兄が言った。


竜蔵「ジョージも水臭せぇよな。シェアカフェが続けられそうにないなら俺らに相談すればいいのに」

春樹「俺たちに相談して余計な心配させたくなかったんだろうな…」

一護「それで、百花はどう思ってるんだ?」

百花「どう…というか…。何も話してくれなかったことが…ちょっとショックで…」

理人「百花ちゃん…」

百花「でも…。私、譲二さんに直接聞いてみるよ」

剛史「そうだな…それが一番いいかもしれないな」

一護「ピーピー泣きながら聞くんじゃねぇぞ? マスターを困らせるなよ?」

百花「うん。ありがとう。一護くん」

一護「って、なんか目から流れてっぞ」

百花「うん…。でも大丈夫。みんなもありがとう」


その後はいつものようにカラオケをみんなで歌った。

みんな、あえて明るく振る舞ってくれて、その優しさが嬉しかった。

 

その9へつづく



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