恋、ときどき晴れ

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源氏物語の恋愛事情

2014-09-20 15:15:02 | 小説とか漫画から恋を考える

ibookで源氏物語の無料ダウンロードがあったので、全巻落としてみた。

訳は与謝野晶子。

円地文子訳の源氏物語は全巻文庫で持っていて、以前何回か読んだことがある。
しかし、与謝野晶子版は初めてだ。

円地文子の訳は現代文にはなっているが、文章の流れや人物の呼び方は原作に忠実で少し堅い。
対して与謝野晶子の訳はずっと軽い感じで読みやすい。しかし、人物の呼び方は円地文子版と異なっていたりするので最初は戸惑った。

まだ全巻読んではいないが、ibookはどこにでも持って行けるので、待ち時間などに気軽に読めてありがたい。

読み返してみて、改めて源氏物語は色々な恋愛の宝庫だと思う。

しかも、倫理的にどうよ…っていう恋愛もたくさんある。

六条御息所は今で言う所のヤンデレで、生霊になって源氏の正妻と恋人、2人も取り殺すのだから凄まじい。

源氏が若紫を子供の頃に実の父には内緒で自邸に連れ去り、毎晩添い寝しながら自分好みの女性に育て上げる…なんてのも犯罪だよね。この間も真似しようとして失敗した犯人がいたよね。

もちろん不倫もあって、藤壺中宮は源氏の父帝の妻なんだけど、源氏は自分の子供…冷泉帝を産ませるし、源氏晩年の正妻女三宮は柏木と関係を持って薫の君を産む。
源氏はもちろんそれを知りながら、我が子として育てるんだけどね。

朧月夜の君は源氏の兄の朱雀帝に女御として入内する予定だったのに、源氏が手をつけてしまう。
それで、仕方なくお仕事ということにして尚侍(ないしのかみ)として入内。朱雀帝に愛されるも、またまた源氏がちょっかいを出して、そのために源氏は須磨に謹慎することになる。


ま、他にも色々あるわけだけど。

源氏物語には性的描写は一切書かれてない。でも、ちゃんと読むと結構色々しているじゃん…源氏。
というようなことが多々ある。

藤壺中宮に逢いにいって(この時代の逢うはぶっちゃけ関係をもっちゃうことです。)、中宮に拒まれる場面でも、すでに何度か藤壺中宮と逢っちゃってるらしいことが書かれているし。

女君との逢瀬でいつ始まっていつ終わったのかよくわからない場面もたくさんあるけど。

これ、絶対今やってる最中だよね? そうとしか取れないよね? というような会話があったりする。

私も譲二さんの二次創作でそう言う場面を時々書くんだけど、あまりリアルすぎるとアメブロでは即刻削除されるので、婉曲表現にするのか、その場面自体をまるまるカットするのか悩まされる。

理想はお子ちゃまが読んでも、なんのことだか分からないけど、大人が読むと何をしているのかすぐ分かって、さらにものすごく官能的に感じる描写。

源氏物語を参考にそういう文章、描写を日々目指してます。