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めんこい映画

2010-03-25 | 映画
今日は、とても寒い日でした。

しかも、ほぼ一日雨。

暑くなったり寒くなったり、このところの天候は体に悪いですね。





さて、今日は『たそがれ清兵衛』を観ました。

山田洋次監督の演出力はさすがにスゴイですね。

日本映画の黄金期に松竹に入った人だけあって、映像から人物描写から、「ぶ厚さ」が伝わってきました。

ところで、この作品は庄内地方の「海坂藩」という架空の藩がモデルですから、東北弁が使われています。

このあいだ観た『フラガール』も福島が舞台でしたので、当地の言葉が使われていました。





東北弁は、テレビや映画では「田舎くささ」「貧しさ」の象徴のようにずっと使われてきました。

でも、この数年は「人間味のある言葉」というような使われ方をされることが多くなった気がします。


気どること、頑張ることに疲れている人が多いせいでしょうか…。


私の家族は、北海道の出身ですが、両親のルーツ(というほどのことでもないですが)は共に山形です。

だから、東北地方の言葉を聞くと、どこか懐かしく、ホッとする気持ちになります。





まあ、ネイティブの人が聞けば、テレビや映画の東北弁は「ほとんど共通語」みたいなものでしょうけどね。

東北の言葉は発音からして違いますからね。

北海道弁だってそうですよ。

子供の頃、北海道から母の父や叔母が上京してきて、私のうちに泊ったことがあります。

そのとき話す母の言葉は、発音もイントネーションも、ふだん私たちに話しかけているものとは全く違うものでした。

母は、ふだんは「共通語」を使っているのだなあ…と、驚いたものでした。

可愛い、愛らしい…を意味する「めんこい」という言葉は、東北・北海道地方では広く使われていて、両親も良く使っていました。

でも、ふだん使う「めんこい」と、祖父と話すときの「めんこい」では、「めんこ」さの度合いが違うのです。

私たちに話す「めんこい」は「可愛い」という翻訳が可能ですが、祖父相手の「めんこい」は、もう、「めんこい」という他ないほど、「めんこい」のです。


話し言葉は生き物ですね。


何かヘンテコな話になってしまいましたが…。




では、おやすみなさい。








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