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コーエン兄弟

2010-09-10 | 映画
今日は休みでしたが、少し仕事をしようと思っていました。





で、ちょっと資料を持ち帰ったのですが。

ダメですねえ、映画を三本観ちゃったヨ。

ま、それだけ好きなものがあるのは、幸せってことですかな…。





朝、買い物から帰ってくると、会員になってる映画サイトにコーエン兄弟の未見の作品が掛かってるじゃないですか。

こりゃ、観ないわけにはいかないですよ。

映画ファンなら、コーエン兄弟の名前を知らない人はいないでしょう。

でも、イッパンの人にはそんな知名度が高くないから、軽く紹介すると…。

イーサン・コーエン、ジョエル・コーエンとも、アメリカのミネソタ州出身の現在五十代半ばのオジサンです。

1980年代から二人で脚本、演出、製作をしながら映画を発表し、じわじわと頭角を現してきました。

二人を有名にしたのは、カンヌ映画祭で主要賞を独占した『バートン・フィンク』です。

その後も佳作を作り続けてきて、2007年の『ノーカントリー』がアカデミー監督賞や作品賞を受賞し、世界的にも大ヒットして、いよいよ名実共に巨匠の仲間入りをしたのです。





…なんて書くと、ずいぶん前から二人に通じているようですが、私が初めてコーエン兄弟の作品を観たのは去年のことでした。

1996年の作品でアカデミー脚本賞を取った、世に名高い『ファーゴ』です。

そのとき「ホー、こりゃ面白いじゃん」と、思いました。

その後『ノーカントリー』を観て、「これも、けっこうイケルなあ」と、感心しました。

でも、正直、ハマる…というほどではなかったのです。






で、今年の春、やっぱり「会員ネット」で掛かっていた『ビッグ・リボウスキ』を、何となく観ました。

これは、来ました。ツボにハマッた。大泣きしちゃったのです。

コーエン兄弟の作品で大泣きする男…というのも、世界中でも少ない気がするけど、ね。

ロサンゼルスで何とか生息している、「独身、低収入、職業不詳、ボーリングおたく」という中年男三人組の友情と哀しい別れに、メチャクチャ感情移入しちゃったのでした。

ですから、この作品は、冴えない独身中年男さんや、冴えない独身中年男が好きな女性(そんなのいないか)には、必見の一本ですよ。





そんな思いでいるのは私だけかと思ったけれど、そうでもないことを知りました。

1998年の製作当事は、興業的にも批評的にもイマイチだった『ビッグ・リボウスキ』ですが、DVD時代に入ってジワジワとカルト的な人気を上げてきた…と、いうのです。

この映画の熱狂的なファンによってアメリカでは毎年『リボウスキ・フェスティバル』が開かれ、その記録映画も製作されたとか。

支えているのが、映画好きの若者というから、アメリカの若者も、どっこい捨てたものじゃありませんね。

ハハハ…。





さて、今日観たのは、2003年製作の『ディボース・ショウ』です。

コーエン兄弟の初メジャー作品らしく、主演はジョージ・クルーニーとキャサリン・セタ=ジョーンズと豪華。

でも、コーエン兄弟らしいインディペンデントなテイストは失われていない、なかなかのものでした。

コーエン兄弟のいいのは「凝ってるけれど分かりやすい」ところです。

プロットも演出も「映画おたく学生」出身らしくとても凝ってるけれど、サスペンスとコメデイとスリラーを随所にまぶして、イッパン受けするまでに仕上げているのです。





映画は、そうでなきゃ、ね。













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