今日は朝9時まで、じっくりと寝ていた。
それからも、本格的に動き出せず、シャワーを浴びてから家を出たのが11時近かった。
働いているときは必死で動いているが、休みになると、自分の体の「本音」が出る。
映画を借りにいったのだが、どうも「これが観たい」という気が起きない。
それでも『オーシャンズ13』を借りてきた。
オーシャンズシリーズは初めて観たのだが、これは『オバカ映画シリーズ』だったのですね。
あれだけ豪華なスターを集めながらオバカ映画を作る…というのはある意味すごい。
でも「やっぱりもったいないなア」と思うのは、貧乏性の日本人気質かな。
もう一本借りてきた日本映画の新作もイマイチだった。
今日はハズレか…と思いながら、何気なくネットで掛かっていた『櫻の園』を観始めた。
1990年、つまり20年前の日本映画です。中原俊監督作品。
これが、すぐに惹き込まれました。傑作でした。
とあるお嬢さん系女子高が舞台。
その高校では春の創立記念日に演劇部がチェホフの「櫻の園」を演ずるのが伝統になっている。
その上演までの演劇部員たちの心模様を描いているのだけれど、コトサラな事件は何も起こらない。
でも、とても切なく、リアリティのある描写の連続で、日本映画の底力を継承している作品なのだった。
もうしばらくこんな日本映画を観てないなア…と思い、ちょっと衝撃を感じた。
高校一年のとき、白井佳夫がナビゲーターをやっていた映画番組で、初めて小津安二郎の作品を観た。
それは遺作の『秋刀魚の味』だった。
その色使いといいセリフ回しといい、何でもない日常をたんねんに描く姿勢といい、あまりに独特の世界に衝撃を受けたものである。
今日の衝撃は、ちょっとそれに近かった。
20年前の日本映画は、こんなに地味な日常をテイネイに映画に出来ていたんだ…と。
今は、作る方も観る方もそんな心の余裕はないですからね。
女子高なんて舞台にした日にゃ、どれだけ派手でエゲツナイ「事件」を描くものだか。
何か、忘れ物を見つけた気分になれました。
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それからも、本格的に動き出せず、シャワーを浴びてから家を出たのが11時近かった。
働いているときは必死で動いているが、休みになると、自分の体の「本音」が出る。
映画を借りにいったのだが、どうも「これが観たい」という気が起きない。
それでも『オーシャンズ13』を借りてきた。
オーシャンズシリーズは初めて観たのだが、これは『オバカ映画シリーズ』だったのですね。
あれだけ豪華なスターを集めながらオバカ映画を作る…というのはある意味すごい。
でも「やっぱりもったいないなア」と思うのは、貧乏性の日本人気質かな。
もう一本借りてきた日本映画の新作もイマイチだった。
今日はハズレか…と思いながら、何気なくネットで掛かっていた『櫻の園』を観始めた。
1990年、つまり20年前の日本映画です。中原俊監督作品。
これが、すぐに惹き込まれました。傑作でした。
とあるお嬢さん系女子高が舞台。
その高校では春の創立記念日に演劇部がチェホフの「櫻の園」を演ずるのが伝統になっている。
その上演までの演劇部員たちの心模様を描いているのだけれど、コトサラな事件は何も起こらない。
でも、とても切なく、リアリティのある描写の連続で、日本映画の底力を継承している作品なのだった。
もうしばらくこんな日本映画を観てないなア…と思い、ちょっと衝撃を感じた。
高校一年のとき、白井佳夫がナビゲーターをやっていた映画番組で、初めて小津安二郎の作品を観た。
それは遺作の『秋刀魚の味』だった。
その色使いといいセリフ回しといい、何でもない日常をたんねんに描く姿勢といい、あまりに独特の世界に衝撃を受けたものである。
今日の衝撃は、ちょっとそれに近かった。
20年前の日本映画は、こんなに地味な日常をテイネイに映画に出来ていたんだ…と。
今は、作る方も観る方もそんな心の余裕はないですからね。
女子高なんて舞台にした日にゃ、どれだけ派手でエゲツナイ「事件」を描くものだか。
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