恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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一人で無理しないで~その6

2016-05-23 08:02:04 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


一人で無理しないで~その6

〈譲二〉
実家の仕事とクロフネの両立。


自分では平気なつもりだったが、疲労が溜まっていたのだろう。

ある朝、ベッドから起き上がることができなくなっていた。


心配した百花ちゃんが兄貴に電話を入れてくれたみたいで、滝沢が様子を見に来てくれた。

俺がほとんど動くことのできない状態なのを知ると、滝沢は茶倉家の主治医を呼んでくれた。


☆☆☆☆☆



主治医の処置と薬が効いたのか、今は随分と楽になった。

喉が渇いたと言ったら、滝沢は「ではホットレモンでも作ってまいりましょう」と言って1階に降りて行った。


天井を見上げて、ボーッと考える。


(何をやってんだろうな…俺は)

(自分の体調管理もまともにできないなんて…)


一人で悶々としているとノックの音がした。


譲二「滝沢?…あ、百花ちゃん。…帰って来てたの?」


滝沢ではなく、大学から帰って来た百花ちゃんがホットレモンを持ってきてくれたのだ。


百花「譲二さん、具合はいかがですか?」

譲二「薬が効いたのか、だいぶ楽だよ。ありがとう。百花ちゃんが兄貴に連絡を取ってくれたから、助かったよ…」



百花ちゃんや兄貴や滝沢…みんなを心配させてしまって。

特に百花ちゃん…。


今日一日、ずっと俺のことを気にかけていてくれたんだろう。

大学の講義だって身が入らなかったんじゃないだろうか?

今も心配そうに俺を見つめている。




俺は彼女を守りたいのに。

必死で頑張るほど、返って彼女を心配させてしまう。


百花「譲二さん。これからはもう無理しないでください」


彼女にしてはキツい口調でそう言う。

それは俺のためを思ってのことなのだと…百花ちゃんの気持ちは痛いほどわかった。


譲二「うん。百花ちゃんに心配かけないように気をつけるよ」



(これからは余裕をもって…身体を壊したりしないように気をつけるよ)



百花「私に心配かけないようにとか、そういうんじゃなくて…もっと…もっと私にも手伝わせてください!」


譲二「百花ちゃん…」


百花ちゃんは今にも泣きそうな顔をしてる。

 

その7へつづく